あとがき

終わったと言うより終わっちゃったと言った方が正しい、今はそんな気持ちでのこのあとがきを
書いています。長編小説のあとがきを書くのはこれで三度目ですが、なんか回を追うごとに書く
ときのテンションが低くなっているような(汗)

就職後間も無い頃から書き始め、途中コミケとかでの中断を挟みながらも三年半、全74話、
メモ帳で作ったくせに容量1メガバイトオーバーの小説に最後までお付き合いいただいた皆様、
本当にありがとうございました。正直、途中で書いている本人さえもいつ終わるのかと疑問に
思うことがありましたが・・・

前作「時の交差」を書き終えてからすぐに「後伝」の構想は浮かびました。お爺さんになった
アレンと、その孫のお話を書いてみたい。これは「時の交差」のあとがきでも書いていること
ですし。
ただ、そこでは「もう20話とかの長い話は書かない」とか言ってますが・・・それを見返す度に、
自分で自分のことを「嘘つき」とののしっておりました(苦笑)

「後伝」の第一のコンセプトは「これまでの二作で書いたことの無いタイプのキャラを沢山書く」
というものでした。それが如実だったのはエヴィンでありマークでありリビアであり、その三人
とは別の意味でエリーだったりします。このあたりは、キャラ別に後ほどじっくり書くつもりで
おりますが。(むしろそっちが真のあとがき?)

お話としては前作「時の交差」を比較的明るくしようとしていたので、今回は多少暗いお話に
しようと思っていたのですが、結局全然そうならなかった気が・・・なんて言うか、自分が暗い
話を書くのはもうムリと思い諦めることにします。逆に今は、もっとスラップスティック的な
お話とか書いてみたいですし。世知辛い世の中ですからなおのこと(汗)だから逆に、エヴィン
とかエリー(この子が一番作中で死線を彷徨ってた気がします)とかがどんなに危なくなっても
死ぬわけないと思われてたんじゃないかなぁとか、そういう部分でのジレンマはありましたが・・・

ちなみに伝言板とかで公言してますし、今回のラストでネオパルマを出したりしたりなので予
想がつかれている方も多いとは思いますが、第三部も書こうと思っています。今度こそ、こん
な長い話にしないように気をつけます(汗)始める時期はまだ決まっていませんが、とりあえず
年内は前述のキャラ作成裏話とか、没カット集とかで遊びます。その上で、もっと小説とか映
画とかを沢山見て、今までより上のものを書きたいなと思っています。ネオアリサのシリーズは
次作で終わりにするつもりですし。

しかし今は、第三部のことを考えられるから多少、「後伝」を終える寂しさを紛らわすことができ
てるけど、次が終わったときはどれくらいの寂しさが来るのか、それを思うと今からちょっと怖い
です(汗)

まとまりのカケラもない文章ですが、皆様最後までお付き合いいただきありがとうございました。

2003年12月4日 臥龍鳳雛

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