臥龍鳳雛の広州紀行

２ページ目の最後に置いてあったコンテンツです、２つばかり書き足しました。別ページ扱いに
することもないかなあと。毎度のことながら、微グロ注意です。

中国では国民全員にＩＤとＩＤカードが至急されています。このカード、非常に大切な物で、これ
が無いと飛行機への搭乗やホテルの宿泊がまずできません。基本的に中国の国民は、常時
携帯が義務付けられています。ちなみにアメリカ等でも同様なものがあるそうで。

こういう「国民全員ＩＤ支給」という事実を告げずに「外国人にだけ身分証携帯を義務付けるよ
うなことをしているのは日本だけ」とか書いちゃうＭ日新聞はぶっちゃけミスリード狙い以外の
何物でもないかと。嘘はついてないけど、前提となる事実の説明が不足ってヤツです。

というのはさておき、外国人である自分にとってこのＩＤの代わりになる物、当然第一に挙げら
れるのはパスポート、しかし海外生活においては命の次に大切な物なので、そう気軽に持ち
歩きたくはありません。万一なくしたらエラいことですし。ビザの更新で預けている時でさえ、手
離すのは不安なくらいです。

そこで何を代替に使うかというと、自動車免許がかなり使えます。

ＩＤの提示を求めてこれを渡された守衛さんとかは、かなり奇妙なものを見る目で免許を見ます。
なんだこりゃ、と。しかし顔写真があり、住所と氏名も載っている免許証はかなり「らしい」のも
事実（いや、実際立派な身分証明ですが）ホテルや飛行機は無理ですが、訪問先の守衛所や
長距離バスのＩＤ提示要求はこれで目下１００％通っています。なくした場合のリスクも、パスポ
ートとは比べ物にならないくらい小さいですし（無くしちゃいませんが）とりあえず、駐在員の知恵
ということで。

中国での出張、移動はもっぱら高速バスですが（広東省、高速バスのインフラはかなり整備
されています）たまには電車も使います。

↑
日本の新幹線技術を使った新型列車「和諧号」、時速２００キロくらい出るのでかなり快適です。
ただし、これが開通するまで（＝去年）は工事の影響で列車が当たり前のように数時間遅れる
状況でしたが・・・

↑
その頃の状況を撮った写真（撮影場所は深セン）。上から順に

・２時間２９分遅れ
・運休
・１時間１７分遅れ
・１時間２８分遅れ
・３４分遅れ

あとは新型列車ゆえに備品が盗難されまくりだとか・・・あ、いや、便利はすごい便利ですよ、ええ。

・・・とまあ、その便利な和諧号に乗り客先へ。そして帰り、再び電車に乗って帰ろうかというときに
ふとしたものが目にとまりました。

電車に持ち込むのが禁じられている物品の写真つきリスト。見ると刃物やガソリン、爆竹などの
花火類、それにスプレー類などが並んでいます。どれも持ち込み禁止で納得なのですが、一つ
自分が唖然とするものがありました。それは・・・

対戦車地雷

えっと・・・いや、ね？持ち込んで良いか悪いかで言ったらそりゃＮＧでしょう。１０人に聞いたら
１０人、１００人に聞いたら１００人、１０００人に聞いたら１０００人が、ＮＧだと言うに決まってい
ます。アニメにもなってスパロボにも出た小説「フルメ○ル・パ○ック」の主人公にでも質問をし
ない限りは。

でも、わざわざ言わなくちゃならないことなんでしょうか？これ・・・いや、そもそも持ち込もうと
する相手がいたとして、この写真つき看板が抑止力になって「ああ、この列車に対戦車地雷
は持ち込んじゃいけないんだ。危ない危ないうっかりしてたよ。」というケースがあり得るのか
と・・・（筆者注：中国語では「坦克」と書いて「タンク」と読みます）

「ファーピャオファーピャオファーピャオ」
会社の向かいにあるスーパー以上、デパート以下な規模（日本で言うならヨーカドー？）な店、
その前にある広場を夜歩いていると、必ず数人のオバサンが上の言葉を呪文のように唱え
ながら寄ってきます。ファーピャオとは「発票」と書き領収書の意味。つまりオバサン達は領収
書領収書と言いながら、こっちに近寄ってきているのです（しつこく近寄ってくることは全然あり
ませんが）。

これはどういう意味なのか、最初自分には分かりませんでした。自分が持っている、タクシー
とかの領収書が欲しいんだろうか？でも何のために？深くは考えませんでしたが疑問でした。

それがある日、他の人から教えてもらったのですが、オバサン達は領収書を欲しがっている
のではありませんでした。・・・・・・売っているんです。偽造の領収書を。堂々と。客は会社勤
めの人たち、ある金額のレシートを（当然表記価格より安く）買って、会社の清算に使い、差
額はそのまま懐に・・・どう考えても犯罪です。よくこんな商売を考えるなと言うか、世に盗人の
種は尽きまじと言うべきか・・・

自分が今住んでいる広州は広東省、当然人々は広東語を使っています。そしてこの広東語
ですが、「英語とドイツ語のほうがまだ近い」と言われるくらい、標準語との共通点がありませ
ん。そして自分は、標準語が通じるからいいやと全く勉強してないので、広東語は全然分か
りません。けれど、そんな自分にもコンビニの店員なんかは、お構いなしに広東語で話しかけ
てきます。

これに対し自分はあるときまで「まあいいや」と思っていました。彼らもずっと広東語で生活を
してきているんです。外国人だからと、すぐに切り替えもできないものなんでしょう。会計なん
かはレジの数字見れば分かることだしと。しかしある日、気づいてしまったんです。

彼らが欧米人には標準語使っていることを

・・・なんですか？あなた方、私のことをローカルだと思っていたんですか？我是日本人ですよ？

以後、何かにつけて広東語が分からないことをアピールするようになりました。まあ、それは
それで、なぜかよく

新疆の人？

と聞かれるんですが・・・似てるのか？（民族系統的に日本人と同系統という話を小耳にしたことは）

・・・もう、無言でも十分な攻撃力があると思います。中国発の携帯ゲーム機

ＰＯＰ　ＳＴＡＴＩＯＮ

と

Ｎｅｏ　Ｄｏｕｂｌｅ　Ｇａｍｅｓ

中身はＰＳＰやＤＳとはまるで関係のない電子ゲーム、その出来の悪さもそうですが、何
よりも手にしたときに感じる、重量感の無さが素晴らしいです。マジで爆笑しました。

ちなみに購入した現物は一時帰国時、オフ会のあみだクジ景品に使ったのですが、二つ
とも同一人物に当たったのは運が良いのか悪いのか・・・ちなみに価格は店の言い値で
一つ２０元（３００円くらい）

しかし手放す前に撮った写真は上記の二枚だけ、ちょっともったいないことしたかなと。し
かし、それから何の気なしにネットを徘徊していたら・・・こんなのがありました。

上記動画がうまく再生できない方はこちらをクリックしてください

上記動画がうまく再生できない方はこちらをクリックしてください

それにしてもこの人、ノリノリです。本体のことを「ゴミ（Ｃｒａｐ）」、取説のことを「ちり紙一枚」、
付属のイヤホンは「初代ｉ−ｐｏｄのものよりショボい」だの言いたい放題。て言うかこれにつ
いてたイヤホンと比較対象になるくらいショボいんですか？初代ｉ−ｐｏｄのイヤホンって・・・
しかしＰＯＰの動画では手と声だけの出演だったのがＮＤＧではしょっぱなから顔を出してい
るあたり、なかなか目立ちたがり屋ですね、この方。

トップに戻る