スペースクルーザー ランディール
第１４話 母の胎内で聞く優しき交響曲
黒き戦艦”ダークランディール”は
銀髪の剣士ライダーク・セイバーを乗せて、
コロニーの壁を突き抜け漆黒の宇宙の中に鎮座していた。
艦長席に背をもたれ掛け腰掛けたライダークは誰に聞こえるでもなく
一人静かに呟いた。
「ふ、ランディールか、懐かしい響きだ。」
彼は1300年前のある男の事を思い出していた。
統一王：ウェイズ・ランディール
彼とライダークは幼きころからの親友であり
共にパルマ戦乱を終わらせようと誓い合い戦場で共に戦った戦友でもあった。
ライダーク「あの頃はなにもかもが充実していた。共に駆け抜けた
戦場での熱き戦いの日々、それは何者にも代えがたい充足した日々だった。
そうあの時までは。」
ライダークはパルマ統一戦争最大の決戦の時、足を負傷し２度と戦えぬ
体となってしまったのだ。
過去のライダーク「待て、待ってくれ私はまだ戦える！おいていくな！
ウェイズよ！頼む！私を戦場で死なせてくれ！！」
ベットで横たえながら必死に叫ぶライダーク。だがウェイズは
そのまま振り返らず決戦の場へと戻っていった。
ライダーク「今にして思えば、それは友を思ってのあいつの優しさ
だったのかも知れぬ。だが私はそれを激しく憎んだ。
そしてただ死を待つばかりのある時、私はあの御方様に出会ったのだ。」
ベットで横たえるライダーク、周囲には昼だというのに誰も
見えず、天井を眺めていたがふと気がつくとまわりが完全な闇に
閉ざされていた。粘りつく暗黒の中地獄の底より聞こえる怨念の声だけ
が木霊した。
”滅ぼせ！
人を滅ぼせ！
生命を滅ぼせ！！
動くもの全てを滅ぼし尽くせ！！！”
呪詛と共に目の前に全てのものを憎む紅き3つ目がその姿を
現した。
普通の人ならばその場で発狂しかねないほどの凄まじき怨念と呪詛
だが、なぜかライダークにはそれが心地よいものに感じられた。
”我と心を同じくする者よ！
友に裏切られこの世の全てを憎みし者よ
我と共に憎むべき怨敵を滅ぼそうとは思わぬか？
もしそなたが我の下僕となるのであれば
我がそなたに力を貸そうぞ”
「それは憎悪に染まりつつあった私の心に甘美な響きとなって
染み込んできた。だが私は」
手に持った剣で渾身の力を込めて紅き３つ目を切り捨てる
ライダーク
「ふ、確かにお前の云うとおりかもしれん！だがそれをやるのは
私自身の力でだ！！お前如きの力など借りぬ！直ちに立ち去れい！！」
３つ目の像はまるで鏡が割れるように砕け散った。
だがそこで、ライダークは膨大なアルゴルの真実と共に
力なき一人の少女が泣いている姿を見た。
”しくしく、あなたも私をいじめるの？”
緑の髪の少女は憎悪も狂気もなくただひたすら泣いていた。
彼女から感じられるものは信じていた者に裏切られた悲しみ
永き間閉じ込められ誰も信じる者がいない哀しき世界
それはライダークも心の奥底で感じていた寂しく吹く一陣の風
だった。ライダークは少女に頭を垂れ永遠の忠誠を誓うのであった。
ライダーク「私は後悔はせぬ。例え幾億の死者に恨まれようと
私はあの御方様のために命を賭けると誓ったのだ。」
寂しくそう呟くと彼は暗黒の宇宙をじっと見つめていた。
しばらく忘れていた体の疼きが、昂揚感が駆け巡るのを感じながら。
ライダークと特殊部隊により惨劇の舞台と化した円卓会議会場。
だが不思議なことに、騒ぎ立て非難を言い合っていた者以外は
ほとんど無傷であった。
互いに生き残ったことを喜び合う参加者達
この事態はレジスタンスの結束をより強くしたようだ。
だが、アベルはこれを見て推論を巡らしていた。
「敵はレジスタンス内部の獅子身中の虫だけを片付けたみたいだな。
まるでレジスタンスが団結するのを待っているかのようだ。
まさか、レジスタンスの行動すらアルカディア計画の１部とでもいうのか？
だとしても我々は行動を起こさなければいけない。なんとも
もどかしいことだ。」
一方タイラーとジョディはボロボロになりながらも立ち上がった。
だがその表情は暗い。
タイラー「あいつ・・・・強かったな。俺達は本気でやりあったのに
あいつにとっては力の半分も出してはいなかった。
攻撃力、素早さ、なによりも戦闘の経験において俺達よりも
遥かに上にいやがる。俺達本当にあんな奴等に勝てるのかよ。」
気落ちするタイラーにジョディは大きな声で叱りつけた。
ジョディ「艦長！！あなたはいつか言ったはずよ！
諦めるのはまだ早いって！それに忘れたんですか！私を助け出すために
あの危険な時空嵐の中に飛び込んだ時の勇気を！
あの時の事は覚えていないけど艦長は、ううんあなたは私を深い
悲しみと憎しみから救い出してくれた！！正直嬉しかったです。
けど世の中にはきっと私みたいに助けを必要している人がいるはずです。
だからその人たちの為にも頑張りましょう。艦長ならきっと大丈夫と
信じます。それに私も一緒に戦いますから！！」
涙と共に拙い言葉だが胸の奥にぐっと来る言葉にタイラーは熱い勇気
を取り戻した。
「そうだな！それにまだ決着はついてない。あいつは
外で俺達の事を待ち構えているはずだ！！招待状を受けたのに
それを断るのは男が廃るってもんだよな！！よし行くぞジョディ」
今の会話を聞いてスタージェーンは思わず貰い泣きをしてしまった。
「くうう、泣かせる話じゃないか。ねえ、アベル」
アベル「さあ、私はただの猪突猛進な単純馬鹿だと思うのだがね。
最もいじけて何もしないよりは遥かにマシだがな。ところで
ジェーンさっき慌ててこちらに来ていたようだが、何かあったのか？」
アベルに言われスタージェーンは思い出したかのように口をパクパク
させ用件を伝えた。
「そうそう大変なんだよ！！ランディールが突然このアンジェリカ
コロニーの中に突入したんだってば！！」
タイラー「なんだって！？」
さっき一瞬だけ感じた振動がまた感じられた。
慌てて外に赴くタイラー達。すると目前にランディールの巨体が迫ってきて
さっきダークランディールが通った後をトレースするように壁に突っ込もうと
している所だった。
ブリッジに連絡を送るが返事はない。そこにアレスから携帯で
連絡が入った。
アレス「おい、タイラー聞いているか！！。ミカが、ミカの様子が変だ！！
今ミカがブリッジに立て込んで、勝手にランディールを操作していやがる！
このままじゃあミカがもし元に戻ったとしても心に傷を作っちまうのは
明らかだ！！俺はあいつの泣き顔なんて見たくねえんだよ。頼む！！
早く来てくれ！！」
普段は物事に動じないはずのアレスが動揺している。
空気漏れを防ぐために応急的に用意していた隔壁だがもし、このまま
ランディールが突っ込めば、隔壁が壊れ、１時間もしない内に
コロニー内は大気圧の関係で竜巻が発生し死者が出ることは誰にも
予測できた。もしミカがそれを知ればまだ幼い心はその重圧に
押しつぶされてしまうだろう。
急がなければ、だが転送しようにもブリッジが制圧されていれば
それすら行えない。
誰もがそう思っているところに
アイナとトニーGを連れたドンオセロが現れた。
オセロ「話はジェーンから聞いている。今隔壁を空けているところだ。
まあ、おかげで俺のカジノはもう御終いだが、この際背に腹は変えられ
ねえってところよ。」
壊れ行くカジノを見つめため息を付くオセロ。
タイラー「すまねえ、オセロのおっさん」
オセロはそう言われると手で頭を掻きながら困ったような顔を浮かべ
「いいってことよ。もうそろそろ店終いするつまりだったんだからな。
それにワシにはもうすぐやらねばならぬ事があるのさ。どの道潰れることに
代わりはなかった訳だ。だからそう気に病むことはねえよ。
それとこいつがおめえに小型艇を貸してくださるそうだ。なあトニー」
そう言われ肩に手を掛けられた、トニーGは禿げた頭を蛸のように
真っ赤にさせながら恥ずかしそうに話し出した。
「け、別におめえのためじゃねえからな！こいつは勘違いして
てめえを疑ったワシの面子の問題だからよう。・・・・ええい
とっと行きやがれってんだ。」
横にいたアイナがその様子に微笑みながら、タイラーにディスクを渡す。
アイナ「これは、もし困ったことがあった時にお使いください。
きっと皆さんの窮地を救うはずですよ。これから
大変なことになるかもしれませんがあなた達なら
きっと大丈夫です。お気をつけて行ってきてください。」
タイラーは親指を上にしてにっこり笑いかけた。
「さんきゅーな！じゃあ、行くぜ！！」
トニーの小型艇に乗り込み、タイラー達は暴走を続けるランディール
に向かった。同時に隔壁が開きランディールがカジノをぶち壊しながら
漆黒の大宇宙へと乗り込んでゆく。
相対する黒と白のランディール。
煙を噴きながら横たわるアンジェリカコロニーの側で激闘が開始された。
ミカ「これでどう！！」
ランディールのアクティヴレーザーが収束し、黒い戦艦に襲い掛かる。
だがダークランディールは素早く回避し回頭すると信じられない
猛スピードでランディールの側面に狙いを定め威力を弱めたレーザー弾
を発射する。
ミカ「ふふんだ、そんな攻撃あたらないもん！あっかんべーだ」
だが回避したかに見えたレーザー弾は折れ曲がり、ランディールの側面
に軽微のダメージを与えた。
ミカ「そんな！完璧に見切ったのに、なんで、なんで当たるの！！」
ミカが驚きの声を挙げると、ダークランディールから通信が入る。
ライダーク「ふん、動きに切れがないと思ったが道理で、なんの能力
もない子供がただ一人で操縦しているとはな。」
ミカを見下ろし冷静に分析するライダークにミカは
虹彩を虎のように細め肉食獣のような恐ろしげな表情で答えた。
「ミカ、子供じゃないもん！！ミカは一人で何でもできるんだもん！！」
だがライダークはまったく興味がないようだ。ゆっくり席にもたれ掛り
寛いでいる。
ライダーク「シェイドの幻惑に陥り我を忘れている貴様など用はない！
あの男が来るまで私はここで待たせてもらおう。」
完全に頭にきたミカが出鱈目にレーザーを乱射するがダークランディールは
それを僅かに動くだけで全てを交わしていく。
ミカはコンソールを思いっきり叩き苦悶の表情を浮かべ大声で叫んだ。
「なんでミカの事みんなを子供扱いするわけ！？そりゃあ
みんなより背は少しだけ小さいけど、だけど、少なくともジョディよりは
砲撃管制だって出来るし、ランディールの操縦だってジョディがいない時に
上手くやれたもん！！・・・・１回だけだけど
それにあたしの射撃をタイラーお兄ちゃんも褒めてくれたんだもん。
そうよ。なのになんでタイラーお兄ちゃんはジョディを選ぶわけ！？
あたしの方が上なのに、出来るのに、だからあたしが一人で敵を
やっつけちゃえば、タイラーお兄ちゃんもあたしのことを好きに
なると思ったのに！！」
ミカが敵に必死になってレーザーの照準を合わせようと
焦っているその頃
「うおりゃあああああ！！」
、アレスはレーザーアックスで２度、３度扉を斬りつけたが
扉はビクともせず、逆に側にいたガンツに止められ
喧嘩腰で怒鳴られた。
ヒゲ親父にとってはドア一つ壊されても自分の息子が傷つくように
思えるからだ。
「この大馬鹿物が！！おめえ、それ以上壊しやがったらただじゃあ
おかねえっつてんだ！！」
売り言葉に買い言葉アレスが言い返す。
「馬鹿はおまえだろうが！！これ以上ミカが変な事やったらあいつが
後でどんなに苦しむか！それを考えたらドアの一つや二つ
関係ねえだろう！！」
ガンツ「やるか！」
たちまち殴り合いの乱闘を起こす二人をハルがおろおろしながら止めるようと
するが喧嘩に夢中で二人とも聞く耳を持たなかった。
「やめてくだいよう。二人とも今はそんなことやっている場合じゃ
ないでしょう。ああどうしよう・・・。」
そこにタイラーが駆けつけ二人の喧嘩を止めた。
「二人してなに喧嘩しているんだ！！今は人の命が掛かってんだ。
ガンツ、艦長が命令する。今すぐドアを壊し、ブリッジの機能を
取り戻す事いいな！！」
ガンツは不満そうに顔を強張らせ駆け足で通路を走り去る。
ハル「まってくだいよう。ガンツ主任」
迷いながらも後を追うハルを尻目に
アレスとタイラーは手にもった武器でドアを切りつけた。それでも
多少の経こみが出来たがそれ以上破壊することが出来ない。
そこにまたガンツが自分の部屋から戻ってきて
「へん、それしきの装備じゃあ、おいらの最高傑作に傷一つつける
ことなんてできねえってもんよ。」
意地悪な影口を叩きながらも、ガンツは両手に抱えて持ってきた
新しい武器を二人に押し付け
ガンツ「ほら、これがおめえたち用にカスタマイズされた専用武器だ！！
アレスのは特殊加工のラコニア製の刀身にプラズマフィールド発生装置
を付けたものに、タイラーのはさらに原子固有振動数に合わせプラズマ
の振動を調整し相手を原子レベルで崩壊させる優れもんだ！！
これなら、どんな頑強なやつでもぶち壊せるってもんよ！！」
ふてくされつつも武器の説明だけはしっかり自慢するガンツ。
その言葉の端には照れ隠しが見えた。
アレス「そんなもんがあるんだったら、とっとと出しやがれ！！
けど、こいつは確かに良いぜ。軽いし手にぴったりと馴染むしな。
くやしいが褒めてやるよ。ガンツの親父、感謝するぜ」
アレスから真顔で礼を言われガンツは満更でもないという顔で
「ま、しゃーねえか、うちの小さなお姫様を泣かせることはできねえしな、
さっそくそいつを試してみな。威力はおいらの保障付きだからよ。」
ガンツに促されアレスは、紫電が放散する黒い斧を振り上げ
「食えねえ親父だよ！！あんたも、じゃあ、遠慮なく使わせてもらうぜ！！
うおりゃあああああああ！！」
思い切り打ち宛てた。
斧の切っ先が物凄い衝撃音を上げ、ドアに亀裂が縦横無尽に走り、
そして破片となって崩れ落ちた。
オペレーター席にいたミカが慌てて振り返る。そこにはアレスが鬼
のような表情で立っていた。後ろには
タイラー達が、そしてジョディが複雑な表情でミカを見つめていた。
ミカ「なによ！ミカ悪くないもん！！みんな子供子供ってあたしを
馬鹿にして、誰もあたしの気持ちを分かってくれないじゃない！！
だから、あたしが１人でも出来ること証明したかったんだよ！！
そして知ってもらいたかったんだ。あたしの本当の気持ちをね！！」
タイラーとジョディを非難がましく睨みつけるミカ。
睨みつけられたジョディとタイラーは彼女がどんな気持ちでいる
のか。その今にも泣きそうな顔を見て感じ取った。
それは激しい嫉妬、いつまでも子供としか見てくれないことに
対する不満。そしてだれにも解ってもらえない孤独
ジョディは決意を胸にミカへと歩み寄る。
とまどうミカが全身を震わせ、バイオ生物特有の能力で
爪を伸ばし襲い掛かった。
だが、ジョディは恐れずに彼女に向かいあうと、両手でひしっと
彼女を抱きしめた。抵抗するミカがもがきながらジョディの体を
傷つけてゆく。赤い血を流しながら彼女はミカを自分の胸に押し当て
静かにしゃべり始めた。
「ミカちゃん。あなたの思うことは分かる。私がタイラーのことが好きで
あなたから奪ってしまうかもしれない。そう思っているんだよね。
確かに私はタイラーの事が好きだよ。それは否定しないわ。
でもミカちゃん私はあなたの事を１人にはしないよ。
だってミカちゃんは私にとって大事な家族なんだから。タイラーもそう。
そしてみんな互いを思いあう気持ちは同じはずよ。」
その言葉にうろたえるミカ
「う、うそよ！！みんなあたしおいていっちゃうんでしょう！！
そんなのいやだよう！！もう１人はいやなんだよう！！」
彼女の脳裏にタイラー達に拾われる前の悲しい記憶が蘇る。
悪魔と罵られ石もて追い払われ、だれも自分の事を見てくれなかった。
孤独を癒してくれる人が欲しかった。
ジョディ「うそだと思うのなら私の胸の鼓動を聞いてみてから
判断して」
ドクン・・・ドクン・・・ドクン
ジョディの胸の鼓動が温かく伝わる。それは赤ん坊が母の胎内で聞く
優しき交響曲。
カプセルの中で生まれ育ったミカが初めて聞く優しき子守唄。
激しい憎悪が淡雪のように消え、かわりに安堵感が冷え切った心を暖めた。
涙が頬を伝いミカは声を上げて泣き出した。
「ひく、あたし、ここにいてもいいんだよね？タイラーお兄ちゃんも
ジョディお姉ちゃんも他のみんなも私の事好きなんだよね。そうなんだよね。
うえええええええええええええええええええええええええええええええん」
気が付くと回りには、全クルーが集まってミカの帰還を歓喜の声で
祝福した。
タイラーが優しく声をかける。
「おかえり、ミカ」
あの時と同じ父親のような優しさ、だが今度はその優しさがミカ
の心を暖める。
なぜか？
ミカは隣でおいおい泣いているアレスの気持ちを知ったからだ。
アレス「よかった。・・・・・本当に生きててくれてよかった。
生きててくれたありがとうよ・・・・・」
なんで今まで気が付かなかったんだろう？
こんなに身近に自分の事を愛してくれている人がいるのに。
ミカは照れくさそうにポケットの中にしまいこんだハンカチを取り出し
アレスの顔に押し当てた。
ミカ「はなしてよ、暑苦しいから、ほら男が泣きじゃくるなんて
見苦しいよ。ミカだって泣きたいのを我慢したのに
まるで、アレスの方が子供みたいじゃない。」
アレス「えぐ、いったな！この馬鹿猫。いっとくが
俺は泣いているんじゃないぞ！
これは心の汗だ！！おめえの気持ちが暑くて汗をかいているんだ！！」
互いに微笑みが毀れる。この二人の笑い声を何日ぶりに聞いただろう。
二人の笑顔が暗く沈んだランディールのブリッジを明るく照らした。
「どうやら、見事幻魔の誘惑を打ち破ったようだな。ランディール
の諸君！これで心おきなく戦えるというものだ。」
ライダークの声が冷たくブリッジに響き渡る。周囲を凍てつかせる暗殺者の声。
だがランディールにいる誰も恐怖を抱くものはいない。
タイラー「待たせたな！！余裕ぶっこいているところ悪いけど
今度こそ決着をつけさせてもらうぜ！！ランディール戦闘態勢に移行！！
これより反撃を開始する！！」
白と黒のランディールが2匹の巨大な龍のように高く舞い始めた。
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