ヒューイ君の留守番日記

パート1


第一話:Age20、恋しくて

やあ!僕の名前はヒューイ!ヒューイ・リーンって言うんだ!皆からは「ヒュー坊」って呼ばれ
ている、今をときめく二十歳のぐれいとな学者さ!(死語)
今日はあの、最近お茶の間を騒がしている超イケメン(死語)エージェントのユーシス君の家
に遊びに来たんだけど…ユーシス君ったらまだ帰って来ていないみたい。しょうがないから、
ユーシスくんが帰って来るまでユーシス君の家におじゃましよ〜っと♪



第二話:ミステリアスパセオ

やあ!皆こんにちは!テキサスの荒野を自由に駆け回るヒューイだよ!へ?モタビアにテキ
サス何てあるかって?まぁまぁ、そんな固い事は気にしないでくれたまえ、HAHAHA…ん?そ
れは良いからさっさとユーシス君を出せ?ハハハ、あいにくだけどまだ彼はまだ帰って来て
いないよ♪全く遅いなぁ…一体どこで油売ってるのかなぁ?はふぅ…。それにしても暇だ、暇
すぎる…何もする事がない…全く、ユーシス君ったらメガドラも持っていないんだから…今時
メガドラも持ってないだなんて、遅れてるぞぅ!?はあ…しょうがない、ごろごろして時間つぶそv



第三話:キングオブデビル悪魔将軍

ぐぅ〜、むにゃむにゃ…んご〜、ふぃ〜……!?なっ!?何だ!やめろぉ!ミソがぁ!物干し
竿がぁ!うわぁぁぁ〜っ!?

…はっ、僕とした事がゴロゴロしすぎて寝てしまったようだ!え〜と…ユーシス君は…まだ帰っ
て来ていないみたいだ…ふぅ…助かった…(何がだ)
それにしても…朝からずっとバイオモンスターから逃げまくりだったから、少し小腹が空いたなぁ
…何かつまもうかな?おお!?こんな所にわざとらしくアイテムが入ってるコンテナがあるぞ!?
どれどれ、ちょっと中を拝見…と…ん?何?お前のやっている事はまるで泥棒だって?全くさっ
きから何を言ってるんだ、キミ達は!いちいち僕のやる事にケチをつけないでくれよぉ、それに
僕は泥棒じゃなくて、学者だぞん!?さてさて、話を元に戻そう…え〜と、何が入っているかな?

???

何と宝箱にはワナが掛かっていた!

おおっと毒針!!

プスッ

いたっv

んもぅ♪ユーシス君ったら♪さすが僕が強敵(とも)として認めた男だね!!

…おや、よく見るとサバみそ缶が入っているぞ!有難う♪僕のユーシス君!!さてと、コレを
あったかぁ〜いギンシャリの上に…って、ないぢゃん!ギンシャリ!ツメが甘いぞ!ユーちゃん!
これだからアリサの子孫はッ!!お兄ちゃんもうプンプンじゃっ!!もう不貞寝するもん!ぶい
ぃ〜っ!

……信じてたのに…

そう呟いた彼の目からは、一筋の涙が零れ落ちていた…



第四話:対話〜戦艦サラスヴァーティ

やあ…僕の名前はヒューイ…ギンシャリが無いので、只今生きる希望を無くして不貞寝している
所さ…ギンシャリがないなんて…ありえない…はぁ…

プルル…プルル…

何処からともなく電話がかかってきた…うるさい…今電話出たくないんだよ…頼むから放っておい
てくれ…

プルル…
プルル……
プルル………
プルル…………

だぁ〜っ!!ホントにしつこい電話だな!しょうがない…出るか…そう思いながら僕は電話の方
へと足を進めた…

ガチャリ
はいもしもし?
「…もしもし、館○です。伊集○さんの家って大きいのね。初めて見ちゃった。」
ガチャン
ツー、ツー、ツー…
何だったんだ、今のは…○林…?ユー君…彼女いたんだ…。

まぁいいや、気を取り直して寝よう…は良いけど、やっぱりお腹空いた…これじゃあ不貞寝しよう
としても出来ない…しょうがない、ギンシャリないけど我慢するか…僕はそうぽつりと呟くと、さっき
のサバみそが入っていたコンテナの方へ足を運んだ…

ガチャッ
ゴゴゴゴ…
コンテナの中から巨大な黒い影が現れて、辺りに不気味な声が響いた…
「我が名はダー…」
ガチャッ
僕は即座にコンテナの扉を閉めた。はぁ〜…怖かった♪もう良いや、面倒臭がらずに買い物に
行こう♪あ、でも僕無一文だった…そうだ、近くにうろついている下賤なバイオモンスター共を蹴
散らして、メセタを恵んでもらおう♪バイオモンスターも生き物だ、僕の「生き物ラブチャクラ」を
きっと理解してくれるだろう!それじゃあ善は急げだ!フィールド画面に行って来ま〜す♪



第五話:タフすぎてそんはない

やあ!皆こんにちは♪アマゾンの河で自由に溺れ回るヒューイだよ☆今パセオから出て、やっと
こさフィールド画面になった所だよ☆さてと、手頃なバイオモンスターを探して、メセタを巻き上げ
…じゃなかった、恵んでもらおう☆

…おっ、そんな事言ってるとバイテングアント見っけ♪コイツはちょうど序盤のホントに序盤の敵
だから、僕でも倒せそうだ!…ん、何?お前の様な、かよわい青年が1人で大丈夫かって?Ha
HaHa、安心したまえセニョール。僕には超究極最強テクニックがある…まぁ、君達はそこで僕の
超究極最強テクニックを見ていたまえ。きっと僕の凄さに感動して君達は明日から、この僕をメ
インパーティーキャラとして入れる事だろう。そう…ルドガーさんとかは確実に戦力外通告決定
だね!ハハハ!掛かってこんかい!!蟻共が!(いや、アントなので…;)

よし、来い来い来い…来た来た来たぁ!くらえ!ファンタシリーズ始まって以来の究極テクニックを!
必殺!!

ジェネラ。


……
………

「ぴきゃあ〜」と不気味な(マヌケな)声を上げて、敵は倒れた…

僕は勝った…。
…どうだい!?見てくれたかな?僕の超究極テクニックは!ハハハ〜!これで君達も僕の凄さ
が解った事だろう〜!フハハハ〜っ!!

みょ〜ん
ズバッ

がはぁっ…

僕らのヒューイ君は、何処からともなくやって来たグラスアサッシンの攻撃を食らい、息絶えてし
まった…
さようなら、僕らのヒューイ君…。
さようなら、ゲームブックでは削られているらしい僕らのヒューイ君…。
さようなら、テキストアドベンチャーでは鼻メガネを付けたらしい、僕らのヒューイ君…。
僕達に希望と挫折を与えてくれて、本当に有難う……。

続く



次回、ヒューイ君の留守番日記!悲劇の第六話「ずんずん教の野望」ご期待下さい!!

パート2を読む

投稿の広場に戻る

トップページに戻る