ＰＳ・マグナ・ドゥヘル
第１０話
さて、今俺達は最強のモンスターと戦うための下準備を行っていた。
まず、消耗品を買って次に武器を買ってそして、他のジナグルとジャルムに応援を頼んだ。
ホーク「これで準備は整ったか・・・。」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「いよいよ・・・明日だな。」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「なぁ、聞いてるか？」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「本当は戦うの嫌なんだろう？」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「お前本気か！」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「実は聞いてないだろう？」
ジェイド「あぁ・・・。」
ホーク「おい！ジェイド！」
俺はジェイドの頭を思い切り殴った。
・・・くっそー！こっちの手が痛いぜ！
ジェイド「・・・・何してんだよ。」
ホーク「お前が俺の話を聞かないからだろうが！」
ジェイド「何回言えば気が済むんだ・・・。頼むから寝かせてくれ。」
ホーク「・・・。」
そんなことをやっているうちに朝になった。
ジェイド「あれから、寝れなかったな・・・。」
ホーク「あぁ・・・。」
ジェイド「・・・。」
ホーク「・・・。」
俺達は寝ぼけたまま他の皆との待ち合わせ場所へ行った。
ジナグル「遅いじゃないですか・・・。」
ホーク「すまん、ちょっと道に迷ってしまって・・・。」
ジェイド「いや、俺に言われても・・・。」
ジャルム「・・・・・・・寝ぼけてるな。」
ジナグル「そうらしいですね。」
ジャルム「・・・・・・・目覚しに１撃くれてやるか。」
ジャルムは俺に向かって銃口を突き付けた。
・・・が、俺はその事態にまったく気づかなかったのだっだ。
次に気が付いた時には目的地に付いていた。
俺が寝ている間に運んだらしい。
ガルデューク「・・・あ、ホークさん生きてたんですね。」
ホーク「・・・？」
ガルデューク「さっきはどうなるかと・・・。」
ジェイド「それ以上言ったら殺す・・・。」
ガルデューク「・・・。」
ホーク「何があったんだ？」
・・・恐らく・・・死にかけていたんだろうな。
しかし、ジャルムも本当に撃つとは・・・。
ガルデューク「ここのダンジョンがそうなんですよ。」
ホーク「・・・・・・へー。」
ジェイド「じゃぁ、ここからは俺達で行くからここに居てくれ。」
ガルデューク「いや、俺もいくぜ。内部は結構複雑だから俺が案内してやるよ。」
ジェイド「じゃぁ、お前が先頭な。」
ガルデューク「・・・・・。」
そして、ダンジョンの最深部。
ここまでは特に面白味のある事はなかったので飛ばす事にする。
ホーク「ここが最深部か。」
ジェイド「ホーク・・・頼むからさっきみたいにフォイエばらまくなよ。」
俺達は全員フォイエの爆風やら落盤やらで結構ダメージを受けていたりもするがたいしたことはない。
ジナグル「少しは考えて行動してください。」
ホーク「わかったよ。」
・・・が、俺はターゲットを確認するのと同時に飛び出していた。
ジェイド「あっ！ホーク！」
ジナグル「いくら面倒臭いからって・・・。」
ホーク「一撃必殺！レイブレード！」
俺は全ての力を使ってターゲットを切り裂いた。
ホーク「はぁはぁ・・・・全てが終わった・・・。」
ジェイド「・・・・。」
ガルデューク「ほぅ・・・アレを倒すとはなかなか・・・。」
ホーク「・・・どうかしたのか？」
ガルデューク「いえ、別に・・・。」
ジナグル「本当に倒したんですか？まだ、生きてません？」
ホーク「なんだよ・・・俺が信用できないのかよ。」
ジナグル「えぇ。」
ホーク「なら、もう１撃いれればわかるだろう！」
俺は再び剣を構えて・・・切りかかった。
ホーク「な。死んでいるだろう？」
ジェイド「・・・おい、ホーク・・・。」
ホーク「ん？なんだ？」
ジェイド「ガルデュークがいないぞ。」
ホーク「ん？そういえば・・・そうだな。」
ジャムル「・・・・・・・・・先に帰ったんじゃないのか？」
ホーク「それもそうだな。」
俺達は早速帰る事にした。
・・・が！
途中俺が天井を壊したせいで出口がなかった・・・。
ホーク「また、ぶっ壊せばいいだけのこと！」
ジェイド「まて！生き埋めになるぞ！」
ジナグル「困りましたね。」
再び最深部へと帰ってきた。
ジナグル「ガルデュークはどうやって帰ったんでしょうか・・・・？」
ホーク「さぁ・・・テクニックでも使ったんじゃないか？」
ジェイド「・・・だから、迷いのオカリナを買っとけって言ったんだ！」
ホーク「いや、使わないと思って・・・。」
ジャムル「・・・・・・・おい、さっきの奴の死体がないぞ。」
ホーク「はっ！？そういえば！」
ジェイド「・・・上だ！気を付けろ！」
全員一旦その場から離れると同時に上から何かが降ってきた。
それは、見たことも食べた事も無いようなモンスターだった・・・。
・・・いや、モンスターは食べないけど・・・。
ジェイド「ホーク！何やってるんだ！回避しろ！」
ホーク「え？」
気づくと敵は俺の目の前まで来ていた。
ホーク「なんのぉ！！！」
俺はその攻撃を強引にかわした。
が、体制を崩したので反撃にはでれない。
ジェイド「ハンドキャノン！」
ジェイドの放った弾はまっすぐに飛んできて俺にあたった。
ホーク「ジェイド！殺す気か！」
ジェイド「すまん！奴がこれほど早いとは！」
要するにジェイドの攻撃はかわされて流れ弾が俺に命中・・・という訳だ。
ジャムル「・・・・・・・。」
ここからではよく見えないがジャムル奴と戦っているらしい。
・・・それとジナグルの姿が見えないから多分一緒に戦っているんだろう。
俺はさっきジェイドから受けた傷をトリメイトで回復させてから戦いに行った。
ジェイド「こいつ・・・強いぞ！」
ジャムル「・・・・・・・確かに。」
ジナグル「さて・・・どうしたものでしょう・・・。」
ホーク「とりあえず、やるだけやってみようか。」
「ははは！何をやろうとこの俺を倒す事は不可能だ！」
ホーク「その声は！」
ジェイド「貴様・・・ガルデュークか！」
ガルデューク「ははは！その通りだ！」
ジェイド「なんで、そんな姿に・・・。」
ガルデューク「それは、これが俺の本来の姿だからだ！」
ホーク「本来の姿？」
ガルデューク「詳しく説明してもお前達にはわかるまい。」
ホーク「それで、なんでそんな姿なんだ？」
ガルデューク「戦うためだ。」
ジェイド「誰と？」
ガルデューク「お前等だ。」
ジャルム「・・・・・・・・お前は！」
ガルデューク「ふっ・・・久しいな。ジャルム。」
ジャルム「・・・・・・・・あの時は油断したが・・・次は負けん！」
ジェイド「反応が遅かったな・・・ジャルム。」
ホーク「きっと、待ってたんだぜ。」
ジャルム「・・・・・・・・！」
ジャルムが俺達を砲撃しはじめる。
ホーク「悪かった！あやまる！」
ジェイド「もうよせ！話が先にすすまん！」
とりあえず、俺達の必死の説得によってジャルムをおちつかせた・・・。
ガルデューク「我が実験体を倒すとは・・・多少できるようだな。」
ホーク「実験体？」
ガルデューク「さっき、お前達が倒した奴だ。」
ホーク「あんなの俺の敵にすらならないぜ。」
ガルデューク「今までのお前なら倒せなかっただろう・・・。」
ホーク「・・・？」
ガルデューク「巨大サンドワームを覚えているか？」
ホーク「・・・あぁ、最初の時の・・・あれがどうかしたのか？」
ガルデューク「・・・・・いや、なんでもない。忘れろ。」
ホーク「・・・気になるだろうが！教えろよ！」
ジャルム「・・・・・・・それは、俺から話そう。」
・・・ジャルムの話によると、ガルデュークが巨大サンドワームを作ってどういう訳か
強い戦士を探していた。そのサンドワームの監視役としてジャルムを改造して目としていた。
それからしばらくすると俺達がサンドワームを倒したので俺達に興味を持ったらしい。
それで、俺達に何度か接触するうちに俺達の力量とやらを調べていたそうだ。
で、強い戦士をどうするのかという事はジャルムは知らないらしい。
ホーク「何のために強い戦士を探していたんだ・・・？」
ガルデューク「貴様に言う必要はない。」
ホーク「なにぃ！」
ガルデューク「さて・・・会話はこのくらいにしようか・・・。」
ガルデュークが戦闘態勢に入ったので俺達も戦闘態勢にはいる。
俺達よりも先にガルデュークが動いた！！
ガルデューク「おとなしく俺に殺されるがいい！」
ホーク「断る！」
ジェイド「どうせやるなら痛くないように殺ってくれ。」
ガルデューク「ふっ・・・いさぎいいな・・・よかろう・・・苦痛を感じずに死ぬがいい！」
ガルデュークが攻撃しようと近づいてきたところを捕まえてジェイドが自爆した・・・らいいんだけど。
ジェイド「ホーク・・・今、よからぬ事を考えなかったか？」
ホーク「き・・・きのせいだ！」
ガルデュークの攻撃を回避してカウンターを仕掛けるジェイド。
カウンターが決まって倒れるガルデューク。
・・・いまだ！
ここぞとばかりに俺が再び最後の力を使いレイブレードをはなって、ガルデュークを倒した。
ガルデューク「・・・・・・。」
ホーク「はぁ・・・はぁ・・・終わった・・・・何もかも・・・。」
ジェイド「・・・・お・・・おい・・・ホーク・・・・。」
ホーク「なんだ？」
ジナグル「自分の体を・・・よく見てください・・・。」
自分のからだがなんだって・・・？
とりあえず、俺は言われたままに自分のからだをみた。
すると俺の腹部にガルデュークの手刀が突き刺さっていた。
ホーク「な・・・なんじゃこりゃぁぁぁーーー！！！」
俺はそそまま、前のめりに倒れて気を失った。
ジェイド「あの奥に出口があってよかった。」
ジナグル「そうですね。」
ジャムル「・・・・・・・・しかし、全員無事という訳ではないが・・・な・・・。」
ジェイド「あぁ・・・だが、奴のおかげで俺達は・・・・助かったんだ・・・。」
ジナグル「そうですね。」
ジェイド「俺達はホークという１人の英雄を失ってしまったんだな・・・。」
ホーク「・・・・おい・・・。」
ジェイド「しかし・・・今思えばいいやつだったな・・・。」
ホーク「・・・・くっそー！人が動けないのをいい事に！！！」
俺は全身に包帯を巻いてまさに「ミイラ」のような感じになっていた。
そのせいで、手も足も動かす事が出来ない。
だから、こいつらはこうやって俺が死んだ事にしているんだ・・・。
奇跡的に助かったというのに・・・・。
いや、正確にはジナグルのメディカルパワーで一命を取り留めたらしいが・・・。
ジェイド「そうだ！ホークの使っていた剣を形見としてとっておこう！」
ホーク「貴様いいかげんにしろー！」
結局このいじめは１週間続いた。
それは・・・１週間で完治したからだ。
メディカルパワーとは結構すごいんだな・・・。
ジナグル「しかし・・・メディカルパワーだけでよく完治しましたねぇ・・・あの人・・・。」
ジャルム「・・・・・・人間じゃ無いんじゃないか？」
ジナグル「そうかもしれませんね。」
ホーク「ジェイド！いいかげんに俺の剣を返せ！」
ジェイド「駄目だ！これは、お前の形見なんだぞ！」
なんてことをやりながら俺達はハンターを続けている・・・。
完
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