ＰＳ・マグナ・ドゥヘル外伝II 邪神光臨
−−−もうすぐだ・・・後少しで目覚める事が出来る。残念だったな・・・・だが、その前に・・・・
我を倒す力を持つものを探し味方にするか・・・倒すかしなければなるまい・・・。特にマグナ・ドゥ
ヘル・・・あれは我力を消し去る力を持つ・・・何処にあるのかは判らんがじきに姿を見せるだろう。
我復活を探知して・・・な。ジェイド・ジナグル・ジャムル・ジェンド・ジャイグ・ジェグド・ジャフ
ル・ジャンダ・・・全てが目覚める前になんとかしなくては・・・。ふふふふふははははははは・・・
ダークファルスを超える力がありながらも、この８体を恐れるとは・・・な。しかし、本格的に力に目
覚めない限りやつらに勝ち目は・・・無い！全ては奴等が目覚める前に・・・。力を手に入れなくては
ならんな・・・例え、マグナ・ドゥヘルの力をもってしても倒せない程の力を・・・。
重力も地面も無いただ時間がのみが流れる次元の狭間でガルデュークはただ、待っていた。自分を・・
・・力を求める者・・・・が現われるのを・・・。ガルデュークにはわかっていた。いつそれが来るか
を・・・ただの感でしか無いかもしれない。しかし、今はその感とやらに頼らなくてはならなかった。
ガルデュークは一度、数千年前にダークファルスと戦い・・・マグナ・ドゥヘルと戦ってついた時の傷
を癒しながらただ、この刻を待っていた。数千年前の戦闘の時に敗北を予感したガルデュークはこの次
元の狭間に自分の一部を残しておいた。・・・いや、正確には本体を自ら封印した。残りの力で自分の
姿をした人形−バイオ・モンスター−をマグナ・ドゥヘルとの最終決戦に使ったのだ。マグナ・ドゥヘ
ル達にはそれが偽者だとわかっていた。だから、自分達も力の温存のために衛星−宇宙船−に乗って衛
星軌道上で待機することにした。ガルデュークが復活したときに自分達もすぐに復活するようにセット
して・・・。
力を求める者−ハルソーフ・レイガーはあらゆる力を手に入れる為に旅をしていた。彼はすでにテクニ
ックはもちろんマジックすらもマスターしあらゆる武器による必殺技も得ていた。しかし、彼の力を求
める欲望は尽きずある伝説に目を付けた。その伝説は『ダークファルスすらも凌駕する程の無敵の力が
存在する。その力を手に入れし者、銀河最強となる。』といったものだった。これはガルデュークが、
”こうなること”を予想して作った伝説である。バイオ・モンスターを作る要領でパルマ人を作りひそ
かに流しておいた”伝説”なのだが、ハルはそんな事には気がつかずにこの”力”を手に入れるために
とある山に登っていた。その山にはあらかじめガルデュークが放った強力なバイオ・モンスターがおり
資格無き者を追い払っていた。ハルの前にはそのバイオ・モンスターすらも相手にはならなかった。
余談だが、このバイオ・モンスターとホークが戦うとホークは何も出来ずに倒されるだろう・・・・。
ハルが目的地にたどり着いた時にはすでに疲れ果てていた。連戦に次ぐ連戦で体力を大幅に消耗してい
たのだった。そして、ハルがガルデュークの封印を解いたとき・・・実体の無いガルデュークの意思は
手近な者・・・ハルに乗り移ったのだった。
「ははははは！我は復活したぞ！これで・・・・・これは、どういうことだ！？まだ、奴の意識がある
というのか！？」
−これは、一体・・・体が思うように動かない・・・！」
「あきらめろ。これは今から我肉体となった。」
−・・・そうか、そういう事か・・・だが、俺も伝説に名を残すハルソーフだ。ただではこの肉体はや
れんな。
「な・・・・んだと・・・・。」
ハルの力によりガルデュークの意識はハルと融合する結果となった。それからはガルデュークは意識の
底に落ちてハルの意識のみとなった。それから数年の月日が流れ、ハルは夢を見るようになった。ガル
デュークに自分の意識を飲み込まれそうになる夢を・・・。ハルはそれがただの夢では無いと思い自分
の意識を保つために・・・ガルデュークの意識を消すために・・・さまざまな事をやってみたが、結果
は・・・全て無駄だった。次第にガルデュークが表に出るようになり始めた頃・・・ガルデュークは、
いつまでたってもマグナ・ドゥヘルが来ない事に気がついた。どうやら、ハルの”力”のおかげで見え
ていないようだった。当然、それを利用するために裏からハルを動かす事にした。それはガルデューク
の力を持ってすれば簡単な事だった。だが、ハルもただ操られるだけではなく自分の力により抵抗をし
ている事もあってか、二重人格のようになっていた。その為ホークとの会話も会うたびに人格が変わっ
たようになっていた。
ガルデュークは計画を実行するために一人の男に目をつけた。その男の名はホーク。マグナ・ドゥヘル
の一つ・・・ジェイドを持つものに試練を与えることにした。自分の力になりそうかどうかを・・・。
その為にとある所から入手しておいたマグナ・ドゥヘル−ジャルム−を使い監視役として使うまで重要
性があった。結果、強化型サンドワームを倒し石の兵士すらも倒す程の腕を持っているということだっ
た。ガルデュークはホークを危険物とみなし消去しようとするが、ジナグル・ジャルムの協力により一
時的に力を失った。これで、またハルの意識が戻ってきてガルデュークは底のほうに落ちていった。だ
が、今度は最初の時のように時間はかからない。最初から全ての力を使ってホーク達と戦った訳では無
いので力を失う量も少なかったのだ。さらに、ハルの意識が戻る事によって再びマグナ・ドゥヘルに力
を察知される事もなく力を蓄えることが可能となった。ハルは何度か自殺を試みるがガルデュークの力
によりそれができずただ、生き続けていた・・・。
−ふふふふははははは！俺の名はガルデューク！いつの日か真に目覚めるまで・・・せいぜい良い夢と
やらを見ておくがいい！ははははははは！！！！
完
投稿の広場に戻る
トップに戻る