臥龍鳳雛のアメリカ駐在日記

大学構内をあとにしたらバスで二十分ほどで次の目的地、国立人類学博物館へと
到着しました。メキシコという国の首都にあり、テオティワカンやアステカといった古の
メキシコ文明の貴重な遺物を数多く取り揃え、内部もとっても清潔で展示物も品よく
まとめられている博物館…なのですが

解説はスペイン語だけです

いや、日本語用意しろとまでは言わないけどせめて英語くらいはあってほしかったなと。
ガイドさんがいてくれてホントに良かったと思いました。じゃないと予備知識とか素養が
無いとワケの分からないことになりそうです。

あ、でも先述のとおり展示物は掛け値なしに素晴らしいですよ？ちょっとセンスは独特
なので好みが別れる部分はあるかと思いますが

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メインの館内に入るとまず最初に、とっても良い笑顔で出迎えてくれるジャガーの石像。
ジャガーはメキシコのジャングルに生息しており、また古代メキシコ人にとって力の象徴
でもありました。とりあえず自分の脳内では
「ジャガキッ！」「ヒャウッ！ジャガトゥッ」「ライジングジャガッ！」
というストゼロ＆スト４のアドンの甲高い声が鳴り響いていましたが…（持ちキャラです）

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古代アステカ文明の宗教観と暦を一枚にあらわしたアステカカレンダー、なお中央にいる
神様の名前はトナティウ、破壊神Ｌｖ３８で氷結反射、破魔無効、火炎が弱点です（またも
デビルサマナーネタ）

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七世紀に古代マヤ文明の一つ、パレンケに最大の繁栄をもたらしたとされるパカル王、
その陵墓から発掘された翡翠の仮面です。ＳＮＫのサムライスピリッツでタムタムの故
郷から天草四郎と言うかアンブロジアが奪ったパレンケストーンというのはここから名
前が来ています。
ちなみに彼は実は宇宙人だったんじゃないかという説がわりとあったりします。かつて
サンデー系列で連載されてた漫画「スプリガン」の第二章はそれをもとに、またパカル
王が民衆から拝まれていた龍神、ケツアルコアトルだったということで話を組み立てて
います。スプリガンは名作なのでマジオススメ。

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この博物館の中でもっとも高価とガイドさんが言っていた猿をかたどった壷。当時の
技術水準から考えると図抜けたレベルで加工された一品。サイズも小さく値段も高い
と聞いてまず連想したのは やっぱりこの人達でした。
なんて言うか、せっかくルパンが盗んできても富士子に“可愛くない”とか一蹴される
そんな情景が…

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特徴的な形をした石像達です。
どちらも中央部が何か物を置くのにちょうど良い形をしているのが分かるかと思います。
そこに神様への捧げ物を置いていたワケですが、 その捧げ物が何だったかと言うと…

（上記クリックで正解が見れます。とりあえず、グロ注意。以下の文章もちょっと生々しい
ですのでご注意を）

なお、生贄の習慣があった古代メキシコ文明ですが、古代テオティワカン文明（紀元前
二世紀〜紀元六世紀くらい）と、それ以後のアステカ文明では位置づけが異なりました。
アステカでは生贄は日常的に捧げられるものでそのための捕虜目当てで戦争を仕掛け
る事が多々あったそうです。結果アステカは周辺部族の恨みを買い、スペインの侵略
に対してあまり周囲の協力を得られなかった（そして結果が文明も宗教も言語も破壊し
し尽くされる最悪の事態を招いたワケですが）

それに対してテオティワカンでは生贄と言うのは言わば「ハレの日」に捧げるものであり
捧げるにしても上質なものの方が神様も喜ぶだろうと考えていた。そしてその『上質』の
選定方法ですが

球技大会を行い、勝ったチームのキャプテンが生贄

と言うものだったそうです。ええ、書き間違いではありません。 勝ったチームです。

大歓声を身に受けて、神様の恰好をして三日三晩のドンチャン騒ぎがその前にご褒美
として与えられたそうではありますが

・勝ったら死刑
・負けたらチキン

…選択肢はあってもどちらもバッドエンドにしか見えないんですが

次回はそのテオティワカンのピラミッド、それにカトリックの世界で有名な教会についてです