しかし、この日のメインイベントは思わぬ所に控えていました。
花奔（本当は「奔」の字の上の「大」が無いんですが）市場を軽く
見回し、収穫ゼロの後「ついでだから」と向かいの紅橋にも、何か
いいメガドラの（パチモン）ゲームが無いかと思い寄ってみみました。
しかしこの日はいつにも増して人が多く、メガドラのコーナーの前で
人混みに押し流され、辿り着いたのはファミコンソフトのコーナー、
正直ファミコンソフトに関心はあんまり無かったのですが、その場で
すぐに身動きも取れそうになかったので一応軽く目を通していた所で
オレンジ色のカートリッジに書かれたタイトルが目をひきました。
中文ＲＰＧ
夢幻之星・・・それが中国語で「ファンタシースター」をあらわす事は
前に買ったゲーム雑誌で知っていました（それまでは「幻想惑星」だと
ばかり思っていた・・・でも「夢幻之星」の方が個人的には好き）その
「夢幻之星」が「中文ＲＰＧ」でしかも「ファミコンソフト」！？！？！？
僕は自分の胸の鼓動が高まるのを感じずにはいられませんでした。初めての
中国訪問の時もメガドラの千年紀は見かけ、しかし単なる日本語の海賊版
だった時には「これで中国語版とかだったら買うんだけどね〜」とか思った
事はあったのですが、もしかしたらその時半ば冗談で思った物が目の前に
あるのかもしれないのです！
とりあえず店員さんに「中身を見てみたい」と言って起動してもらうと
なんかルディらしいキャラがいます。さらにあれこれいじってステータス
画面を呼び出すとそこにいるのは紛れもなくルディ！ルディ・アシュレ！！
（でも名前は「托尼＝トニー」）買う時に一応「礼儀」として値切りはした
し（１１０元くらいが言い値でした）少しは値切ったものの、値切る時も
いつもの「キレ」が全くありません。言い値からほとんど値切る事なく購入
しました。その帰り道はもちろん超がつくほどの上機嫌、これがどんなに
ク○ゲーであってもそれを恨む気持ちは毛ほどもありませんでした。もし
あの時人の波に押されていなかったら、自分はこのソフトの存在を知る事は
決して無かった事でしょう。ファンタに導かれた、と言ったら言い過ぎなの
かもしれませんけど（笑）
でもこんな海賊版ソフト、税関の不安はありましたがファンタシースター
自体国内では基本的にマイナー（暴言）ですし「中文ＲＰＧ」と書いてある
上にタイトルも「夢幻之星」１００％誤魔化しきる自信がありました。ま、
もしそれを全て看破する人が税関にいたら、むしろその人と友達になりたい
くらいかも（爆）
ちなみに寮に戻った後佐藤さんに「今日すごい物を手に入れたんですよ！」と
言うと、あっさり「また何かバッタ物でも手に入れたの？」と言われました。
半月でもう性格見抜かれてるし・・・（汗）
あとはルームメイトとその仲間達とマトリックスのビデオ（ただし他の人
全員欧米人なので字幕無しの全編英語、３分の１は理解できませんでした）
見たり念願のカラオケ行ったものの曲が古いのばっかりで本番はまた今度な
内容だったり、ルームメートの知り合いのカナダ人と雑談をしたりな一日
でした。まあ何にせよこの日は「ファミコンファンタ」の一言に尽きるかと。
ちなみにこの「ファミコンファンタ」についての情報を知りたい方は当ＨＰの
夢幻之星伝説
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