私は、薄暗い部屋でルセロの救出を待っていた。と、その時通風缶の穴から何かが
落ちてきた。ＩＤカードだ！それに続いてルセロの声が聞こえてきた。
「がりゅうよ、そのカードで部屋から脱出するんだ！」（以上原文）
と、まあルセロの助けにより手に入れたＩＤカードを使いドアのロックを開けて部屋
から脱出した主人公は、ついでに入った隣の倉庫から分捕られた品を取り返し、更に
ソニックガン（アンドロイドの機能を一時的に停止させる銃）を「行きがけの駄賃」と
ばかりに盗みます（もっとも「泥棒」はゲームの主人公の特権ですが）
そして更に南に進んだ所にいるアンドロイドの警備兵をソニックガンで眠らせ、西に
あるドアを開けるとそこにはミラー博士が！博士は鉄格子越しに主人公に言いました。
「ここの鍵は所長が持っている。しかし警備は厳重だ・・・そうだ、私の作った『ちから
・もりもりん』でパワーアップして奴らを倒してくれ。あのマシンは黄金の石という
アイテムをセットすれば作動する。黄金の石はライラの体に組み込まれている。実は
ライラは、私の作ったアンドロイドだったのだ」（原文）
衝撃の事実！ライラはアンドロイドだった！！（言い方わざとらしいですか？）しかし
こんな女性型の、しかも自らを兄と慕うようなプログラムを持つアンドロイドを、一体
ミラー博士は何の目的で（以下検閲により削除）
あと、一言言いたいのが、こっちだって危険を冒して敵の本拠地に潜入したんだ！
「ありがとう」くらい言えミラー博士！！
センス含む）が無いからマッドサイエンティスト（あながち間違いじゃないかも？）に走っ
たのか・・・とにかく、挨拶くらいはきちんとしようよ・・・
なんてグチはさておき、無一文でミラー博士にたかるつもりで来たバチが当たったのか
博士にこき使わされる主人公ですが、ここで一つ注意点。
無くてもクリアに大した支障のない「レーザーガン」（デゾリス人の店で販売）ですが
モジックハットを使って値切りモードに入ってもライラがくれる小遣い（３０メセタ）
では足りません。そしてアンドロイドの戦闘を一撃で終わらせられるソニックガンでは
お金は入りません。ですから、レーザーガンが欲しい場合はオノを使ってアンドロイドを
数体倒す必要がある（通常戦闘で倒すと一体につき１５メセタ入ります。ステータス画面を
見ないと気付かないのですが）という事を忘れないでください。
ともあれ、一度は研究所を脱出、博士の家に戻ります。ここでライラに事情を説明して
黄金の石を・・・と思ったのですが、相変わらず「お願いです、兄を助けて下さい」しか
言いません。また主人公が「ライラ」を「見る」をやっても相変わらず主人公は以前と
同じように（って「以前」の説明をこのコーナーでし忘れてましたが）「博士にこんなに
可愛い妹がいたなんて」と寝ぼけた事を言ってます。なんか、皆様変です。そして今度は
ライラの首の石を見ると「あまりじろじろ見ないでください！」と怒られます。
仕方なくソニックガンでライラを狙撃し機能を停止させて黄金の石を略奪（ちなみにこう
するとライラと会話できなくなりますが、一度家の外に出て戻ると意識が戻ってます。
そしてそのライラを「見る」とようやく「この美しい少女がアンドロイドとは」という
セリフが出てきます。なんかワンテンポほどズレている気がするんですけど）
と、まあミラー博士宅でのゴタゴタを終え、デゾリス人の店主の店でレーザーガンと
デゾリスソーダを買って準備を整え、ついでにモジックハットをかぶった状態で警察署の
デゾリス人と話をしてバロンが殺人兵器を開発しデゾリスの乗っ取りを企んでる
事と警察が動かないのは多額の賄賂のためだという事を聞き（クリアに一切関係ナシ）、
再びバロン研究所に殴り込みをかける事にしました。
そして例のパワーアップマシンがある場所に行き「黄金の石」を「使う」と最近は制限
されている「画面フラッシュ」が起きてパワーアップが成功した事を告げられます。
ちなみにパワーアップすると最大ＨＰが５０から１００に上がり、攻撃力（＝武器を
使用した攻撃の時に出現するサイコロの数）も二倍に増えます。しかし腕力がかなり
物を言いそうなオノはともかく、レーザーガンまで攻撃力が二倍になるのは何故？ま、
システム上自分に有利になっても不利にはならないのでツッコミは入れませんが（身勝手）
しかし全ステータス（総数２つ）が倍になるって・・・主人公の体の変化についての一切の
描写が無いのは開発者側の良心と受け取ってよろしいのでしょうか？
ともあれパワーアップした主人公のレーザーガンの前には所長の用心棒などザコ同然。
「怪鳥のような叫び声」を上げて倒れる用心棒をしり目に所長室に入ると、「私を倒す
事はできん！」などというセリフを残し机の下にあった抜け穴より逃走、主人公も彼を
追いかけ抜け穴を抜けると、そこは（予想通り）『ちから・もりもりん』の前でした。
「お前が欲しいのはドクター・ミラーが閉じこめられている牢屋の鍵か？ならば、くれて
やろう。マシンが動くようになった今、もはやミラーに用はない」（原文）とのセリフの
後、鍵をこちらにむかって投げ捨てます。そしてそれをこちらが拾うとバロンはマシンを
発動させ・・・
「ところがどうだ！所長は醜い化け物に変身してしまったではないか！マシンにバグが
発生したのか？化け物はあたり構わず暴れ始めた。もう人間としての理性は、どこにも
残っていないらしい。ここは、逃げた方が良さそうだ」（原文の途中より）
この化け物（テキストによると全長５ｍ以上、体は緑色でよく言えばダークファルスの
出来損ない（よく言ってそれかい！）悪く（というか正確に？）言うなら本の中の半魚
人（注：カプコンのヴァンパイアシリーズのオルバスは絶対に想像しないでください）
そっくりな姿になったバロンから逃げ（これを見るとますます、変身後の主人公の姿の
描写が無い事について色々と想像を巡らせてしまいます）ミラー博士の牢屋の鍵を開け
（さすがにここは「ありがとう、助かったよ」くらい言ってくれますが）たのですが、
次の瞬間には研究所の壁が崩れ、頭を打った主人公は気を失い、気がつくとルセロの
小屋にいました。
ルセロ：「気がついたか。危ない所だったな。バロン研究所はあのモンスターによって
破壊されたよ。博士は無事だ。それよりも、モンスターがすぐ裏まで来ている。これを
使って倒してくれ！」ルセロはミサイルパッドをくれた（原文）
ちなみにこの「ミサイルパッド」を見ると
「究極の破壊兵器だ」
なんでそんな物持ってるんだよ！
思えてきてなりません。テロでも画策していたのでしょうか？警察に摘発に行こうとも
したのですが、生憎そっち方向はルセロが道を塞いで（想像）進めません。ま、彼にも
恩があるし、ここでミサイルを撃ち尽くしておけば彼の証拠隠滅にもなるので（ヲイ）
ラストバトルに赴く事にしました。
なお、このラストバトル、たとえ負けても大丈夫です。化け物化したバロンは、何度
負けてもここから先へは進まず、回復して再出撃した主人公を待っててくれるからです。
化け物化した時の方が良い人です、彼
一個持っていれば尚更です。どうやらゲームギアのファンタは回復剤はラスボス戦では
使わない物、となっているようです。
こうして長い（？）戦いは終わり、パセオに戻るスペースポート・・・
熱い眼差しでこちらを見つめるライラ、晴れ晴れとした表情のミラー、そしてこちらを
見て微笑んでいるルセロの三人が見送りに来てくれています。そんな彼らに別れの挨拶を
しようと話しかけると・・・
「兄を助けて下さって本当にありがとう、あなたの事は忘れません」（ライラ）と
「やったな、これでまた俺もゆっくり眠れるってモンだ」（ルセロ）はまあ普通です。
しかし、ミラー博士のセリフが大問題です。
「あのマシンは、使う人間の体力だけでなく心も強大にしてしまう力を持っていたんだ。
所長が醜いモンスターに変身したのは、彼の心の現れだったというワケだよ。」
開発者が、そんな事平然と言うな！
博士、この二人を抱える事になったカーソンビルの町の運命やいかに！？（爆）だが
そんな心配よりも先にルセロが「研究所の跡から見つけた」という「小さな光物」を
主人公に渡してくれました。そしてそれをシャトルの中で確認するのが、このゲームの
最後のセリフなんですが、これが問題ありまくりです。以下原文を掲載します。
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さらば、デゾリス星よ。私を乗せたスペースシップが、モタビア星パセオを目指して
飛んでいく。
私の手の平では、別れ際にルセロが投げてよこした黄金の光がほのかに光を放っている。
恐ろしいモンスターを産み出したパワーアップマシンの作動装置、かつてはライラの
首で美しく輝いていたのに・・・
なぜ、ルセロは、この石をライラに返さず、私によこしたのだろう？恐らく彼は、私に
使命を与えたのだ。この石が悪用される恐れのなくなった時、再びデゾリス星にやって
来て、ライラに真実の輝きを与えよ、と。私は手のひらの石を固く握りしめた。
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まず第一に、「黄金の石」は（少なくともゲームで見た限りでは）単体での効果は全く
ありません。これの役目はあくまで色んな意味（名前含む）でヤバいパワーアップマシンの
起動キーです。だからこれを悪用されたくなかったら、ミラー博士がマシンと設計図を
灰にすれば全てカタがつきます。
次に、「真実の輝き」とは何を指しているのでしょうか？ゲーム中にはライラの首に
あった時の輝きが「偽り」だったとは一言も書いてません。
ラストを少しキレイな文章で締めようと、それまでの内容の整合性とかを全く無視して
書いた、そんなライターの考えが読みとれます。ハッキリ言って、ある意味デス様１の
説明書のストーリーより破綻しています。ちなみにスタッフ表記は一切ありませんでした。
ただ、思いっきりひねくれた考えならば解釈を付ける事はできます。
「黄金の石」はミラー博士の持ち物です。だから「悪用」するのもミラー博士です。
「悪用される恐れが無くなった時」とは、ミラーは改心した時なのでしょう（爆、
しかしあながち冗談に聞こえない所が怖い・・・）でも、それでもやっぱり「真実の輝き」が
意味不明ですが・・・
なんか、終始毒づきまくりなリプレイになってしまいましたが、一応ここに書いてある
事は全てゲームの実際の内容に基づいた描写です。「リプレイ」を書くのは初めてと
いう事もあり、読みづらい点もあったかと思いますが、どうかご容赦ください。
次はＧＧ外伝のリプレイやるハズなんですが・・・気長に待ってくださいませ。
２０００年８月１６日 臥龍鳳雛
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