短期間で無茶な日程、と思われるかもしれませんが、この管理人、その前の年に二泊四日
という更に一日無理な日程でハワイにも行っています（爆）いずれにしても学生時代に
やった「北京一月」みたいな悠長さとは程遠い、駆け足の旅ですが・・・
このＨＰの「留学日記」を見られている方には「中国マニア」というイメージが強いかも
しれませんが（実際、否定はしませんが）実はロサンゼルスは自称「第二の故郷」です。
と言うのは子供の頃、幼稚園の終わりから小学四年の初めまでの三年半の間、父の仕事の
都合でロサンゼルスに住んでいたからでした。西海岸と言えども差別はありましたし、
嫌な思い出もありますが楽しい思い出も沢山あって、当時の自分に与えた影響はとても
大きかったと思います（おかげで今も英語はあんまり不自由しませんし）
そんなロサンゼルスに丸１５年ぶりに行く事になりました。ちなみに旅仲間は「のぶ」
という男なのですが、小学校以来の親友で彼もオーストラリアに５年くらい住んでました。
そして今回の旅行には、大きな目的がありました。それは懐かしい人との再会です。
ウォルターさん、僕がロサンゼルス（より具体的に言うとサンマリノのルビオドライブ）に
住んでいた時に隣に住んでいたお爺さんで、今年８５歳になる人です。小学生だった僕は
暇をみつけてはウォルターさんの家に上がり込んで飲み物やお菓子をご馳走になったり、
また自宅に結構美味しいビワの実がなる木があったのでそれをもぎって届けに行ったり
していました。また、自分に限らず家族ぐるみで付き合いがあった家でもあります。
今はロスを離れ南に２００キロくらいのサンディエゴという所に引っ越しているのですが、
その人に会う事が今回の旅の大きな目的でした。
そんなこんなで少し感傷的になりながら向かうロサンゼルス、しかしこの男が旅程を
ノートラブルで消化できる筈もなく・・・のっけから切符なくしました（激爆）
行く前に家族とかから「海外に行くと時差ボケで日本にいる時よりも何倍もバカになる
から気をつけろ」とか言われていたのですが、まさか行く前から時差ボケになっている
とは誰も予想していなかったでしょう（笑）まあ、切符を無くしたと言っても申込書は
手元にあり、空港のカウンターで発券したての券が行方不明になっただけだったので
何とでもなるかと思い、極めて軽い気持ちで発券所に戻ったら落とし物として届けられてました。
ちなみに今回の一件に対するのぶのコメント「いきなりＨＰのネタができたな」（爆）
また、のぶにそう言われた直後ですので、「ヤツが何か失敗したらネタにしてやろう」と
虎視眈々と狙っていたら財布を預けていなかったせいで空港内部に入る前の金属探知に
ひっかかっていました（ニヤリ）
んで、まあここから先はさして問題もなく（最初の空港でネタになるような事をやらかす
事自体既にアレなんですが）出国審査を終え飛行機の発着場へ。そこで、管理人の血を
騒がす文字が自分の目に飛び込んできました。
北京
騒ぐ管理人とそれを止めるのぶ、初めてのアメリカ行きなのにガイドが「こんなの」な
彼の心境はいかばかりだったでしょう？（他人事のように言うな？）
んで、まあ、そうこうしていると搭乗時間が近づき、トランクを使わなかったために
手荷物の多い自分達二人は早く荷物置き場を確保しようと列に並んだのですが、そこで
ふとした事に気付きました。
自分達のは「列」じゃない
並んでいたのです（爆）当然、そうしている間に本筋の列は長蛇の列・・・しかし、この
程度で引き下がるようでは北京じゃ生きて行けません（？）そのまま真っ直ぐ進み出し、
表情に変化を見せず、さも当然のように列に割り込むみました。
「いいか？俺達は最初から列を作る気があったんだ、だからこれは当然の権利だ」
「ここで肝心なのは表情に変化をつけない事！あくまでごく当然に・・・な？」
こう力説する自分と再度呆れるのぶ、しかし平気なんでしょうか？最初の空港からしてこんな
ネタまみれ
そして狭苦しい所におしこめられる事九時間弱、ようやく飛行機はロサンゼルス国際空港に
到着しました。天気はロスにしては少し曇りがちでした（ロスの天気は基本的に毎日晴れ、
湿度が低くどんな暑い日でも日陰に入るとそれなりに涼しいです）
入国審査の所で二人や三人一組で審査を通っている人達がいたので自分達もそうしようかと
思ったらどうやらそれは家族だけらしく、のぶとは別々に入国審査、観光目的で滞在期間が
４日と言うと「そんな短いの？」と驚かれました。ま、仕事持ってる身じゃ仕方ないです（涙）
それから空港の出口までは一直線、出た所ですぐにツアコンの人と会う事ができました。
（筆者注：空港の出口でツアコンを装い車に乗せ誘拐、殺害という事件は昨今珍しくも
何ともなくなってきています。ツアコンの人にはまず、本物でないと知らない事を尋ねて
おきましょう。とりあえず外側にフルネームの書かれたネームタグをつけないのは基本かと）
今日の予定はバスを使ってのロスの市内観光ですがその前にホテルのある、世界最大の
日本人街、何故か二宮金次郎の像は「火の見櫓」まである街「リトル東京」にバスは向かい
ました（ちなみに時差ボケのせいでバスの中熟睡）
バスで三十分くらいでリトル東京につき、簡単な説明会を受けた時点で時間は１２時半、
観光バスの出発までは一時間半くらいあります（正直、もっと短くてもよかった・・・）
そこでリトル東京市街の観光に出たのですが・・・
変わってない
出たところの町並み、当時からあったスーパーマーケット、パン屋（店名は変更）・・・
もちろん変わっている所も多いのですが、当時のままの所も多々あり感無量です。しかし、
そんな中で大きなインパクトを与える店名がありました。その名は
ドンキヨシ
でした。「ドン・キホーテ」と「マツモトキヨシ」を足したつもりなのでしょうか？看板の
字体は当然マツキヨのそれと酷似しています。
「これは是非入らなくては！」
のぶのそんな提案に僕も即同意し、百メートルほど先の店目がけ歩き出したのですが・・・
どうやらその店「Ｘ指定」な物を専門的に取り扱う店だったみたいです（激爆）
「やめとこっか・・・」
「うん・・・」
僕とのぶは互いに顔を見合わせそう言うと別の土産物屋へと歩を進める事にしました。
店内には入りませんでしたが、店外だけで完璧にオチがついていましたね（笑）
そしてリトル東京の土産物屋でしたが、どこの店も日本人メジャーリーガーのグッズに
主力を注ぎ込んでいました。イチロー、佐々木、新庄・・・でも、彼らだけです。僕は
店員さんに聞かずにはいられませんでした。
野茂はないんですか？
とか頑張っているのに・・・あと大家とかマック鈴木とか・・・特にファンというワケじゃ
ないのですが、ここまで来てあんまりメジャーな物を買うのも悔しいので聞いてみました（笑）
あ、勿論あったら買ってましたよ。ちなみにのぶはイチローのユニフォームを１００ドル以上
出して買っていました。
そしてまあ、そんなこんなで二時になりバスツアーの時間になりました。ビバリーヒルズや
映画俳優の手形足形が沢山あるチャイニーズシアターなどをまわるツアーだったのですが、
完全に時差ボケにやられていた自分はバスの中で見事に熟睡、車内からの見学のみだった
ビバリーヒルズの事なんぞ、これっぽっちも見ておりません（爆）ちなみにこのツアーの
値段は別納５０ドル（６千円くらい？）５０ドル出してバスの座席ベッドというのは正直
かなり高いです（大バカ）
んで、バスツアーが６時過ぎに終わりホテルに到着、宿泊先はニューオータニでしたが、
正直あんまり良くなかった・・・日本人が泊まる事の多いホテルなのに日本語放送が有料って
どういうつもり？って感じです。国内放送も折り悪くアニメもＷＷＦプロレスの中継もして
いませんでしたし・・・（これは不可抗力ですが）
また、ホテルについて最初にした事はウォルターさんへの電話でした。いや、正確には
ウォルターさんの家の電話番号を無くしたので確認のために家に電話したのが最初にした
事と言うべきなのかもしれません（バカ）ともあれ電話番号を無事入手し、電話をかけ、
１５年ぶりの懐かしい声と電話で少し話をし、電車の時間も教えてもらい、これで明日の
準備はとりあえず完了です。
そしてそうこうしているうちに時間も遅くなってきたので食事にする事にしました。ただ、
今のロスはとても治安が悪く、男二人だろうと夜間の外出はオススメできません。だから
ホテル内のレストランに入り、シーフードパスタとビールを頼みしばらくしたら・・・
２１歳未満にお酒は出せないんですが
ウェイターの言葉に顔を見合わせる筆者とのぶ、二人とももう２４なんですけど・・・よく
欧米人に日本人は若く見られがちだと言いますが、日本でもそう見られがちという
二人です。しかし、一体何歳に見られたんだろう・・・身分証明書持っていてよかった。
ちなみにシーフードパスタ、量は結構多かったですがさすにが海岸沿いの都市だけあって
のっかってるエビとかは美味しかったです。食事を終えた後「さすがアメリカ、食事が
多いね」と二人で言っていたのですが、これが「序章」にすぎないという事を知るのは
さらに二十四時間程度の時間を要するのでした・・・
明日はいよいよサンディエゴ・・・
ちなみにアムトラックに乗るのは生まれて初めてでした（て言うか自分の家族も誰一人
として乗った事がありません）だからどんな列車なのか期待と不安が入り混じっていた
のですが、予想を遥かに上回る良い物でした。全て二階建てで構成された車両は高さが
５ｍくらい（ホームから）あり、まさにアメリカンなサイズ、アメリカントラックをそのまま
列車にしたかのような印象を与えます。また内装も日本の新幹線の普通席よりキレイです。
（ちなみにサンディエゴまで片道２千円弱でした）なお、余所のＨＰでは時間に不正確、
よく遅れる、と書いてありましたが自分の時には時間に正確でした。もしかしてラッキー？
んで、まあアムトラックに乗り、朝食でも調達しようかと食堂車(cafe car)に二人で
行ったのですが、そこで同じ柄のＴシャツを着た、沢山の子供達に出会いました。
その中の黒人の女の子が僕に「大学生？」と聞いてきたので「いや、日本で仕事を
持ってるよ、でも今回は観光で来ているんだ」と答え、そしてこちらから「ガール
スカウトか何か？」と聞くと何故か少しムキになった口調で「違う！学校の遠足！」と
答えてくれました。しかしこの電車の中の子供達、総じて騒がしかったです（苦笑）
また、ロス〜サンディエゴ間でも色々な駅に止まるのですが、普通駅に止まる時は
日本のような、あまり抑揚の無い口調で「次は○○〜」みたいに言うのですが、
唯一アナハイム駅に止まる時だけは、他のより二倍以上の大きな声で
エナハァイム！！
エンゼルスのファンだったんでしょうか？あの車掌さん・・・
と、まあ、食事（ちなみにあんまり美味しくなかった）をしたり話をしたり、まだ
時差ボケが残っているので寝たりしているうちに電車は二時間でウォルターさんの
家の近くの「ソラナ・ビーチ」という駅に到着、ここはユニオンのように大きな駅
ではありませんでしたけど、それでも綺麗な建物の駅でした（て言うか日本の駅の
ような駅ビルって一つも無かったんですけど、アムトラックの駅ってみんなこんな
感じなのでしょうか？）
そして駅についた事を知らせようと公衆電話の前に立ち、電話をかけようとすると
のぶが僕の背中を叩き、後ろを振り返ると、そこにはウォルターさんがいました。
１５年ぶりの再会にお互い感嘆の声をあげ、がっしりと握手をして・・・帰国した時は
まさか再会にここまで間が空くとは思っていませんでした。そしてそこから車で
ウォルターさんの家へと向かったのですが、さすがに自動車大国アメリカ、８５歳
とは思えぬ運転ぶりでした（正直、ちょっと怖かったです ^_^；；）ちなみに
その自動車大国も、最近ガソリンの値段が高騰したり、高齢者の運転を抑制する
方向に動いているようですが、それに代わる交通機関（バスや電車など）の整備が
追いついていないのが現状のようです。
ちなみにサンディエゴには１０：３０頃について１６：３０頃の列車でロスに
帰ったのですが、色々な話をしました。思い出話や今の仕事の話、自分達が
住んでいたサンマリノがどうなったのか、家族は今何をしているのか等々・・・
またサンディエゴは海の近くの街なので海岸沿いを散歩したり、サラダバーで
お昼をご馳走になったりしました。しかし余所のテーブルをチラと見たのですが
アメリカ人って本当によく食べる人が多いです。恰幅が良い人が多い理由がよく
わかりました。僕は本当に楽しい時間を過ごす事ができたのですが、二人の話が
のぶがついて行けない物が多かったのは悪い事をしたなと思ってます（汗）
そして６時半頃にユニオンに戻り、まだ日が昇っていたし（日没大体八時くらい）
そう遠くないしで二人で歩いてリトル東京まで帰りました。ホテルのすぐすばに
日本の国会議事堂をノッポにしたような形の市庁舎があり、それを目印に歩いて
行ったのですが、のぶの方が自分より土地勘が良く「お前が迷子検定一級を自称
しているのがよく分かる」と言われました（爆、ちなみに現在特級に昇級してます）
こうして散歩をしながらリトル東京に戻り、土産物屋を覗き、やたらとしつこい
土産物屋の店員に絡まれかけたりし（笑）一通りの買い物を終えたところで夕食を
とるために焼き肉屋に入りました。そこで焼き肉セットとカルビ焼き肉セットを
頼んだのですが、ここで二人は「メシの多いアメリカ」の真髄を味わう事に・・・
・韓国料理特有の「お通し」（キムチ、岩海苔など）
・日本なら大盛りクラスの焼き肉
・同じく大盛りクラスのゴハン
・揚げ餃子（大きめ、二人で五枚）
・天ぷら（エビ・ゲソ・サツマイモ・ズッキーニ各×２）
・ワンタンが入ってない『ワンタンスープ』
・頼んだドリンクは軽く１リットル
普段あまり大食らいでない僕はもちろん、一時期相当の大食漢を自認していたのぶも
この量にはギブアップするしかありませんでした。どうなってるんでしょう？この
食事の量は・・・そして満腹の胃袋を抱えホテルに到着、スポーツニュースを見て
いたのですが今回の滞在中唯一見る事のできた日本人大リーガーは新庄でした。とは
言っても彼の活躍する姿ではなく、乱闘騒ぎになった時の映像で前から二列目に彼の
背中が映っていただけなのですが・・・（笑）
そんなこんなで二日目の夜も暮れて行くのでありました・・・
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