夢幻之星学園過去ログその８

	かくのごとく、一部でなにかようわからんゴタゴタがあるなか、例のラデア国立学園焼き討ち事件を機に警戒体制にはいった夢幻之星学園では、我屡愚部瑠苦学園に対抗すべく、防衛部隊が結成された。部隊名は以下のとおりである。　　　　　　　　　　　　　　（大本営発表）作戦指令本部　生徒会　　　本指令　スレイ　副司令　ジオ情報部隊　　　新聞報道部　部隊長　シルカ・レビニア（第１情報処理班　班長　シーレン３８６）機械部隊　　　機械部　　　部隊長　フォーレン科学部隊　　　生物部　　　部隊長　ハーンと３ばかトリオの空飛ぶスポンジ、マンカバー機動部隊　　　　　　　　　部隊長　ユーシス　　　　　（攻撃班　スライサー部　班長　ライラ・マグウェイン教諭　　遊撃班　初等部のちびっこ　）救護部隊　　　保健室　　　部隊長　アンヌ・サガ保健教諭一個中隊かと思われるが、メンバーを見る限り、なんか恐ろしく頼りない気がしないでもない。（特に、科学部隊は。）さて、その頃。フレナに一目惚れしてしまった我屡愚部瑠苦学園応援団長は、なおも彼女に告白すべく、執拗につきまとっていた。ほんとに懲りない奴である。パッパカパッパー、パッパカパッパー、パッパパーパ、パッパッパーパッパカパッパー、パッパカパッパー、パッパパーパ、パッパッパー間抜けなラッパの音が校舎に響く。それを聞いて、ルドガー教諭とタイロン教諭が「懐かしい響きであります」と、涙を流し敬礼していた。（というのも、彼等は教師になる前、海軍、陸軍に所属していた兵士だったからである。無理もなく、何かを思い出したらしい。）どうみても、のほほんとしているようなその一方で緊迫しているような、なんとも言い難い変な雰囲気であったりする。ほんとに、来襲してくるのであろうか。執筆者は気掛かりである。　　　　　（学園の一こま　by　沖野守船　；このばか騒ぎいったいいつまで続くのやら・・・。アビスさん、続きをお願いします。）
	ここは悪の巣窟我留部留苦学園その校長室（修復した跡が妙に痛々しい）では定例の集会が行われていた。書記のネオマターが侵攻状況を報告する。「先日のラデア国立学園の焼き討ちは大成功に終わり、ラデア校長から多額の和解金が我々に支払われました。その他、宗教法人ガンジビアス大学や、ドラスゴー海洋研究大学のテロも一定の戦果が報告されています。」カオスブリンガーが胸を張って、自慢げに報告する。「わいの配下の応援団は各校の番長をボコボコにしとるさかい今月末にはダークフォースの勢力も２倍になるでごわす。」イマジオ「夢幻之星学園では失敗したくせに」カオス「うるさきゃ！！」カオスブリンガーにぼこられるイマジオメイジ奥で美女を侍らせ豪華な料理をほおばっていたダークファルスが、重い口を開いた。「で、結局どうなんだ・・・夢幻之星学園の始末は」ネオマターが緊張して答えた。「それが・・・デスベアラー君につづき、キングレムレス君が学校に放火しようとしました。確かに火はついたのですが、学園の消火班がすぐに火を消してしまいさらに、炎と間違えられたキングレムレス君まで消火されてしまいました。続いてゾンビおばさんズが学園の食堂のコックに化け、ボツリヌス菌を食事に混入する計画でしたが潜入したあと彼女たちは”料理道に目覚めました” と置き手紙を残して行方不明に・・・」ファルス「ようは、失敗続き・・・ってえ訳だ。」「へい」全員ががっかりと肩をおとす。ファルス「ばかやろ～！！おめえら凄腕の猛者がいながらなんてざまだ！・・・このままでは、このままでは、（口調を変えて）ママにおこられちゃ～う！！ママは怒るとこわいんだぞ！！お尻ペンペンなんだぞ～」全員一瞬の沈黙・・・その時、学校中に放送が流れる「全生徒に告げる、中庭に集合せよ。これより闇子理事長からお言葉がある。繰り返す・・・」数時間後中庭に６６６人の生徒が集った。「け、なんだってんだ」「うざいんだよな」シンナーを吸いながら、ぶつぶつと文句をいう生徒達。だが闇子理事長が「おだまり！！」と言うとすぐにその騒ぎも収まった。 "深遠（ふかとお）闇子・・・この学園の理事長にしてアビス財団の会長、ダークフォースの陰の支配者" 彼女は校庭にある自分の５０ｍの銅像（これにも秘密が）の前で演説を始める。「いいざますか、我が校はこれまでカス校などと世間から蔑まされてきました。ですがこれからは違います。我が校はこれからは裏の文部省として学校をいや、アルゴル世界すべてを支配するざます！！そのためにまずあの憎っき夢幻之星学園を血祭りにあげるざますよ！！」そうまくし立てると彼女は自分の銅像をうっとりと見上げ「まもなく我が校の最終兵器が完成しますが、それにはあと２ヶ月かかるざますね・・・さてその間誰かを諜報員としてあの学園に送りたいざますね」「その役目、ぜひわたしめに」闇子「ダークライダーざますか、いいでしょうまかせましたよ。」数日後、夢幻之星学園に転校生が訪れる。銀色の髪に緑色の瞳の美青年に女生徒の目はハートマークが浮かぶ青年は微笑んで「こんにちは、僕の名は闇野　走人です。」（アビスです。さてこの後どうなるのでしょうか。）
	少年院予備校のしたたかな陰謀によって送り込まれた闇野走人。その美貌ゆえ、女生徒達はたちまち惚れ込んで、一躍時の人となった。「怪しい、怪しいわ・・・」彼のもとに集まる、彼女らをよそに、情報部隊隊長シルカは怪んだ。学園はかくのごとく、警戒体制が敷かれているのにもかかわらず、突然転校してきた彼を受け入れたのか、とても不思議だったのだ。「キングセイバー君。ちょっと・・・」不審に思った彼女は、誰もいないところから、偶然通りかかった、ラ・シーク教頭の護衛官であるキングセイバーを呼び寄せた。「シルカ殿。いったい自分に何の用でありますか？」いきなり彼女に呼ばれたキングセイバーは、軍隊口調で彼女に聞く。「で、ごにょごにょ・・・」彼女は辺りを見回すと、不思議がる彼にそっと耳打ちした。「なるほど。転校してきた闇野殿の素性を調査せよ、でありますか。承知仕り候」「しっ。声がでかいわよ」軍隊口調の彼を慌ててたしなめるシルカ。「申し訳ありません。では、早速調査いたします」キングセイバーは謝ると、女生徒に人気が集まっている闇野走人の後を、気付かれぬように尾行を始めた。そうとも知らぬ、闇野走人は後を追い掛ける（うらやましい限りである。ふっ・・・）女生徒を振りきり、大学部別館の方へ向かった。それをキングセイバーが追い掛ける。「もしもし。理事長。僕です。はい、潜入はうまくいきました。後は、裏工作を。はい」何やら、怪しげな携帯をかけはじめる闇野走人。「やはり、そうであったか。闇野殿はスパイだったのだ」建物の陰でじっと彼の怪しい行動を監視していたキングセイバーは思い、シルカに伝えようとそこを離れようとしたその時である。凄まじいパイプオルガンの音が突然別館から聞こえてきた。そう、この別館は別名「音楽の殿堂」と呼ばれ、恐ろしく巨大なパイプオルガンが置いてあるのだ。そして、それを弾いているのは、生徒も先生方もあまり知らない、影の薄いアバンチーノ氏である。オルガンの練習に来た氏は、学園が恐ろしい陰謀に巻き込まれていることなど全く御存じない。突然始まった、この練習オルガン曲に、携帯をかけていた闇野走人はもちろん、監視していたキングセイバーまでも腰を抜かした。「う、お・・・。め、めまいが」「なんでありますか？この音楽は。はうっ」眉目秀麗な顔を引きつらせ、悶える闇野走人。口から泡を吹き、痙攣を起こしたキングセイバー。そうとも知らず、激しくなっていくアバンチーノ氏によるオルガン練習曲。（忘れたが、この曲は「不協和音によるパッサカリア」といい、またの名を「デス・ローレライ」と呼ばれ恐れられている。この曲を聞いた者は、たちまち脳みそをコネ繰りまわされ、運動神経を破壊されてしまう、とんでもない曲なのだ）「もし、も～し。闇野君？もし、も～し。闇野～っ」恐怖のオルガン練習の音によってくたばった二人の向こうで、携帯が叫ぶ。しかし、その声もだんだん小さくなり、やがて最高潮に達したオルガンの音にかき消されていった。突然のオルガンの練習によって倒れた二人。これが２つの学園の攻防戦における最初の犠牲者となった。（転校生の秘密を暴け！！　by　沖野守船；またやってしもうた。とうとう犠牲者が・・・。デゾリスにいるあびすさんそちらの状況はどうですか）
	何も事情を知らないはずのアバンチーノ先生の恐るべきソリタリーウエーブにより半分死にかけた、闇野（ダークライダー）とシルカに闇野の監視を命ぜられ、同じく口から泡を吐き、痙攣しているキングセイバー君、だが、闇野はかろうじて立ち上がる。実は彼の母校である我留部留苦学園の理事長深遠闇子は、演歌が大好きで、毎週1回の割合でダークフォースのメンバーを呼び寄せカラオケ大会を開くのだが、これが某ジャイ○ン並のひどい音痴で、毎年入ってくる幹部の内5人が廃人になるぐらいである。最高幹部達はこれに平気で耐えられるだけの耳を持つ事が最低条件なんだから堪らない。よって闇野にとっては、この殺人的な音楽も一瞬気絶するぐらいですんだのだ。「ふう、まったく闇子理事長の演歌より恐ろしい音があるなんてきいてなかったぞまったく恐ろしい学園だぜ（←あんたがいうな）さてとさっきから俺の後をついてきていたこいつ，どっかでみた顔だと思ったら 2年前に行方不明になった俺の舎弟のキングセイバーじゃねえか、おい起きろ」闇野にどつかれ目をさます、キングセイバー君「う・・・ここはいったい・・・は、そうだ私は、シルカ殿から依頼をって・・・・うわ、なぜ私の目の前に闇野が？」疑問形で答えるキングセイバーにおかしいと思いつつダーク「は？俺だよ、おめえのボスのダークライダーだよ、忘れたのか？」キング「私はラシーク教頭の護衛官だ！！お前のような見るからに怪しい優男など知らぬ！！」キングセイバーはそう言うと闇野に殴りかかるがすっとかわされ、逆に延髄蹴りを受けまた気絶した。闇野は一時考える。「う～む、こいつマジで俺のことを忘れてやがる。・・・まてよ！たしかダークファルス総長の奥義の中に人の記憶を消す奴があったなちっ総長めなめたまねしやがる俺達だけじゃなく数年前からこうやってスパイを送りこんでやがったか！さてとそうとわかれば・・・」そう言うと闇野は服の中から香炉をだし彼にその香りをかがせる。キング「あれ、ダークライダーさん、私は今まで何をしていたのでしょう？」闇野「寝ぼけてるんじゃねえ、ほら、あとで事情を説明してやっから今は保健室にいこうぜ。」キング「へ、へい」まだ納得いっていないかつての部下をつれ、保健室へと急ぐ2人だった（アビスです。なるほど、ここでソリタリーウエーブできましたか沖野さん今後も楽しみにしています）
	「・・・また見ると、竜の口から、獣の口から、偽予言者の口から、カエルのような３つの汚れた霊が出てきた。これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王達のところへ行き、彼等を召集したが、それは全能の神のおおいなる日に戦いするためであった。３つの霊は、ヘブル語でアルマゲドンというところに王達を召集した。」（ヨハネ黙示録第１６章第１３小節～第１６小節より）偶然の出来事によって、あたかもその女神に守護されたように、例の少年院予備校の陰謀から逃れていた夢幻之星学園だったが、送り込まれた闇野走人の手によって、教頭の護衛官キングセイバーは過去の記憶を蘇らされてしまい、苦しい立場に追い込まれてしまった。「なんとしたことだ。あの忠実なキングセイバーが実はかつて送り込まれた刺客だったとは」作戦指令本部もとい生徒会会議室は、蜂の巣を突いたような騒ぎになっていた。「これは、あたしの責任ね」シルカがうなだれて言った。まさか、こんなことになるとは思ってもみなかったらしい。「君だけが悪いんじゃない。見抜けなかった我々もだ。それにつけても、奴らはずいぶん手の込んだことをしてきたものだ」五代様が言う。この状況を打開するにはいったいどうすればいいのか。各防衛隊隊長は考えたが、何も出てこなかった。その重苦しい生徒会会議室の外では、初等部の遊撃隊、別名お遊戯班の子供達がシャボン玉遊びに夢中になっていた。「しゃ～ぼ～んだあ～ま、と～んだ～。やねまでとんだ～」と歌いながら。ぷかぷかと浮かんでいく、大小様々なシャボン玉。「・・・所詮、我々の力とは、このシャボン玉みたいなものなのか」そののんびりした光景を見たジオが珍しく弱音を吐いた。一斉に吐き出されるため息。暗い暗い雰囲気が、外の明るい雰囲気とは対照的に、映し出される。「きゃ～。変なものが落ちてきた。何これ？うわ～」それぞれに黄昏れていると、元気に遊んでいるお遊戯班の、素頓狂な声が声が飛び込んできた。「おにーたん。変なものが落ちてきましゅた」しばらくして、舌足らずなはなたれ小僧が何かもって来て言った。彼がもって来たのは、なんとか逃げようともがいている、フライングアイだった。フライングアイ。またの名を空飛ぶ目玉おやじ。（ゲゲゲの鬼○郎にでてくるあのおやじの体をとってコウモリの羽をつけるとなんと瓜二つだったりする）不幸にもシャボン玉遊びに巻き込まれて墜落してきた彼は、学園の緊急事態に全く関係ないただの通りすがりだった。「しめた。これだ！」はなたれ小僧がもって来た、哀れな通りすがりのフライングアイを見たシルカは叫んだ。彼女は何かを思い付いたようである。それに、身を乗り出す黄昏れていた隊長達。彼女はいったい何を思い付いたのであろうか。（黄昏時の生徒会会議室　by　沖野守船；いや～参った。突然マニアックな出だしとなってなってしまいました。それに、長々と記述してしまってすまんこってす。アビスさん、続きをお願いします）
	同時刻、夢幻之星学園の近くにあるアジト（インターネットカフェ）に闇野（ダークライダー）をリーダーとするアルゴル中の暴走族が集結していた。「ご帰還お待ちしておりやした、ダークの兄貴、」セントール達が我先にと、闇野に挨拶をする。闇野はうざったるそうに「その兄貴っていうのはやめろよ・・・・俺はこう見えてもまだ16だ、さてと、例の奥の部屋使えるか？」キングセイバー「はい、一応最新鋭の機器を揃えときましたが、」闇野「それならいい、おい、これから、俺がこの部屋から出るまで、誰も入れるなよ、それが、例え我留部留苦学園のお偉いさんでもだ」「へ、へい」キングがそう答えると、闇野は奥の部屋に入り鍵をかけた。そうして、最新鋭のパソコンの端末のスイッチを入れる。ディスプレイ上に現れたのは、我留部留苦学園の極秘情報である。「ふ、やはりな、あの時俺があの酷い音楽に耐えられず倒れたから闇子理事長の奴あわてて、例の最終兵器の完成を急がせているみたいだな開発主任のイマジオメイジめ、今ごろ徹夜続きでぶっ倒れてなきゃいいがな。で・・・・・ふん、なめたまねを、俺達は囮だったってわけか、なるほどどうやら、こいつらにはキツイお仕置きが必要のようだ。さてと」つづいて彼は夢幻之星学園の生徒情報をハッキングする。「へえ、この学園にはなかなかの猛者がいるじゃねえか、特にこの二人気に入ったぜ、丁度退屈していたところだ、どれもう一度あの甘ちゃん学園に挨拶しにいくか」それから24時間後シルカの提案によりある極秘兵器がフォーレン達機械部の指示のもとまもなく完成しつつあった。フォーレン「これで後は装甲部分の取り付けだけですね。ところでシルカさん、大丈夫ですか。かなり疲労がたまっているようにお見受けしますが」シルカ「いいのよ、半分は私の責任なんだし。それに私に恥をかかせてくれた、あのキザ野郎には罰をあたえなきゃね泣きすがってあたしに数百万メセタ貢がせるくらいきつ～い奴をね」フォーレン「そ・・・・そうですね」シルカ「さて、じゃあ私は先に寝るわ、みんながんばってね。おやすみなさい。」機械部のメンバーに挨拶をすると、彼女は仮眠室へと向かった。夕方の赤い日に照らされた校舎通路を進んでいくと意外な人物が彼女を待っていた。誰であろう、あの闇野走人だ。「やあ、元気ですか、シルカさん、どうやら昨日から一睡もしていないみたいですが」彼の偽善ぽい労わりの言葉に彼女はくってかかった。「誰のせいでこうなったと思っているのよ！！まったくあんたらのおかげで、私の楽しい学園ライフはもうめちゃくちゃよ、ここにのこのこ一人で現れた以上無事に帰れるなんて思わないでほしいわね」そういうと彼女は服の中に隠し持っていた緊急警戒装置を押そうとした。が闇野はすばやい動きで彼女から装置を取りあげそれを片足で踏み潰した。「ふふふ、まあ、待ってくださいよ、今日は君とは戦いにきたわけじゃない。それどころか、君達にいい情報を持ってきたんだから、」そういわれると怒りより情報屋として興味が先にわくシルカである。「・・・・で、報酬は何をお望みなわけ」闇野「さすが、話がわかるようですね、そうですすね、僕が望むのは今からあげる二人との命を懸けた戦いですよ。」シルカはこの危ない懸けにあえて乗ることにした．「で、どうしてあたしを図書室に連れてきて、こんな古びたアルバムをみせるわけ？」闇野「ふふふその25年前の卒業生の中に深遠闇子って子がいますよね」シルカ「ああこの眼鏡をかけた根暗な女の子ね」闇野「もしその人が今の我留部留苦学園の理事長でありこの騒乱の根源だとしたら？」シルカ「なんですって！？」これにはシルカもさすがに驚いた。まさか夢幻之星学園の卒業生があの悪名高い我留部留苦学園の理事長だったとはシルカ「ねえ、なんで、なんで内の卒業生がこんな酷いことをする訳！！」闇野「おおっとこれ以上はお話するわけにいけません。まあ、ヒントとしては女同士の恋の争いといったところでしょうかそれともう一つ可愛いあなたに免じてヒントを大いばる光君の母親に鍵があるとおもいますが、」シルカ「あのはげ坊主の！？」闇野「さて、では僕のいや・・・・俺の頼みだ！！」口調がいきなり変わり美しい顔を凄ませる闇野にシルカも少しびびる。「な、なによ！！」「いまから、数時間後、地獄が原にルディとユーシスの二人を連れて来い！！おれとこの二人の正々堂々とした1対2のデスマッチだ！！」風運急をつげる夢幻之星学園、次回嵐が巻き起こる。（アビスです。沖野さんすいません、シャボンだまを使った作戦がどうしても思い浮かびませんでした。）
	地獄が原。ピアタ市北東２３キロ地点に広がる、噴出する火山ガスのために草木も生えぬ、不毛の高原。そこは地獄と呼ばれるにふさわしく、奇怪な溶岩の塊が転がり、三途の川を思わせるような血の色をした川が流れ、無気味な音をたてて沸き出す色とりどりの温泉が至る所に点在する、この世のものとは思えぬ世界が広がっていた。「なんだか、気味悪いッスね。ユーシス先輩・・・」この世にあってこの世ならざるこの光景に、ユーシスとともにやって来たルディが、心細いとでもいうような、口調で、同伴のユーシスに言った。「確かに」ユーシスは、人一倍の寂しがりやである彼にそう答える。その彼の表情は、なんだか暗く、おまけに全身から黒い波動が出ている。非常に怪しい。「はうっ。ま、まただ。うおおお」急に叫んで岩陰に隠れるユーシス。「ド、どうしたんすか。先輩？」慌てて彼を追い掛ける寂しがりやルディ君。と、機動隊長が隠れた岩陰から激しい音が聞こえてきた。どうやら下痢のようである。実は彼、昼に行った学食で食べたものにあたっていた。しかもその時の献立が、アメポイデのソテーなるものだったりする。（作ったのは、行方をくらましたゾンビおばさんズである。恐ろしいことにボツヌリス菌によるものではなく、使った素材にあると思われる。衛生管理局職員談）やがて、岩陰から見るも無惨にげっそりやせた隊長が足取りも重く出て来た。「だ、だいじょ～・・・。うっ、おお、俺もだ」ユーシスを心配して声をかけようとしたルディ君だったが、今度は急に激しい腹痛が自分を襲って来た。たちまちナイトブルーに染まり、特急列車発車直前になった自分の腹を抱えて、岩陰に走り込む彼。（彼も、またゾンビおばさんズの作ったアメポイデのソテーを食べていた。）その頃。「遅い・・・。非常に遅い・・・」ぽつんとただひたすらに、（食中毒による）激しい下痢に見舞われ往生している彼等のことなどつゆ知らず、闇野は地獄の光景が広がっている荒野の片隅で忘れ去られたように待っていたのだった。時は刻々と過ぎ、硫黄の匂いが混ざった風が冷たく感じられる。闇野は彼等に早く来て欲しいものだとつくづく思った。（地獄が原の決戦その１by　沖野守船：食事中の皆さん大変申し訳ないです。しかし、ありがちだよな。これって・・・。追伸　アビスさんシャボン玉作戦ですが、あれはただ遊んでいるだけで別に作戦としての意味はありません。ただ、それによって墜落したフライングアイを偵察に使う設定で書いたつもりだったんですが・・・）
	地獄ヶ原で待つこと数時間待てども、待てどもこないユーシス達に切れかかっていた闇野走人（ダークライダー）だが、ようやく遥か遠くに2人をみつけ「ふう、ようやく来やがった。まったく何時間待たせればきがすむんだとっくに逃げ出したのかと思ったぜ・・・・さあて、とっとと来てくれよこっちとしても早く決着をつけないといけないんでね」しかし二人の足取りは何故か病人のように遅い。「あいつら、馬鹿にしている。この俺を絶対馬鹿にしていやがる。もお頭にきたぜ！！、いくぞ！！」と二人のいる場所に手に持った木刀で猛スピードで切りかかる！！だが切りかかる手前で、二人はばたっと倒れた。「おい！！なんで、そこで倒れる！？勝手なまねばかりすると本気で殺すぞ・・・」ユーシスの胸倉を掴み殴りかかろうとして、彼は見た。二人の顔は青白く、頬がやせこけとても戦える状態じゃなかったのだ。（原因は食中毒である）さっきまであんなに高まっていた戦意はみるみる窄み、なんだか情けなくなる闇野「は、俺はこんな奴相手になに熱くなってんだ、なんだか情けなくなってしまったぜやれやれ、さあもうあまり時間もねえことだし」と気絶している二人を担ぎ上げ、遥か西方をみつめる闇野星が輝く夜空に黒い宇宙用大型旅客機が数機、上空を飛んでいくのが見える。「ちっ奴らもう来やがったか、こいつは、マジで急がないとやばいな」二人を後部座席に乗せると急ぎ夢幻之星学園に向けバイクを飛ばす闇野だった。「ユーシスお兄ちゃん！！目を覚まして」ユーシスがふと目を覚ますと隣でネイがわんわん泣きながら彼の体を揺さぶっていた。保健のアンヌ先生がそんな二人をみてやれやれという表情でネイを止める「ネイさん、ほら落ち着いて、彼ならもう大丈夫だから、」ネイはようやく泣き止み、「ほんと、グス、本当に大丈夫なの」とアンヌ先生に聞く。「ええ、まあ、軽い食中毒だったから，命に別状はないですよ、でも・・・」と不安げに呟くアンヌ先生意識がはっきりしてきたユーシスがはっと気づいた「そうだ俺と一緒にいたルディは、ルディはどうしたんですか！！」最悪の予感がユーシスの頭をかすむ。「ま、まさか」アンヌ「あ、ルディ君、彼なら君より早くめざめて、もうそこにいるわよ」ふと見るとルディがファルといっしょにすまなそうな顔で奥の部屋から出てきた「なんだ」と安心してため息をつくユーシスだが別の疑問が頭をよぎる。二人とも無事ならなぜアンヌ先生は不安そうな表情を見せるのかその時だった。「おい、もうそろそろ良いだろう、二人をとっとと連れてきな！！」外から大声がこだました。ユーシスを含め保健室にいた全員が窓を見るそとには100人以上の暴走族と彼らを仕切る闇野が突っ立てユーシスとルディが来るのを待っていた。ネイとファルがドアの前で通せんぼする。ネイ「ユーシスお兄ちゃん、行かないで、行ったら今度こそ殺されちゃうよ！！」ファル「ルディも、あの数を見たでしょう。あんなに大勢の数相手じゃいくら、ユーシス先輩やルディだって」アンヌ先生も「いくら食中毒が直ってもそんな病み上がりな状態じゃ絶対無理よ」と二人を止めにかかる。だが外から「おい、せっかく助けてあげたのに、このまま底で伸びているつもりか、お前たちが来ないのなら、ここにいる俺の舎弟どもに命じてお前達ごと学校を潰してやるよ」闇野の前には昨日から泊り込んでいたシルカやフォーレンを始めとする機械部と教員の 20人ばかりが立ちふさがるが彼女らだけでは敗北は目に見えている。ユーシス「いくぞ、ルディ」ルディ「はい先輩！！」ネイが必死でユーシスを止めようとするが、ユーシスはネイの頭をなで「大丈夫、僕は絶対に君の元に戻ってくるから。」というと、ルディを連れてドアを開け外に飛び出していったネイ「ユーシスお兄ちゃんのばかぁ」ネイは目に涙を浮かべ、そばにいた姉のネイファーストに寄りかかる「ネイ、ユーシスはいままで、私たちに嘘をついたことがある？」突然姉から質問され戸惑うネイ、ネイ「・・・・ううん、ない」ネイファーストは優しい表情で「だったら、ユーシス達は絶対に帰ってくるさ、絶対に」と力強く答える。「さあ、私たちも見に行こうユーシス達の戦いを！！」ネイ「うん！！」ネイファーストを先頭に4人の少女たちも外へ向かった．空はうっすらと暗く不気味なまでに赤い朝焼けが遠くの方に見える。恐るべき悪の影を連れて、（アビスです。いよいよとんでもないことになってきました！！書いている私自身今後がどうなるかわかりません次回を楽しみにまっています）
	戦闘は夜明けとともに始まった。闇野率いる最凶最悪の軍団と、それを迎え撃つごく少数の学園防衛隊。爆音を轟かせ、おのおの手に持った木刀を振りかざす闇野軍は、数々の学園を血祭りにあげ、壊滅状態にしてきただけあって、学園防衛隊はたちまち苦戦を余儀無くされた。「ランドマスターマーク２戦闘車両出動！！」数々の失敗、大破を重ね、開発されて来たフォーレン＆パイク率いる機械部製作のランドマスターマーク２が、エンジン音も高く始動し、群がる闇野軍のど真ん中に突っ込んでいった。これには、さしもの闇野軍も度胆を抜かれ、慌てて退避し始めた。「こんなものがあるなんて、俺の情報にはなかったぞ」まるで、本物の軍隊の戦車のごとく、彼等を追い回すランドマスターマーク２の出現に、闇野は逃げながらぼやく。と、その時である。それに追い討ちをかけるように、お遊戯班のビー玉作戦が実行された。膨大な数の、しかもどこから調達されてきたのかと思われるくらいの色とりどりのビー玉が、洪水のごとく地面に撒かれたのである。「うおっ・・・」「ひいい～」ランドマスターマーク２に追われ、ひきつづいてこのビー玉作戦によって、闇野軍は転び、あるいは仲間同士とぶつかり、さんざんな目にあったのだった。「うおりゃ。くたばれ！やみのおお～」そして混乱する闇野軍に向かって、誰かが叫び、それにとどめを刺さんばかりに学園の屋上から何かが投げられた。その投げられた物体は、巨大な美しい木目模様の入ったボールだった。ボールは投げた屋上の人物（その正体はハーン率いる科学部隊である）の意図にそって、混乱を極め、撤収する闇野軍のまん中に落ちた。ブ～ン、ブオ～ン闇野軍のまん中に落ちたボールから、零戦が飛んでいるような、低い羽音を響かせながら、凄まじい数のスズメ蜂が飛び出してきた。そう、このボールの正体はこともあろうに、営巣中のスズメ蜂の巣。「う、うわーッ。蜂だ。スズメ蜂だ。た、堪らん逃げろ～」たちまち、膨大な数に膨れ上がり、凶暴に襲いかかってくる蜂の集団に、敵も味方もあったものではない。したがって、誰もかも先を争って逃げはじめる。田舎に住んでおられる方なら多分御存じであろう。このスズメ蜂の恐ろしい凶暴な攻撃性、機動性を持つ性質を。まず、世界をまたにかける世界最強の軍隊といえど、この蜂には勝てない。彼等は一撃必殺の自然界の空飛ぶ小さな兵隊なのだ。「うぎゃああ～」「いてぇ～。刺された。ひいい～」爆撃部隊のような蜂の羽音に混ざって、あっちこっちで悲鳴があがる。巣を壊されて怒り狂う蜂の攻撃は執拗だった。特に黒服を着ている連中は蜂の集中攻撃をまともに受け、（と、言うのは、興奮した蜂は黒いものをめがけて襲ってくる性質がある）顔と言わず手といわず、体の至る所を刺され、その痛み（物凄く痛い）に悶えた。ゾンビおばさんズのアメポイデソテーを食べ、食中毒になりながらも奇跡的に復活した、ユーシスもルディもこの最終兵器とも思えるスズメ蜂作戦に、不幸にも（逃げ遅れて）巻き込まれ、数匹に刺され悶絶していた。（この時、ユーシスは背中を刺され、ルディは腕を刺された。）かくのごとく、学園争乱はさらに輪をかけてひどくなり、戦闘状態はこの恐るべきスズメ蜂作戦によって混乱し、その犠牲者は日没までに、全体の８割に達し、敵も味方もなくさんざんな結果となったのであった。恐るべし、科学部隊。恐るべし、スズメ蜂である。（禁断の最終兵器炸裂！！地獄の１日　by　沖野守船：ああ、とうとう恐ろしいことを書いてしもうた。はやく、はやくこのばか騒ぎが終わることを願う。アビスさんお願いします。）
	日没を迎えてもスズメ蜂の執拗な攻撃はまだ続く。ぼろぼろになり敗走状態となる闇野達暴走集団、味方にも多数のけが人がでてしまったがなんとか勝利を手にした夢幻之星学園。だが真の危機がまもなくこの学園に来ようなど誰も知る由もなかった「いててて」ルディが情けなさそうに呟く。ファルが蜂にさされた所に薬を塗布したガーゼをはりつけ「もう無茶しないでってあれほどいったのに」と心配そうな表情で彼を看護している。ネイがわんわん泣きながら辿々しい手付きでユーシスを看護している一方で今回の大失態の原因をつくったハーン達は、ネイファーストとシルカにいびられていた。五代様ことスレイはそんな光景に少し苦笑しながらもまだ、戦いが続くであろうと予想していた。「この次はこんな軽いもんじゃすまないんだろうな・・・・」ライラが、不安そうなスレイの背中をバンと叩く。「五代様のあんたが、そんな表情をしていたらみんな不安がるじゃないの。ほら、五代様は五代様らしくもっと毅然としなくちゃね」スレイ「そうだな」そんな二人の様子を横目でみながら少し嫉妬心を覚えるシェス一部を除き明るい兆しがみえてきた学園の生徒達だがそれは、パッパラパッパーパッパラッパッパーというラッパの音と外から聞こえる何とも形容しがたい奇妙など演歌によってたちまち破られた。「なんだなんだ！？」学園生徒が窓から外を眺めると、ピアタ市が大混乱に陥っていた。上空には5機の大型旅客機が超絶かつこの世の物とも思えない演歌をスピーカーから流しながら、滞空している。そこから落下傘をつけたダークフォースのならず者達が降下を開始していた。その数６６６人！！ついに我留部留苦学園本隊が侵攻を開始したのだ。空から降りてくるならず者達を見ながらタイロン教諭が取り憑かれたかのように呟く。「主がお前の名は何かと尋ねるとそれは答えた。我が名は軍団（レギオン）我々は大勢であるが故に」ルドガー教諭が「それは？」と尋ねるとタイロン教諭は「聖書だよ・・・確かマルコ第５章だったな」と力無く答えた。
	「うおおお、わいの力見せつけちゃる」カオスブリンガーの手に握られたハンマーがアイードデパートのショーウインドウをぶち破るとたちまち配下の者達が中の物品を略奪し始めた。暴走部隊がトラクターをかっ飛ばしながら電柱を次々とぶち倒す。火炎瓶が警察署に投げ込まれ、アーミーアイ巡査が不幸にも全治３ヶ月の大やけどを負うなど、ピアタ市はさながら戦場のような喧噪状態となる。その光景を満足そうに見ながらダークファルス総長は高級ベンツのなかから各部隊に指示を送っている。よこではスズメ蜂に全身を刺され顔を腫らした闇野が不服そうにすねていた。「くくく、情けねえな、ダークライダーよ。せっかくの美貌が台無しだぜ」闇野「うるせえ！！あんな蜂さえいなければ」ファルス「言い訳とは情けないいもんだな、」と笑っていると学園から戦車みたいなものが飛び出してきた。ランドマスターマークⅡである。中からカインズ先生がならず者に向け大声で啖呵を切った「よくも俺たちの街を無茶苦茶にしやがって、もう許せねえ覚悟しやがれ！！」「先生！！俺たちも手伝います」後を追いかけてきた多くの学生たちも先手をきって、ならず者達に戦いを挑んだ。彼らの勇気に押されたのか我留部留苦学園の不良達は瞬く間にK.Oされていく。だがそれをみていたダークファルスは嫌な笑みを浮かべていた。シルカ「まったく、勝手に飛び出していくなんて作戦もなにもありゃしないじゃない・・・・・・まあ、そこがうちのいいところでもあるんだけどね」ため息を付きながらも戦いに向かう学友達を暖かい目で見守るシルカ達。「俺達が団結すれば、あんな奴らすぐに片がつきますよ。」ルディが保健室にいる全員を励ます。スレイ「そうだな、この戦い絶対に勝とうぜ、みんな！！」スレイの掛け声に保健室にいた全員が「おお！！」と答えたその時だった！！上空にいた大型旅客機の一機が大爆発を起こし、中から50 ｍの闇子理事長の銅像が、いや巨大なロボットが姿を現した。巨大ロボの肩にはモデルとなった闇子理事長自身が乗っていた。「おほほほほほ、これが我が我留部留苦学園の守護神にして最終兵器！その名も巨大闇子ロボざます！！（そのまんまやんけ）長かった・・・・親友と思っていた大威張光子に初恋の人を取られて以後、光子派の生徒にいじめられ、唯一の理解者だった愛しの担任も最後には私を見捨てたわ、居たたまれなくなって学園を退学したあたくしはさらに結婚詐欺にあい、10億メセタもの借金と生まれたばかりの死阿無ちゃんだけがあたくしに残されたざます・・・正直自殺も考えたざますが、憎き夢幻之星の連中が頭の中をよぎり、あたくしは復讐を誓ったざます！・・・・・・・・・長かった、ほんと～に長かった、さあ、まずは見なさい恐怖のメギド砲の威力を、」闇子ロボの口が開き中から特大のビームが地獄が原に向け放たれ一瞬にして地獄が原を吹き飛ばした。敵味方共にその威力に言葉を失う。唯一開発者のイマジオメイジだけが「さすが、僕チンの最高傑作ざんすよ！この威力！このパワー！どれをとってもまさに完璧ざんす！！うひゃひゃひゃひゃひゃ」と笑い転げていた。と、そこにさすがに不安なったダークファルス達が現れ質問した。「・・・あ・・あの～本当にあれ大丈夫なんだろうな。いつもみたく暴走とかしねえだろうな（汗）」イマジオ「失敬な、この完璧な僕チンがそんなミスする訳ないざんす、この時のためにこの制御装置があのロボに組み込まれているざんす」と堂々と服からその制御装置を取り出すイマジオメイジダークファルス達は一瞬の沈黙の後白目を向き口から泡をはきながら「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、どうして組み込まれているはずの制御装置がそこにあるんだ」イマジオメイジが全身から冷や汗をかき凍りついた。闇子は血の涙を流しながらコントローラーのボタンを押す。「いまこそ復讐のときざます！！！！！」だが闇子ロボは動きを止めたまま、「ど、どうしたざます！？こら、動きなさいこのポンコツ！！」その時ブ～ンという音ともにロボの目が赤く光った。向きを街の方に向ける闇子ロボその姿はまさに破壊神そのものだった。（最終決戦～前編～夢幻之星学園の最も長い一日アビスです。いよいよこの馬鹿騒ぎも最終回です。沖野様いままで迷惑かけてすいませんでした。）
	破壊神と化した闇子ロボの暴走は止まらず、とうとうモタビア陸軍が出動する事態にまで発展し、ピアタ市全体に戒厳令が敷かれ、ものものしい雰囲気に包まれた。戦車隊が重いキャタピラの音を響かせ、暴走を続ける闇子ロボットに向かって照準を合わせると、一斉に砲撃を開始した。しかし、闇の科学者であるイマジオメイジが作っているだけあって、装甲は固く、びくともしない。「おほほほ。私の邪魔をするものはこうよ！」ロボットを操縦する闇子理事長は、そう言うが早いか、例のメギド砲の出力を抑えて群がる蟻のような戦車隊を一撃のもとに葬り去った。それにたじろく軍関係者。と、その時、いつぞや暴発した長距離砲の音が聞こえてきた。それを発射させたのは、もちろんシーレン３８６とフォーレンである。徹甲弾に変えられた長距離砲の弾頭は、狙いも過たず闇子ロボットに命中した。ガ～ンと、物凄い音がし、徹甲弾を食らった闇子ロボットはたちまちバランスを崩して倒れた。だが、それでも彼女のロボットはしぶとく、倒れても再び立ち上がり、依然にもまして破壊行為を繰り返した。「しかし、あんなものを食らってもまだ暴れるとは・・・」徹甲弾が命中し、ロボットが倒れたのを目撃し、少しばかり安心していた陸軍の司令官は、信じられぬと言った表情で呟いた。かつて、アドバンスド海戦にて連合軍を勝利に導いた伝説の長距離砲の威力をもってしても、この怪物には効かないとは・・・。「ん。何だこの、おぞましい気の流れは・・・」いったいどうすればいいのかと、思案にくれていると、何やら恐ろしい、夜の闇が一ケ所に集まっていくような、奇妙な感覚に司令官はとらわれた。それに驚いて、辺りを見回した彼は、半狂乱になって騒ぐ犬や猫、なんとも言い難い姿をした変な生き物の姿を見た。「なに、これ。こ、恐い。深い闇に吸い込まれていきそうな、この感覚は何？」ただの学園争乱からこのような事態に発展し、その成りゆきを心配そうに見守っていた市民の女性が、がたがた震えながら呟く。彼女は、この異様な闇の力に恐怖し、それから身を守ろうとしているようにも見える。彼女に限らず、そこにいた兵士や学生、学園に乗り込み、やがて町中を荒し回っていた暴走族までもそうだった。「いったい、何が始まるというんだ」司令官は、目に見えぬ恐怖に震える部下に聞いたが、その彼は何も答えなかった。そして、司令官はある学生を目にする。その学生の表情は暗くてあまり見えなかったが、嘆きと悲しみに満ちているようだった。それから、さっきから漂っている異様な闇の流れは、その学生に向かって流れ集まっているような気さえした。「これは、まずいですね。早く退避しないと、巻き添えを食らいますよ」と、いきなり後ろから声がした。驚いた司令官は後ろを振り向くと、アンドロイドが立っていた。フォーレンである。「で、それはいったいどういう意味だ？それに、あの青年は」司令官はフォーレンに尋ねた。「彼は、ユーシス。私の友人ですが、とうとうキレてしまったようです。彼は普段おとなしくてあまり目立たないのですが・・・。多分、この雰囲気からいくと、おそらく街が壊滅してしまいます。彼の感情が爆発すると、核爆発に匹敵する被害が出るんです」フォーレンの話を聞いた司令官は青ざめ、部下をしかり飛ばすと、いきなり避難誘導を始めた。それも、この状況とフォーレンの話からすると、とんでもない事態になりそうだったからだ。陸軍誘導による避難は、さほど混乱もなくスムーズに終わった。もはや、難を逃れたいという心理がはたらいていたのであろう。そして、静寂のなかに、キレて闇の力を集めるユーシスと暴走を続ける闇子ロボットだけが取り残された。「おかしいざます。変ざます。いったいどうしたざますか？」と、コクピットの中でいぶかる闇子理事長。彼女は誰も避難して、自分だけが取り残されていることに気付いていなかった。そして、世にも恐ろしいことがこれら起きるということも・・・。そう、過去の腹いせに夢中になり過ぎて、現状を見ることを忘れていたのである。「メ・ギ・ド！！」そして、ユーシスの高ぶった感情が解放され、たちまち核爆発に匹敵する爆発が起こり、凄まじい衝撃波が街を瞬く間に粉砕した。(その直後、世界各国で地震計が振り切れ、著しい気圧変動が観測されたという。）これには、さすがの装甲を誇る闇子ロボットもひとたまりもない。強烈な衝撃波に叩かれ、飛んできたものに突き刺され、ぼろぼろにされたのである。「終わった。何もかも・・・」巨大なキノコ雲が立ち上った街を見て、誰かが呟いた。そこには、もはや勝利者はいない。ただ、恐怖に震える者がうずくまり、怯えているだけだった。「ユーシスお兄ちゃんは・・・」恐怖に震えながら、ネイが言った。「大丈夫よ。彼なら戻ってくるわ。ネイ」ファーストが優しくネイの頭を撫でながらいったが、なぜか彼女の声は涙声だった。（学園争乱記最終章　by　沖野守船　：学園争乱記の最後と言うこともあって、ついつい力を入れてしまいました。ラストは、なぜかなぜかファンタシースター２の最後の場面もどきとなってしまった。アビスさん、協力ありがとう。そして今後ともよろしくお願いします。）
	静寂と恐怖の夜が終わりを迎える。遥か東の空がうっすらと明るくなる。学園生徒達はこの長く苦しかった2日間の激闘とユーシスの最後の犠牲に万感の思いを込め涙を浮かべていた。と、その時シルカが何かをみつけた！！少しずつ昇る希望の朝日を背景に青い髪の青年がしっかりとした足取りで帰ってきたのだ！！「ユーシスお兄ちゃ～～～ん！！」ネイがいてもたまらず飛び出す。彼女に続き他の学園生徒達も走り出した。ネイがユーシスの胸に飛び込み大声をあげ嬉しさのあまり泣き出した。ユーシスは彼女の目から涙を拭い一言「ただいま」と優しく声をかけた。同時刻、渋いダンディな紳士が爆発に吹き飛ばされ気絶している闇子理事長を担ぎ上げた。闇子理事長はそっと目をあける「・・・・・・ウェイズ・・・先生！？」ウェイズ「すまなかった、闇子君、私はあの時君を助けようと教育委員会に申し出たのが、受け入れてもらえず逆に転勤を命ぜられてしまったのだ、その後1年で夢幻之星学園に帰ってきた時には、君はもう退学していた・・・・・・・・すまない。君を守ってやれなくて。」その横には和服を着た大井場流光子がすまなそうに立っている「ごめんね・・・やっちゃん（闇子の愛称）わたしあの時恋に夢中であなたを退学まで追い込んでしまって、でもねあれから私達別れたの。彼ッたら実はすごい浮気者で私以外に 10人の女の子とつきあっていたの・・・・本当にごめんなさいあやまって済む問題じゃないけど本当にごめんなさい。」闇子「・・・・ウェイズ先生・・・・みっちゃん（光子の愛称）」と、そこにダークファルス総長と彼を逮捕したアーミーアイ巡査がやってきた。ダークファルス「うえ～ん、ママ～」アーミーアイ巡査「署までご同行お願いします。」闇子「・・・・・はい」こうして、深遠親子はアーミーアイ巡査につれられ、その場を後にした後日：夢幻之星学園理事長ウェイズ・ランディールと、大井場流家の嘆願により死刑を免れ無期懲役となった深遠親子は、アビス財団の全財産をこれまで犠牲になった学園の復興と遺族の賠償にあて刑務所のなかで反省と読経の日々を送っているという。それから1ヶ月、トントントン、ピアタ市は復興の工事音がこだまする。シルカ「ほら、休んでないでもっと働きなさい。」彼女は鉄筋を運んでいた闇野君を足蹴りすると、「あんたには、あたしに恥をかかせた分まだまだ、働いて貰わないとね」と言い放つ。闇野「ちくじょ～、いつかいつか仕返ししてやるからな」シルカ「な・に・か言った～？」闇野「・・・・いいえ、なにも（汗）」見事に尻にしかれた闇野君。それを哀れそうに見ながら、カオスブリンガ－「人間・・・あそこまでは落ちたくないでごわす。」イマジオメイジ「なんで、この完璧なぼくちんがこんな肉体労働しなきゃいけないざんす」とぶつぶつ文句を言う。シルカ「そこ！！何そこで油売ってるの、そんな暇があったら働きなさい！！」と起こられ慌てて学園再建工事に向かう二人復興していく街の風景を見ながらユーシスはつくづく平和はいいなぁと思うのであった光と闇の学園闘争は終わり今新しい夢幻之星学園の青春が始まる（アビスですついに学園騒乱編も最終回をむかえましたいままでお世話になった沖野様を始め皆々様には本当に感謝しています次回からは、普通の夢幻之星学園で投稿したいと思います。本当にありがとうございました）

	かくのごとく、一部でなにかようわからんゴタゴタがあるなか、例のラデア国立学園焼き討ち事件を機に警戒体制にはいった夢幻之星学園では、我屡愚部瑠苦学園に対抗すべく、防衛部隊が結成された。部隊名は以下のとおりである。　　　　　　　　　　　　　　（大本営発表）作戦指令本部　生徒会　　　本指令　スレイ　副司令　ジオ情報部隊　　　新聞報道部　部隊長　シルカ・レビニア（第１情報処理班　班長　シーレン３８６）機械部隊　　　機械部　　　部隊長　フォーレン科学部隊　　　生物部　　　部隊長　ハーンと３ばかトリオの空飛ぶスポンジ、マンカバー機動部隊　　　　　　　　　部隊長　ユーシス　　　　　（攻撃班　スライサー部　班長　ライラ・マグウェイン教諭　　遊撃班　初等部のちびっこ　）救護部隊　　　保健室　　　部隊長　アンヌ・サガ保健教諭一個中隊かと思われるが、メンバーを見る限り、なんか恐ろしく頼りない気がしないでもない。（特に、科学部隊は。）さて、その頃。フレナに一目惚れしてしまった我屡愚部瑠苦学園応援団長は、なおも彼女に告白すべく、執拗につきまとっていた。ほんとに懲りない奴である。パッパカパッパー、パッパカパッパー、パッパパーパ、パッパッパーパッパカパッパー、パッパカパッパー、パッパパーパ、パッパッパー間抜けなラッパの音が校舎に響く。それを聞いて、ルドガー教諭とタイロン教諭が「懐かしい響きであります」と、涙を流し敬礼していた。（というのも、彼等は教師になる前、海軍、陸軍に所属していた兵士だったからである。無理もなく、何かを思い出したらしい。）どうみても、のほほんとしているようなその一方で緊迫しているような、なんとも言い難い変な雰囲気であったりする。ほんとに、来襲してくるのであろうか。執筆者は気掛かりである。　　　　　（学園の一こま　by　沖野守船　；このばか騒ぎいったいいつまで続くのやら・・・。アビスさん、続きをお願いします。）
	ここは悪の巣窟我留部留苦学園その校長室（修復した跡が妙に痛々しい）では定例の集会が行われていた。書記のネオマターが侵攻状況を報告する。「先日のラデア国立学園の焼き討ちは大成功に終わり、ラデア校長から多額の和解金が我々に支払われました。その他、宗教法人ガンジビアス大学や、ドラスゴー海洋研究大学のテロも一定の戦果が報告されています。」カオスブリンガーが胸を張って、自慢げに報告する。「わいの配下の応援団は各校の番長をボコボコにしとるさかい今月末にはダークフォースの勢力も２倍になるでごわす。」イマジオ「夢幻之星学園では失敗したくせに」カオス「うるさきゃ！！」カオスブリンガーにぼこられるイマジオメイジ奥で美女を侍らせ豪華な料理をほおばっていたダークファルスが、重い口を開いた。「で、結局どうなんだ・・・夢幻之星学園の始末は」ネオマターが緊張して答えた。「それが・・・デスベアラー君につづき、キングレムレス君が学校に放火しようとしました。確かに火はついたのですが、学園の消火班がすぐに火を消してしまいさらに、炎と間違えられたキングレムレス君まで消火されてしまいました。続いてゾンビおばさんズが学園の食堂のコックに化け、ボツリヌス菌を食事に混入する計画でしたが潜入したあと彼女たちは”料理道に目覚めました” と置き手紙を残して行方不明に・・・」ファルス「ようは、失敗続き・・・ってえ訳だ。」「へい」全員ががっかりと肩をおとす。ファルス「ばかやろ～！！おめえら凄腕の猛者がいながらなんてざまだ！・・・このままでは、このままでは、（口調を変えて）ママにおこられちゃ～う！！ママは怒るとこわいんだぞ！！お尻ペンペンなんだぞ～」全員一瞬の沈黙・・・その時、学校中に放送が流れる「全生徒に告げる、中庭に集合せよ。これより闇子理事長からお言葉がある。繰り返す・・・」数時間後中庭に６６６人の生徒が集った。「け、なんだってんだ」「うざいんだよな」シンナーを吸いながら、ぶつぶつと文句をいう生徒達。だが闇子理事長が「おだまり！！」と言うとすぐにその騒ぎも収まった。 "深遠（ふかとお）闇子・・・この学園の理事長にしてアビス財団の会長、ダークフォースの陰の支配者" 彼女は校庭にある自分の５０ｍの銅像（これにも秘密が）の前で演説を始める。「いいざますか、我が校はこれまでカス校などと世間から蔑まされてきました。ですがこれからは違います。我が校はこれからは裏の文部省として学校をいや、アルゴル世界すべてを支配するざます！！そのためにまずあの憎っき夢幻之星学園を血祭りにあげるざますよ！！」そうまくし立てると彼女は自分の銅像をうっとりと見上げ「まもなく我が校の最終兵器が完成しますが、それにはあと２ヶ月かかるざますね・・・さてその間誰かを諜報員としてあの学園に送りたいざますね」「その役目、ぜひわたしめに」闇子「ダークライダーざますか、いいでしょうまかせましたよ。」数日後、夢幻之星学園に転校生が訪れる。銀色の髪に緑色の瞳の美青年に女生徒の目はハートマークが浮かぶ青年は微笑んで「こんにちは、僕の名は闇野　走人です。」（アビスです。さてこの後どうなるのでしょうか。）
	少年院予備校のしたたかな陰謀によって送り込まれた闇野走人。その美貌ゆえ、女生徒達はたちまち惚れ込んで、一躍時の人となった。「怪しい、怪しいわ・・・」彼のもとに集まる、彼女らをよそに、情報部隊隊長シルカは怪んだ。学園はかくのごとく、警戒体制が敷かれているのにもかかわらず、突然転校してきた彼を受け入れたのか、とても不思議だったのだ。「キングセイバー君。ちょっと・・・」不審に思った彼女は、誰もいないところから、偶然通りかかった、ラ・シーク教頭の護衛官であるキングセイバーを呼び寄せた。「シルカ殿。いったい自分に何の用でありますか？」いきなり彼女に呼ばれたキングセイバーは、軍隊口調で彼女に聞く。「で、ごにょごにょ・・・」彼女は辺りを見回すと、不思議がる彼にそっと耳打ちした。「なるほど。転校してきた闇野殿の素性を調査せよ、でありますか。承知仕り候」「しっ。声がでかいわよ」軍隊口調の彼を慌ててたしなめるシルカ。「申し訳ありません。では、早速調査いたします」キングセイバーは謝ると、女生徒に人気が集まっている闇野走人の後を、気付かれぬように尾行を始めた。そうとも知らぬ、闇野走人は後を追い掛ける（うらやましい限りである。ふっ・・・）女生徒を振りきり、大学部別館の方へ向かった。それをキングセイバーが追い掛ける。「もしもし。理事長。僕です。はい、潜入はうまくいきました。後は、裏工作を。はい」何やら、怪しげな携帯をかけはじめる闇野走人。「やはり、そうであったか。闇野殿はスパイだったのだ」建物の陰でじっと彼の怪しい行動を監視していたキングセイバーは思い、シルカに伝えようとそこを離れようとしたその時である。凄まじいパイプオルガンの音が突然別館から聞こえてきた。そう、この別館は別名「音楽の殿堂」と呼ばれ、恐ろしく巨大なパイプオルガンが置いてあるのだ。そして、それを弾いているのは、生徒も先生方もあまり知らない、影の薄いアバンチーノ氏である。オルガンの練習に来た氏は、学園が恐ろしい陰謀に巻き込まれていることなど全く御存じない。突然始まった、この練習オルガン曲に、携帯をかけていた闇野走人はもちろん、監視していたキングセイバーまでも腰を抜かした。「う、お・・・。め、めまいが」「なんでありますか？この音楽は。はうっ」眉目秀麗な顔を引きつらせ、悶える闇野走人。口から泡を吹き、痙攣を起こしたキングセイバー。そうとも知らず、激しくなっていくアバンチーノ氏によるオルガン練習曲。（忘れたが、この曲は「不協和音によるパッサカリア」といい、またの名を「デス・ローレライ」と呼ばれ恐れられている。この曲を聞いた者は、たちまち脳みそをコネ繰りまわされ、運動神経を破壊されてしまう、とんでもない曲なのだ）「もし、も～し。闇野君？もし、も～し。闇野～っ」恐怖のオルガン練習の音によってくたばった二人の向こうで、携帯が叫ぶ。しかし、その声もだんだん小さくなり、やがて最高潮に達したオルガンの音にかき消されていった。突然のオルガンの練習によって倒れた二人。これが２つの学園の攻防戦における最初の犠牲者となった。（転校生の秘密を暴け！！　by　沖野守船；またやってしもうた。とうとう犠牲者が・・・。デゾリスにいるあびすさんそちらの状況はどうですか）
	何も事情を知らないはずのアバンチーノ先生の恐るべきソリタリーウエーブにより半分死にかけた、闇野（ダークライダー）とシルカに闇野の監視を命ぜられ、同じく口から泡を吐き、痙攣しているキングセイバー君、だが、闇野はかろうじて立ち上がる。実は彼の母校である我留部留苦学園の理事長深遠闇子は、演歌が大好きで、毎週1回の割合でダークフォースのメンバーを呼び寄せカラオケ大会を開くのだが、これが某ジャイ○ン並のひどい音痴で、毎年入ってくる幹部の内5人が廃人になるぐらいである。最高幹部達はこれに平気で耐えられるだけの耳を持つ事が最低条件なんだから堪らない。よって闇野にとっては、この殺人的な音楽も一瞬気絶するぐらいですんだのだ。「ふう、まったく闇子理事長の演歌より恐ろしい音があるなんてきいてなかったぞまったく恐ろしい学園だぜ（←あんたがいうな）さてとさっきから俺の後をついてきていたこいつ，どっかでみた顔だと思ったら 2年前に行方不明になった俺の舎弟のキングセイバーじゃねえか、おい起きろ」闇野にどつかれ目をさます、キングセイバー君「う・・・ここはいったい・・・は、そうだ私は、シルカ殿から依頼をって・・・・うわ、なぜ私の目の前に闇野が？」疑問形で答えるキングセイバーにおかしいと思いつつダーク「は？俺だよ、おめえのボスのダークライダーだよ、忘れたのか？」キング「私はラシーク教頭の護衛官だ！！お前のような見るからに怪しい優男など知らぬ！！」キングセイバーはそう言うと闇野に殴りかかるがすっとかわされ、逆に延髄蹴りを受けまた気絶した。闇野は一時考える。「う～む、こいつマジで俺のことを忘れてやがる。・・・まてよ！たしかダークファルス総長の奥義の中に人の記憶を消す奴があったなちっ総長めなめたまねしやがる俺達だけじゃなく数年前からこうやってスパイを送りこんでやがったか！さてとそうとわかれば・・・」そう言うと闇野は服の中から香炉をだし彼にその香りをかがせる。キング「あれ、ダークライダーさん、私は今まで何をしていたのでしょう？」闇野「寝ぼけてるんじゃねえ、ほら、あとで事情を説明してやっから今は保健室にいこうぜ。」キング「へ、へい」まだ納得いっていないかつての部下をつれ、保健室へと急ぐ2人だった（アビスです。なるほど、ここでソリタリーウエーブできましたか沖野さん今後も楽しみにしています）
	「・・・また見ると、竜の口から、獣の口から、偽予言者の口から、カエルのような３つの汚れた霊が出てきた。これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王達のところへ行き、彼等を召集したが、それは全能の神のおおいなる日に戦いするためであった。３つの霊は、ヘブル語でアルマゲドンというところに王達を召集した。」（ヨハネ黙示録第１６章第１３小節～第１６小節より）偶然の出来事によって、あたかもその女神に守護されたように、例の少年院予備校の陰謀から逃れていた夢幻之星学園だったが、送り込まれた闇野走人の手によって、教頭の護衛官キングセイバーは過去の記憶を蘇らされてしまい、苦しい立場に追い込まれてしまった。「なんとしたことだ。あの忠実なキングセイバーが実はかつて送り込まれた刺客だったとは」作戦指令本部もとい生徒会会議室は、蜂の巣を突いたような騒ぎになっていた。「これは、あたしの責任ね」シルカがうなだれて言った。まさか、こんなことになるとは思ってもみなかったらしい。「君だけが悪いんじゃない。見抜けなかった我々もだ。それにつけても、奴らはずいぶん手の込んだことをしてきたものだ」五代様が言う。この状況を打開するにはいったいどうすればいいのか。各防衛隊隊長は考えたが、何も出てこなかった。その重苦しい生徒会会議室の外では、初等部の遊撃隊、別名お遊戯班の子供達がシャボン玉遊びに夢中になっていた。「しゃ～ぼ～んだあ～ま、と～んだ～。やねまでとんだ～」と歌いながら。ぷかぷかと浮かんでいく、大小様々なシャボン玉。「・・・所詮、我々の力とは、このシャボン玉みたいなものなのか」そののんびりした光景を見たジオが珍しく弱音を吐いた。一斉に吐き出されるため息。暗い暗い雰囲気が、外の明るい雰囲気とは対照的に、映し出される。「きゃ～。変なものが落ちてきた。何これ？うわ～」それぞれに黄昏れていると、元気に遊んでいるお遊戯班の、素頓狂な声が声が飛び込んできた。「おにーたん。変なものが落ちてきましゅた」しばらくして、舌足らずなはなたれ小僧が何かもって来て言った。彼がもって来たのは、なんとか逃げようともがいている、フライングアイだった。フライングアイ。またの名を空飛ぶ目玉おやじ。（ゲゲゲの鬼○郎にでてくるあのおやじの体をとってコウモリの羽をつけるとなんと瓜二つだったりする）不幸にもシャボン玉遊びに巻き込まれて墜落してきた彼は、学園の緊急事態に全く関係ないただの通りすがりだった。「しめた。これだ！」はなたれ小僧がもって来た、哀れな通りすがりのフライングアイを見たシルカは叫んだ。彼女は何かを思い付いたようである。それに、身を乗り出す黄昏れていた隊長達。彼女はいったい何を思い付いたのであろうか。（黄昏時の生徒会会議室　by　沖野守船；いや～参った。突然マニアックな出だしとなってなってしまいました。それに、長々と記述してしまってすまんこってす。アビスさん、続きをお願いします）
	同時刻、夢幻之星学園の近くにあるアジト（インターネットカフェ）に闇野（ダークライダー）をリーダーとするアルゴル中の暴走族が集結していた。「ご帰還お待ちしておりやした、ダークの兄貴、」セントール達が我先にと、闇野に挨拶をする。闇野はうざったるそうに「その兄貴っていうのはやめろよ・・・・俺はこう見えてもまだ16だ、さてと、例の奥の部屋使えるか？」キングセイバー「はい、一応最新鋭の機器を揃えときましたが、」闇野「それならいい、おい、これから、俺がこの部屋から出るまで、誰も入れるなよ、それが、例え我留部留苦学園のお偉いさんでもだ」「へ、へい」キングがそう答えると、闇野は奥の部屋に入り鍵をかけた。そうして、最新鋭のパソコンの端末のスイッチを入れる。ディスプレイ上に現れたのは、我留部留苦学園の極秘情報である。「ふ、やはりな、あの時俺があの酷い音楽に耐えられず倒れたから闇子理事長の奴あわてて、例の最終兵器の完成を急がせているみたいだな開発主任のイマジオメイジめ、今ごろ徹夜続きでぶっ倒れてなきゃいいがな。で・・・・・ふん、なめたまねを、俺達は囮だったってわけか、なるほどどうやら、こいつらにはキツイお仕置きが必要のようだ。さてと」つづいて彼は夢幻之星学園の生徒情報をハッキングする。「へえ、この学園にはなかなかの猛者がいるじゃねえか、特にこの二人気に入ったぜ、丁度退屈していたところだ、どれもう一度あの甘ちゃん学園に挨拶しにいくか」それから24時間後シルカの提案によりある極秘兵器がフォーレン達機械部の指示のもとまもなく完成しつつあった。フォーレン「これで後は装甲部分の取り付けだけですね。ところでシルカさん、大丈夫ですか。かなり疲労がたまっているようにお見受けしますが」シルカ「いいのよ、半分は私の責任なんだし。それに私に恥をかかせてくれた、あのキザ野郎には罰をあたえなきゃね泣きすがってあたしに数百万メセタ貢がせるくらいきつ～い奴をね」フォーレン「そ・・・・そうですね」シルカ「さて、じゃあ私は先に寝るわ、みんながんばってね。おやすみなさい。」機械部のメンバーに挨拶をすると、彼女は仮眠室へと向かった。夕方の赤い日に照らされた校舎通路を進んでいくと意外な人物が彼女を待っていた。誰であろう、あの闇野走人だ。「やあ、元気ですか、シルカさん、どうやら昨日から一睡もしていないみたいですが」彼の偽善ぽい労わりの言葉に彼女はくってかかった。「誰のせいでこうなったと思っているのよ！！まったくあんたらのおかげで、私の楽しい学園ライフはもうめちゃくちゃよ、ここにのこのこ一人で現れた以上無事に帰れるなんて思わないでほしいわね」そういうと彼女は服の中に隠し持っていた緊急警戒装置を押そうとした。が闇野はすばやい動きで彼女から装置を取りあげそれを片足で踏み潰した。「ふふふ、まあ、待ってくださいよ、今日は君とは戦いにきたわけじゃない。それどころか、君達にいい情報を持ってきたんだから、」そういわれると怒りより情報屋として興味が先にわくシルカである。「・・・・で、報酬は何をお望みなわけ」闇野「さすが、話がわかるようですね、そうですすね、僕が望むのは今からあげる二人との命を懸けた戦いですよ。」シルカはこの危ない懸けにあえて乗ることにした．「で、どうしてあたしを図書室に連れてきて、こんな古びたアルバムをみせるわけ？」闇野「ふふふその25年前の卒業生の中に深遠闇子って子がいますよね」シルカ「ああこの眼鏡をかけた根暗な女の子ね」闇野「もしその人が今の我留部留苦学園の理事長でありこの騒乱の根源だとしたら？」シルカ「なんですって！？」これにはシルカもさすがに驚いた。まさか夢幻之星学園の卒業生があの悪名高い我留部留苦学園の理事長だったとはシルカ「ねえ、なんで、なんで内の卒業生がこんな酷いことをする訳！！」闇野「おおっとこれ以上はお話するわけにいけません。まあ、ヒントとしては女同士の恋の争いといったところでしょうかそれともう一つ可愛いあなたに免じてヒントを大いばる光君の母親に鍵があるとおもいますが、」シルカ「あのはげ坊主の！？」闇野「さて、では僕のいや・・・・俺の頼みだ！！」口調がいきなり変わり美しい顔を凄ませる闇野にシルカも少しびびる。「な、なによ！！」「いまから、数時間後、地獄が原にルディとユーシスの二人を連れて来い！！おれとこの二人の正々堂々とした1対2のデスマッチだ！！」風運急をつげる夢幻之星学園、次回嵐が巻き起こる。（アビスです。沖野さんすいません、シャボンだまを使った作戦がどうしても思い浮かびませんでした。）
	地獄が原。ピアタ市北東２３キロ地点に広がる、噴出する火山ガスのために草木も生えぬ、不毛の高原。そこは地獄と呼ばれるにふさわしく、奇怪な溶岩の塊が転がり、三途の川を思わせるような血の色をした川が流れ、無気味な音をたてて沸き出す色とりどりの温泉が至る所に点在する、この世のものとは思えぬ世界が広がっていた。「なんだか、気味悪いッスね。ユーシス先輩・・・」この世にあってこの世ならざるこの光景に、ユーシスとともにやって来たルディが、心細いとでもいうような、口調で、同伴のユーシスに言った。「確かに」ユーシスは、人一倍の寂しがりやである彼にそう答える。その彼の表情は、なんだか暗く、おまけに全身から黒い波動が出ている。非常に怪しい。「はうっ。ま、まただ。うおおお」急に叫んで岩陰に隠れるユーシス。「ド、どうしたんすか。先輩？」慌てて彼を追い掛ける寂しがりやルディ君。と、機動隊長が隠れた岩陰から激しい音が聞こえてきた。どうやら下痢のようである。実は彼、昼に行った学食で食べたものにあたっていた。しかもその時の献立が、アメポイデのソテーなるものだったりする。（作ったのは、行方をくらましたゾンビおばさんズである。恐ろしいことにボツヌリス菌によるものではなく、使った素材にあると思われる。衛生管理局職員談）やがて、岩陰から見るも無惨にげっそりやせた隊長が足取りも重く出て来た。「だ、だいじょ～・・・。うっ、おお、俺もだ」ユーシスを心配して声をかけようとしたルディ君だったが、今度は急に激しい腹痛が自分を襲って来た。たちまちナイトブルーに染まり、特急列車発車直前になった自分の腹を抱えて、岩陰に走り込む彼。（彼も、またゾンビおばさんズの作ったアメポイデのソテーを食べていた。）その頃。「遅い・・・。非常に遅い・・・」ぽつんとただひたすらに、（食中毒による）激しい下痢に見舞われ往生している彼等のことなどつゆ知らず、闇野は地獄の光景が広がっている荒野の片隅で忘れ去られたように待っていたのだった。時は刻々と過ぎ、硫黄の匂いが混ざった風が冷たく感じられる。闇野は彼等に早く来て欲しいものだとつくづく思った。（地獄が原の決戦その１by　沖野守船：食事中の皆さん大変申し訳ないです。しかし、ありがちだよな。これって・・・。追伸　アビスさんシャボン玉作戦ですが、あれはただ遊んでいるだけで別に作戦としての意味はありません。ただ、それによって墜落したフライングアイを偵察に使う設定で書いたつもりだったんですが・・・）
	地獄ヶ原で待つこと数時間待てども、待てどもこないユーシス達に切れかかっていた闇野走人（ダークライダー）だが、ようやく遥か遠くに2人をみつけ「ふう、ようやく来やがった。まったく何時間待たせればきがすむんだとっくに逃げ出したのかと思ったぜ・・・・さあて、とっとと来てくれよこっちとしても早く決着をつけないといけないんでね」しかし二人の足取りは何故か病人のように遅い。「あいつら、馬鹿にしている。この俺を絶対馬鹿にしていやがる。もお頭にきたぜ！！、いくぞ！！」と二人のいる場所に手に持った木刀で猛スピードで切りかかる！！だが切りかかる手前で、二人はばたっと倒れた。「おい！！なんで、そこで倒れる！？勝手なまねばかりすると本気で殺すぞ・・・」ユーシスの胸倉を掴み殴りかかろうとして、彼は見た。二人の顔は青白く、頬がやせこけとても戦える状態じゃなかったのだ。（原因は食中毒である）さっきまであんなに高まっていた戦意はみるみる窄み、なんだか情けなくなる闇野「は、俺はこんな奴相手になに熱くなってんだ、なんだか情けなくなってしまったぜやれやれ、さあもうあまり時間もねえことだし」と気絶している二人を担ぎ上げ、遥か西方をみつめる闇野星が輝く夜空に黒い宇宙用大型旅客機が数機、上空を飛んでいくのが見える。「ちっ奴らもう来やがったか、こいつは、マジで急がないとやばいな」二人を後部座席に乗せると急ぎ夢幻之星学園に向けバイクを飛ばす闇野だった。「ユーシスお兄ちゃん！！目を覚まして」ユーシスがふと目を覚ますと隣でネイがわんわん泣きながら彼の体を揺さぶっていた。保健のアンヌ先生がそんな二人をみてやれやれという表情でネイを止める「ネイさん、ほら落ち着いて、彼ならもう大丈夫だから、」ネイはようやく泣き止み、「ほんと、グス、本当に大丈夫なの」とアンヌ先生に聞く。「ええ、まあ、軽い食中毒だったから，命に別状はないですよ、でも・・・」と不安げに呟くアンヌ先生意識がはっきりしてきたユーシスがはっと気づいた「そうだ俺と一緒にいたルディは、ルディはどうしたんですか！！」最悪の予感がユーシスの頭をかすむ。「ま、まさか」アンヌ「あ、ルディ君、彼なら君より早くめざめて、もうそこにいるわよ」ふと見るとルディがファルといっしょにすまなそうな顔で奥の部屋から出てきた「なんだ」と安心してため息をつくユーシスだが別の疑問が頭をよぎる。二人とも無事ならなぜアンヌ先生は不安そうな表情を見せるのかその時だった。「おい、もうそろそろ良いだろう、二人をとっとと連れてきな！！」外から大声がこだました。ユーシスを含め保健室にいた全員が窓を見るそとには100人以上の暴走族と彼らを仕切る闇野が突っ立てユーシスとルディが来るのを待っていた。ネイとファルがドアの前で通せんぼする。ネイ「ユーシスお兄ちゃん、行かないで、行ったら今度こそ殺されちゃうよ！！」ファル「ルディも、あの数を見たでしょう。あんなに大勢の数相手じゃいくら、ユーシス先輩やルディだって」アンヌ先生も「いくら食中毒が直ってもそんな病み上がりな状態じゃ絶対無理よ」と二人を止めにかかる。だが外から「おい、せっかく助けてあげたのに、このまま底で伸びているつもりか、お前たちが来ないのなら、ここにいる俺の舎弟どもに命じてお前達ごと学校を潰してやるよ」闇野の前には昨日から泊り込んでいたシルカやフォーレンを始めとする機械部と教員の 20人ばかりが立ちふさがるが彼女らだけでは敗北は目に見えている。ユーシス「いくぞ、ルディ」ルディ「はい先輩！！」ネイが必死でユーシスを止めようとするが、ユーシスはネイの頭をなで「大丈夫、僕は絶対に君の元に戻ってくるから。」というと、ルディを連れてドアを開け外に飛び出していったネイ「ユーシスお兄ちゃんのばかぁ」ネイは目に涙を浮かべ、そばにいた姉のネイファーストに寄りかかる「ネイ、ユーシスはいままで、私たちに嘘をついたことがある？」突然姉から質問され戸惑うネイ、ネイ「・・・・ううん、ない」ネイファーストは優しい表情で「だったら、ユーシス達は絶対に帰ってくるさ、絶対に」と力強く答える。「さあ、私たちも見に行こうユーシス達の戦いを！！」ネイ「うん！！」ネイファーストを先頭に4人の少女たちも外へ向かった．空はうっすらと暗く不気味なまでに赤い朝焼けが遠くの方に見える。恐るべき悪の影を連れて、（アビスです。いよいよとんでもないことになってきました！！書いている私自身今後がどうなるかわかりません次回を楽しみにまっています）
	戦闘は夜明けとともに始まった。闇野率いる最凶最悪の軍団と、それを迎え撃つごく少数の学園防衛隊。爆音を轟かせ、おのおの手に持った木刀を振りかざす闇野軍は、数々の学園を血祭りにあげ、壊滅状態にしてきただけあって、学園防衛隊はたちまち苦戦を余儀無くされた。「ランドマスターマーク２戦闘車両出動！！」数々の失敗、大破を重ね、開発されて来たフォーレン＆パイク率いる機械部製作のランドマスターマーク２が、エンジン音も高く始動し、群がる闇野軍のど真ん中に突っ込んでいった。これには、さしもの闇野軍も度胆を抜かれ、慌てて退避し始めた。「こんなものがあるなんて、俺の情報にはなかったぞ」まるで、本物の軍隊の戦車のごとく、彼等を追い回すランドマスターマーク２の出現に、闇野は逃げながらぼやく。と、その時である。それに追い討ちをかけるように、お遊戯班のビー玉作戦が実行された。膨大な数の、しかもどこから調達されてきたのかと思われるくらいの色とりどりのビー玉が、洪水のごとく地面に撒かれたのである。「うおっ・・・」「ひいい～」ランドマスターマーク２に追われ、ひきつづいてこのビー玉作戦によって、闇野軍は転び、あるいは仲間同士とぶつかり、さんざんな目にあったのだった。「うおりゃ。くたばれ！やみのおお～」そして混乱する闇野軍に向かって、誰かが叫び、それにとどめを刺さんばかりに学園の屋上から何かが投げられた。その投げられた物体は、巨大な美しい木目模様の入ったボールだった。ボールは投げた屋上の人物（その正体はハーン率いる科学部隊である）の意図にそって、混乱を極め、撤収する闇野軍のまん中に落ちた。ブ～ン、ブオ～ン闇野軍のまん中に落ちたボールから、零戦が飛んでいるような、低い羽音を響かせながら、凄まじい数のスズメ蜂が飛び出してきた。そう、このボールの正体はこともあろうに、営巣中のスズメ蜂の巣。「う、うわーッ。蜂だ。スズメ蜂だ。た、堪らん逃げろ～」たちまち、膨大な数に膨れ上がり、凶暴に襲いかかってくる蜂の集団に、敵も味方もあったものではない。したがって、誰もかも先を争って逃げはじめる。田舎に住んでおられる方なら多分御存じであろう。このスズメ蜂の恐ろしい凶暴な攻撃性、機動性を持つ性質を。まず、世界をまたにかける世界最強の軍隊といえど、この蜂には勝てない。彼等は一撃必殺の自然界の空飛ぶ小さな兵隊なのだ。「うぎゃああ～」「いてぇ～。刺された。ひいい～」爆撃部隊のような蜂の羽音に混ざって、あっちこっちで悲鳴があがる。巣を壊されて怒り狂う蜂の攻撃は執拗だった。特に黒服を着ている連中は蜂の集中攻撃をまともに受け、（と、言うのは、興奮した蜂は黒いものをめがけて襲ってくる性質がある）顔と言わず手といわず、体の至る所を刺され、その痛み（物凄く痛い）に悶えた。ゾンビおばさんズのアメポイデソテーを食べ、食中毒になりながらも奇跡的に復活した、ユーシスもルディもこの最終兵器とも思えるスズメ蜂作戦に、不幸にも（逃げ遅れて）巻き込まれ、数匹に刺され悶絶していた。（この時、ユーシスは背中を刺され、ルディは腕を刺された。）かくのごとく、学園争乱はさらに輪をかけてひどくなり、戦闘状態はこの恐るべきスズメ蜂作戦によって混乱し、その犠牲者は日没までに、全体の８割に達し、敵も味方もなくさんざんな結果となったのであった。恐るべし、科学部隊。恐るべし、スズメ蜂である。（禁断の最終兵器炸裂！！地獄の１日　by　沖野守船：ああ、とうとう恐ろしいことを書いてしもうた。はやく、はやくこのばか騒ぎが終わることを願う。アビスさんお願いします。）
	日没を迎えてもスズメ蜂の執拗な攻撃はまだ続く。ぼろぼろになり敗走状態となる闇野達暴走集団、味方にも多数のけが人がでてしまったがなんとか勝利を手にした夢幻之星学園。だが真の危機がまもなくこの学園に来ようなど誰も知る由もなかった「いててて」ルディが情けなさそうに呟く。ファルが蜂にさされた所に薬を塗布したガーゼをはりつけ「もう無茶しないでってあれほどいったのに」と心配そうな表情で彼を看護している。ネイがわんわん泣きながら辿々しい手付きでユーシスを看護している一方で今回の大失態の原因をつくったハーン達は、ネイファーストとシルカにいびられていた。五代様ことスレイはそんな光景に少し苦笑しながらもまだ、戦いが続くであろうと予想していた。「この次はこんな軽いもんじゃすまないんだろうな・・・・」ライラが、不安そうなスレイの背中をバンと叩く。「五代様のあんたが、そんな表情をしていたらみんな不安がるじゃないの。ほら、五代様は五代様らしくもっと毅然としなくちゃね」スレイ「そうだな」そんな二人の様子を横目でみながら少し嫉妬心を覚えるシェス一部を除き明るい兆しがみえてきた学園の生徒達だがそれは、パッパラパッパーパッパラッパッパーというラッパの音と外から聞こえる何とも形容しがたい奇妙など演歌によってたちまち破られた。「なんだなんだ！？」学園生徒が窓から外を眺めると、ピアタ市が大混乱に陥っていた。上空には5機の大型旅客機が超絶かつこの世の物とも思えない演歌をスピーカーから流しながら、滞空している。そこから落下傘をつけたダークフォースのならず者達が降下を開始していた。その数６６６人！！ついに我留部留苦学園本隊が侵攻を開始したのだ。空から降りてくるならず者達を見ながらタイロン教諭が取り憑かれたかのように呟く。「主がお前の名は何かと尋ねるとそれは答えた。我が名は軍団（レギオン）我々は大勢であるが故に」ルドガー教諭が「それは？」と尋ねるとタイロン教諭は「聖書だよ・・・確かマルコ第５章だったな」と力無く答えた。
	「うおおお、わいの力見せつけちゃる」カオスブリンガーの手に握られたハンマーがアイードデパートのショーウインドウをぶち破るとたちまち配下の者達が中の物品を略奪し始めた。暴走部隊がトラクターをかっ飛ばしながら電柱を次々とぶち倒す。火炎瓶が警察署に投げ込まれ、アーミーアイ巡査が不幸にも全治３ヶ月の大やけどを負うなど、ピアタ市はさながら戦場のような喧噪状態となる。その光景を満足そうに見ながらダークファルス総長は高級ベンツのなかから各部隊に指示を送っている。よこではスズメ蜂に全身を刺され顔を腫らした闇野が不服そうにすねていた。「くくく、情けねえな、ダークライダーよ。せっかくの美貌が台無しだぜ」闇野「うるせえ！！あんな蜂さえいなければ」ファルス「言い訳とは情けないいもんだな、」と笑っていると学園から戦車みたいなものが飛び出してきた。ランドマスターマークⅡである。中からカインズ先生がならず者に向け大声で啖呵を切った「よくも俺たちの街を無茶苦茶にしやがって、もう許せねえ覚悟しやがれ！！」「先生！！俺たちも手伝います」後を追いかけてきた多くの学生たちも先手をきって、ならず者達に戦いを挑んだ。彼らの勇気に押されたのか我留部留苦学園の不良達は瞬く間にK.Oされていく。だがそれをみていたダークファルスは嫌な笑みを浮かべていた。シルカ「まったく、勝手に飛び出していくなんて作戦もなにもありゃしないじゃない・・・・・・まあ、そこがうちのいいところでもあるんだけどね」ため息を付きながらも戦いに向かう学友達を暖かい目で見守るシルカ達。「俺達が団結すれば、あんな奴らすぐに片がつきますよ。」ルディが保健室にいる全員を励ます。スレイ「そうだな、この戦い絶対に勝とうぜ、みんな！！」スレイの掛け声に保健室にいた全員が「おお！！」と答えたその時だった！！上空にいた大型旅客機の一機が大爆発を起こし、中から50 ｍの闇子理事長の銅像が、いや巨大なロボットが姿を現した。巨大ロボの肩にはモデルとなった闇子理事長自身が乗っていた。「おほほほほほ、これが我が我留部留苦学園の守護神にして最終兵器！その名も巨大闇子ロボざます！！（そのまんまやんけ）長かった・・・・親友と思っていた大威張光子に初恋の人を取られて以後、光子派の生徒にいじめられ、唯一の理解者だった愛しの担任も最後には私を見捨てたわ、居たたまれなくなって学園を退学したあたくしはさらに結婚詐欺にあい、10億メセタもの借金と生まれたばかりの死阿無ちゃんだけがあたくしに残されたざます・・・正直自殺も考えたざますが、憎き夢幻之星の連中が頭の中をよぎり、あたくしは復讐を誓ったざます！・・・・・・・・・長かった、ほんと～に長かった、さあ、まずは見なさい恐怖のメギド砲の威力を、」闇子ロボの口が開き中から特大のビームが地獄が原に向け放たれ一瞬にして地獄が原を吹き飛ばした。敵味方共にその威力に言葉を失う。唯一開発者のイマジオメイジだけが「さすが、僕チンの最高傑作ざんすよ！この威力！このパワー！どれをとってもまさに完璧ざんす！！うひゃひゃひゃひゃひゃ」と笑い転げていた。と、そこにさすがに不安なったダークファルス達が現れ質問した。「・・・あ・・あの～本当にあれ大丈夫なんだろうな。いつもみたく暴走とかしねえだろうな（汗）」イマジオ「失敬な、この完璧な僕チンがそんなミスする訳ないざんす、この時のためにこの制御装置があのロボに組み込まれているざんす」と堂々と服からその制御装置を取り出すイマジオメイジダークファルス達は一瞬の沈黙の後白目を向き口から泡をはきながら「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、どうして組み込まれているはずの制御装置がそこにあるんだ」イマジオメイジが全身から冷や汗をかき凍りついた。闇子は血の涙を流しながらコントローラーのボタンを押す。「いまこそ復讐のときざます！！！！！」だが闇子ロボは動きを止めたまま、「ど、どうしたざます！？こら、動きなさいこのポンコツ！！」その時ブ～ンという音ともにロボの目が赤く光った。向きを街の方に向ける闇子ロボその姿はまさに破壊神そのものだった。（最終決戦～前編～夢幻之星学園の最も長い一日アビスです。いよいよこの馬鹿騒ぎも最終回です。沖野様いままで迷惑かけてすいませんでした。）
	破壊神と化した闇子ロボの暴走は止まらず、とうとうモタビア陸軍が出動する事態にまで発展し、ピアタ市全体に戒厳令が敷かれ、ものものしい雰囲気に包まれた。戦車隊が重いキャタピラの音を響かせ、暴走を続ける闇子ロボットに向かって照準を合わせると、一斉に砲撃を開始した。しかし、闇の科学者であるイマジオメイジが作っているだけあって、装甲は固く、びくともしない。「おほほほ。私の邪魔をするものはこうよ！」ロボットを操縦する闇子理事長は、そう言うが早いか、例のメギド砲の出力を抑えて群がる蟻のような戦車隊を一撃のもとに葬り去った。それにたじろく軍関係者。と、その時、いつぞや暴発した長距離砲の音が聞こえてきた。それを発射させたのは、もちろんシーレン３８６とフォーレンである。徹甲弾に変えられた長距離砲の弾頭は、狙いも過たず闇子ロボットに命中した。ガ～ンと、物凄い音がし、徹甲弾を食らった闇子ロボットはたちまちバランスを崩して倒れた。だが、それでも彼女のロボットはしぶとく、倒れても再び立ち上がり、依然にもまして破壊行為を繰り返した。「しかし、あんなものを食らってもまだ暴れるとは・・・」徹甲弾が命中し、ロボットが倒れたのを目撃し、少しばかり安心していた陸軍の司令官は、信じられぬと言った表情で呟いた。かつて、アドバンスド海戦にて連合軍を勝利に導いた伝説の長距離砲の威力をもってしても、この怪物には効かないとは・・・。「ん。何だこの、おぞましい気の流れは・・・」いったいどうすればいいのかと、思案にくれていると、何やら恐ろしい、夜の闇が一ケ所に集まっていくような、奇妙な感覚に司令官はとらわれた。それに驚いて、辺りを見回した彼は、半狂乱になって騒ぐ犬や猫、なんとも言い難い姿をした変な生き物の姿を見た。「なに、これ。こ、恐い。深い闇に吸い込まれていきそうな、この感覚は何？」ただの学園争乱からこのような事態に発展し、その成りゆきを心配そうに見守っていた市民の女性が、がたがた震えながら呟く。彼女は、この異様な闇の力に恐怖し、それから身を守ろうとしているようにも見える。彼女に限らず、そこにいた兵士や学生、学園に乗り込み、やがて町中を荒し回っていた暴走族までもそうだった。「いったい、何が始まるというんだ」司令官は、目に見えぬ恐怖に震える部下に聞いたが、その彼は何も答えなかった。そして、司令官はある学生を目にする。その学生の表情は暗くてあまり見えなかったが、嘆きと悲しみに満ちているようだった。それから、さっきから漂っている異様な闇の流れは、その学生に向かって流れ集まっているような気さえした。「これは、まずいですね。早く退避しないと、巻き添えを食らいますよ」と、いきなり後ろから声がした。驚いた司令官は後ろを振り向くと、アンドロイドが立っていた。フォーレンである。「で、それはいったいどういう意味だ？それに、あの青年は」司令官はフォーレンに尋ねた。「彼は、ユーシス。私の友人ですが、とうとうキレてしまったようです。彼は普段おとなしくてあまり目立たないのですが・・・。多分、この雰囲気からいくと、おそらく街が壊滅してしまいます。彼の感情が爆発すると、核爆発に匹敵する被害が出るんです」フォーレンの話を聞いた司令官は青ざめ、部下をしかり飛ばすと、いきなり避難誘導を始めた。それも、この状況とフォーレンの話からすると、とんでもない事態になりそうだったからだ。陸軍誘導による避難は、さほど混乱もなくスムーズに終わった。もはや、難を逃れたいという心理がはたらいていたのであろう。そして、静寂のなかに、キレて闇の力を集めるユーシスと暴走を続ける闇子ロボットだけが取り残された。「おかしいざます。変ざます。いったいどうしたざますか？」と、コクピットの中でいぶかる闇子理事長。彼女は誰も避難して、自分だけが取り残されていることに気付いていなかった。そして、世にも恐ろしいことがこれら起きるということも・・・。そう、過去の腹いせに夢中になり過ぎて、現状を見ることを忘れていたのである。「メ・ギ・ド！！」そして、ユーシスの高ぶった感情が解放され、たちまち核爆発に匹敵する爆発が起こり、凄まじい衝撃波が街を瞬く間に粉砕した。(その直後、世界各国で地震計が振り切れ、著しい気圧変動が観測されたという。）これには、さすがの装甲を誇る闇子ロボットもひとたまりもない。強烈な衝撃波に叩かれ、飛んできたものに突き刺され、ぼろぼろにされたのである。「終わった。何もかも・・・」巨大なキノコ雲が立ち上った街を見て、誰かが呟いた。そこには、もはや勝利者はいない。ただ、恐怖に震える者がうずくまり、怯えているだけだった。「ユーシスお兄ちゃんは・・・」恐怖に震えながら、ネイが言った。「大丈夫よ。彼なら戻ってくるわ。ネイ」ファーストが優しくネイの頭を撫でながらいったが、なぜか彼女の声は涙声だった。（学園争乱記最終章　by　沖野守船　：学園争乱記の最後と言うこともあって、ついつい力を入れてしまいました。ラストは、なぜかなぜかファンタシースター２の最後の場面もどきとなってしまった。アビスさん、協力ありがとう。そして今後ともよろしくお願いします。）
	静寂と恐怖の夜が終わりを迎える。遥か東の空がうっすらと明るくなる。学園生徒達はこの長く苦しかった2日間の激闘とユーシスの最後の犠牲に万感の思いを込め涙を浮かべていた。と、その時シルカが何かをみつけた！！少しずつ昇る希望の朝日を背景に青い髪の青年がしっかりとした足取りで帰ってきたのだ！！「ユーシスお兄ちゃ～～～ん！！」ネイがいてもたまらず飛び出す。彼女に続き他の学園生徒達も走り出した。ネイがユーシスの胸に飛び込み大声をあげ嬉しさのあまり泣き出した。ユーシスは彼女の目から涙を拭い一言「ただいま」と優しく声をかけた。同時刻、渋いダンディな紳士が爆発に吹き飛ばされ気絶している闇子理事長を担ぎ上げた。闇子理事長はそっと目をあける「・・・・・・ウェイズ・・・先生！？」ウェイズ「すまなかった、闇子君、私はあの時君を助けようと教育委員会に申し出たのが、受け入れてもらえず逆に転勤を命ぜられてしまったのだ、その後1年で夢幻之星学園に帰ってきた時には、君はもう退学していた・・・・・・・・すまない。君を守ってやれなくて。」その横には和服を着た大井場流光子がすまなそうに立っている「ごめんね・・・やっちゃん（闇子の愛称）わたしあの時恋に夢中であなたを退学まで追い込んでしまって、でもねあれから私達別れたの。彼ッたら実はすごい浮気者で私以外に 10人の女の子とつきあっていたの・・・・本当にごめんなさいあやまって済む問題じゃないけど本当にごめんなさい。」闇子「・・・・ウェイズ先生・・・・みっちゃん（光子の愛称）」と、そこにダークファルス総長と彼を逮捕したアーミーアイ巡査がやってきた。ダークファルス「うえ～ん、ママ～」アーミーアイ巡査「署までご同行お願いします。」闇子「・・・・・はい」こうして、深遠親子はアーミーアイ巡査につれられ、その場を後にした後日：夢幻之星学園理事長ウェイズ・ランディールと、大井場流家の嘆願により死刑を免れ無期懲役となった深遠親子は、アビス財団の全財産をこれまで犠牲になった学園の復興と遺族の賠償にあて刑務所のなかで反省と読経の日々を送っているという。それから1ヶ月、トントントン、ピアタ市は復興の工事音がこだまする。シルカ「ほら、休んでないでもっと働きなさい。」彼女は鉄筋を運んでいた闇野君を足蹴りすると、「あんたには、あたしに恥をかかせた分まだまだ、働いて貰わないとね」と言い放つ。闇野「ちくじょ～、いつかいつか仕返ししてやるからな」シルカ「な・に・か言った～？」闇野「・・・・いいえ、なにも（汗）」見事に尻にしかれた闇野君。それを哀れそうに見ながら、カオスブリンガ－「人間・・・あそこまでは落ちたくないでごわす。」イマジオメイジ「なんで、この完璧なぼくちんがこんな肉体労働しなきゃいけないざんす」とぶつぶつ文句を言う。シルカ「そこ！！何そこで油売ってるの、そんな暇があったら働きなさい！！」と起こられ慌てて学園再建工事に向かう二人復興していく街の風景を見ながらユーシスはつくづく平和はいいなぁと思うのであった光と闇の学園闘争は終わり今新しい夢幻之星学園の青春が始まる（アビスですついに学園騒乱編も最終回をむかえましたいままでお世話になった沖野様を始め皆々様には本当に感謝しています次回からは、普通の夢幻之星学園で投稿したいと思います。本当にありがとうございました）