ドラゴンファンタシーＺ
その３：激戦ナメック星編
アルゴルでの戦いで大きな傷を負ったライアは身寄りの惑星に帰還して治療を受けていた。
医師「治りましたぞライア様。これで問題なく身体を動かす事が出来ますぞ。」
ライア「ふぅ、感謝するわ。ところでダークファルス様はおいでか？」
医師「いえ、お出かけになられました。それとダークファルス様から
ライア様への伝言を預っております。」
ライア「ち・・・落ち着きの無い奴だ。で、その伝言とはなによ？」
医師「”ライアよお前の身勝手な行動に私は怒りを覚えた。
が、しかしお前は素晴らしい事を発見したので許してやろう。
なんといっても新しい銀河が手に入るかもしれないのだからな”との事です。」
ライア「な、まさか！じゃあダークファルス様が出かけたっていうのは！？」
医師「はい、アルゴル太陽系です。」
ライア「あいつめ！横取りしようったってそうはいかないわ！アルゴル太陽系は私のものよーっ！」
そう言ってライアは宇宙船に乗り込み再びアルゴル太陽系を目指して旅立って行った。
一方その頃アルゴル太陽系は・・・
ファル「まいったわね。全治４ヶ月だそうよ。しかも元通りには戻らないかもしれないって。」
サーヤ「大丈夫ですよ。そろそろ新しいトリメイトが店頭に並ぶ頃ですから。」
ハーン「僕とルイは入院の必要もないってさ。よかったよ。」
ルイ「まぁ何にしてもライアの奴は追っ払ったし一安心だね。」
ファル「えぇ、そうよ。・・・！？」
サーヤ「ど、どうしたのファル？」
ファル「何か邪悪な気がアルゴルに近付いてる・・・。いえ、もうアルゴルに上陸してる！」
ハーン「ほ、本当だ・・・。場所はデゾリスのようだね。しかし一体何者？」
ルイ「まさかライア！？」
ファル「いいえ、この気は私達のよく知ってるあいつに似てるわ。そう・・・ダークファルスに。」
ハーン「一体どうなってるんだ！？」
ルイ「それなら僕がデゾリスに行って調べてくるよ。お母さんが回復するまでの
時間稼ぎくらいなら僕でも出来る！」
ハーン「わかった、そういうことなら僕も一緒に行こう。サーヤ、ファルの事は任せたぞ。」
そして２人はデゾリスに・・・
ルイ「ひ、ひどい・・・。」
ハーン「なんてことだ。既にデゾリスの半分以上の街が壊滅している・・・。」
ルイ「ハーンさん、あっちの街の方に邪悪な気配を感じます。」
ハーン「よし、気配を消して近付くぞルイ！」
その街では邪悪な気を放つ３人組が無残な残虐行為を繰り広げていた。
ハーン「あ、あれは！間違い無いダークファルスだ！横にいる二人は何者だ・・・？」
ルイ「う・・う・・・う・・・・」
ハーン「ル、ルイ！？」
ルイ「やめろぉぉぉぉぉぉぉっ！！！！！！！」
ルイは怒り任せに３人組の元へ乗り込んで強烈な一撃をかました。
するとハーンも飛び込んで敵に向かってラザンを放つ。
ハーン「ルイ、何してるさっさと逃げるんだ！とてもじゃないが僕達にかなう相手じゃない！」
ルイ「で、でも・・・このままじゃデゾリアンさん達が！」
ハーン「僕達の目的を忘れたのか？非情なようだが僕達が生き残ることが先決だ！行くぞ！」
ダークファルス「ウルファイズさん、やつらを捕まえなさい！逃がすんじゃありませんよ！」
ウルファイズ「わかりましたダークファルス様！」
ダークファルス「ライトアーハさんは引き続きこの街のデゾリアンを片付けて下さい。」
ライトアーハ「承知しました、ダークファルス様。」
逃げるハーンとルイ。それを追うウルファイズは・・・
ウルファイズ「逃がさんぞ！！！」
ハーン「く、あいつの方がスピードは上か！？」
ルイ「どうします、このままじゃいずれ捕まっちゃいますよ！？」
ハーン「ルイ、こうなったら戦うぞ！あいつ１人ならなんとかなりそうだ！」
ルイ「わかりました！」
ウルファイズ「ほう、このオレに勝てるだと？なめられたものだな、くははは！」
ハーン「それはこちらのセリフさ。あくまで僕達が恐れていたのはダークファルスだ。
お前のような雑魚が単独で行動してくれるなんてありがたい限りだ。」
ウルファイズ「な、なめやがって〜！このウルファイズ様をバカするとはいい度胸だ！」
ハーン「ルイ、君はレイブレードは使えるのか？」
ルイ「え、あ、はい。ロークさんに修行してもらった時に覚えました。」
ハーン「よし、ならレイブレードで斬りかかってくれ。僕が援護する。」
ウルファイズ「何をごちゃごちゃと！逃げる相談か！？」
ルイ「わかりました・・・う〜りゃああああっレイブレードッ！」
ウルファイズ「ふん！そんな技でオレを倒せるとでも思うのか！？」
ハーン「じゃあこれならどうかな？アストラルフレア！！！」
レイブレードとアストラルフレアが交わりパラダインブロウが発生する。
そしてウルファイズの身体は真っ二つに切り裂かれた。
ルイ「やったぁ！」
ハーン「あぁ見事だルイ。これで残る敵は２人か・・・
ファルが来るまで上手く持ち応えさえすれば。」
謎の女の声「へぇ・・・あんた達なかなかやるわね？」
ルイ「こ、この声はまさか！？」
ハーン「ライア！？」
ライア「ふふふふふ、先日は世話になったわね。」
ハーンとルイの後ろにはライアが立っていた。
ハーン「お、お前・・・もう傷が治ったのか。一体何の用だ？」
ライア「うふふ、私の用はダークファルスを葬り去ること・・・。」
ハーン「な、なんでお前がダークファルスの存在を知っている！？」
ライア「まぁ・・・ちょっとね。」
ルイ「で、でも！だったら僕達と一緒に戦ってくれませんか？ダークファルスを倒すために！」
ライア「えぇ、最初からそのつもりであんた達に声をかけたのだから。」
ハーン心の声「す、すごいぞ！ファルと互角に戦ったあのライアが味方についてくれるのならば
たとえ相手がダークファルスでも負ける気がしない・・・！」
ライア「だが勘違いしないことね。ダークファルスを倒したら次はあんた達とファルの番よ。」
ルイ「な、そんな・・・」
ライア「ぼうや、安心しな。少なくともダークファルスを倒すまではあんた達の味方よ。
その証拠をこれから見せてあげるわ・・・。」
ハーン「？？？」
ライア「おいでなすったわね・・・。」
ハーン、ルイ、ライアの前にダークファルスの隣にいたもう１人が現れた。
ライア「ふん、久しぶりねライトアーハ。」
ライトアーハ「ライア・・・？そうかお前アルゴル人と手を組んだのだな。」
ライア「ま、そういうこと。で、あんたは何をしに来たのさ？」
ライトアーハ「そこの２人を追いかけて行ったウルファイズが戻って来ないのでな・・・
様子を見に来たのだよ。なるほど、ライアお前がウルファイズを片付けたのだな。」
ライア「残念でした。ウルファイズを倒したのはそこの二人よ。」
ライトアーハ「な、まさかそこのニ人がウルファイズをやったというのか・・・？」
ライア「あははは、ウルファイズを倒した二人と私相手に勝てると思う？あんたはここで終わりよ。」
ライトアーハ「ふふふふ、それはどうかな？ライア、お前達にいいものを見せてやろう。」
ライア「へぇ、逃げ足の速さでも？」
ライトアーハ「長年眠らせておいた私の真の力だ・・・！」
ライア「あっはは！あんたがそんなジョークを言うとは思わなかったわ。
そこまで言うなら見せてみなさいよ？」
ライトアーハ「その前になぜ私が力を封印していたか教えてやろう。私が真の力を発揮するには
変身しなくてはならない。だが変身すると肌の色が悪くなるのだよ、美を好む私は
それが耐えられない。だが死を選ぶよりは変身を選ぶ。」
ライア「変身ですって？私のようにか？」
ライトアーハ「ライア一族のように不必要に大きくはならんさ。ただ圧倒的にパワーが増すだけだ。」
ライア「ふん、やってみなさいよ。」
ライトアーハ「望み通り見せてやろう。これが私の真の姿トラハイトアーハだ！！！」
ライトアーハの肌の色が濁ると同時に一気に強大なパワーが満ち溢れる。
ライア「あんた達（ハーン、ルイ）は手を出すな。私が奴を１人で倒してあんた達の味方
だという事を証明してあげるわ。」
トラハイトアーハ「たいした自信だなライア！！！」
ライア「それはこっちのセリフよ！」
ライアとトラハイトアーハの戦いが始まった。どちらも凄まじい強さだがライアの方が一枚上手か？
ライア「どうしたの？トラハイトアーハさんともあろうおかたの動きが止まって見えるわよ？」
トラハイトアーハ「バ、バカな！お前がこんなに強いはずがない！！！」
ライア「ふっ・・・まったくお決まりのセリフね。ライア一族は戦闘民族よ！！！
なめるなぁーーーーーーーーーっ！！！！！！！！！！」
ズドンッ！！！！！
ライアの一撃がトラハイトアーハの腹部を貫いた。
ハーン心の声「つ、強い・・・。ファルのおかげとはいえ、よくライアに勝てたもんだよ。」
ライア「どう？これで私があんた達の味方だと信用してもらえたかしら？」
ハーン「あ、あぁ。さすがだねライア。」
ルイ「あ、あの・・・何か別の邪悪な気が３つ・・・こちらに近付いて来ませんか？」
ハーン「へ・・・３つ？ウルファイズとトラハイトアーハってのを倒したからあとは１つじゃ・・？」
ライア「ま、まさか！！！ネオアリサ特選隊！？」
ハーン「な、なんだそれは・・？」
ライア「よく聞きなさい！ネオアリサ特選隊ってのは今の私と互角、いやそれ以上かもしれない
やつらが３人もいるのよ。さっきのトラハイトアーハなんかとはレベルが違うわ。
ファルはどうしたのよ？頭に来る奴だがあいつは大きな戦力になる！」
ルイ「お母さんはまだあなたとの戦いの傷が完治してないからモタビアにいます。」
ライア「ふん、私達で戦うしかないってことね。・・・来るわよ！」
ズドドドンッ！！！
小型宇宙船が３つ、ハーン、ルイ、ライアの前に降り落ちた。
そして３人の戦士が宇宙船の中から現れて横一列に並ぶ。
ミューン「ミューン！」
フッジーテイル「フッジィィィィッ！！」
サイレン「サイレン！」
ネオアリサ特選隊「みんなそろってネオアリサ特選隊！！！」
と言ってヘンテコなポーズを決める。
ルイ「な、何この人達・・・」
ライア「見かけにだまされるんじゃないわよ・・・性格はアレでも実力は本物よ。」
サイレン「ようライアちゃん。ダークファルス様に逆らっちゃったんだって？
いけませんなぁお仕置きをしちゃいますよ。はははは。」
ライア「ち・・・この変態カマやろうが・・・！」
ミューン「オラキオ様の仇・・・ライア・・・倒す！」
ライア「ったく、男にうるさい女は嫌われるよ！」
ハーン「あのフッジーテイルって恐竜だけはたいした強さを感じないぞ？なぜあんなのがいるんだ？」
ライア「フッジーテイルは基本的には弱いが攻撃力だけはズバ抜けて高いのよ。
あいつの攻撃をくらったら間違いなく死ぬわ。」
サイレン「よし、オレがライアをやる。残り二人はお前達で好きにしろ。」
ミューン「ずるい・・・私もライアがいい。」
サイレン「む、じゃあライアはミューンが。男２人はフッジーテイルにまかせる。
オレは高みの見物とでもいこうかね。どうだオレはやさしいだろーっ！」
ミューン「はい・・・オラキオ様の次に好き。」
フッジーテイル「フッジィィィィッ！！！」
ライア「あいつら・・・完全にゲームのつもり？バカにしてくれるわね・・・。来るわよ！」
ネオアリサ特選隊との戦いが始まった。そして敵は強すぎた。
フッジーテイルの攻撃でルイは首の骨を折られ、ハーンも身体の骨を折られてしまう。
ライアはスキをついてフッジーテイルをしとめるも、怒りに満ちたミューンには歯が立たなかった。
そんな時、戦いの場に１人の戦士が現れた。そうファルだ。
ライア「やっときたか・・・まったく、遅いのよ。」
ファル「ルイ、だめだわ首が折れてる。無理矢理トリメイト押し込んじゃえ、えいっ。」
ルイ「あ、あれっ？お母さん？」
ファル「よかったわルイ。さぁハーンもトリメイト食べて。」
ハーン「助かったよファル。あいつらてんで強くてライアでも歯が立たなくて・・」
ファル「そういえばなんでライアと一緒に戦ってるの？」
ハーン「・・・・・・というわけなんだよ。」
ファル「そう、ライアは相変わらずみたいだけどあなた達を助けてくれたのね。
残るトリメイトは一つね・・・。ライア、これを食べてみて。」
ライア「き、傷が回復した？」
ルイ「お母さん、僕達４人で戦えばなんとかあいつらを倒せるよね？」
ファル「いえ、みんなは手を出さないで。あの程度の敵なら私１人で充分よ。」
ハーン「な、何言ってんだファル！？ライアでさえ太刀打ち出来なかったんだよ！？」
ファル「・・大丈夫よ。任せて。」
ハーン「わ、わかったよ。さ、ルイ。後ろに下がってるんだ。」
ルイ「お母さん、本当に大丈夫なの？」
ライア「ふん、すぐに思い知ることになるさ。やつらの実力を。」
そう思い知る事になる。その場にいた全員はファルの実力を。
ファルは圧倒的な強さでミューンとサイレンを倒してしまったのだ。
ライア心の声「な・・・なんてこと。この前戦った時とはまるで別人じゃない。この短期間で
なぜここまで強くなった！？はっ、そういえば奴はニューマンだったはず・・
まさか・・・ファルはあの伝説のスーパーニューマンなの！？」
ライアは震えながらファルを見つめていた。
その３ 終わり
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