ドラゴンファンタシーＺ
その１：ラディッツ来襲編
アルゴルを救う戦いが終わってから数年後、ルディは
ハーン、パイクと会うためにトノエに遊びに来ていた。
今日は久しぶりにみんなで集まる約束をしていたのだ。
そしてルディは一人息子のルイを連れてきて、みんなはびっくり。
また、何やら別用があるとのことなので残念ながらファルの姿は無かった。
その時だった。
ルディ達の前に突如強大な力を持った謎の男が現れたのだ。
謎の男「私の名はルーン。祖先の故郷であるアルゴル太陽系を我が手中に収めるために
遠い宇宙からやってきた。」
ルディ「なんだお前は！？このアルゴルを手に入れるだって？バカバカしい！
だいいちオレ達に何の用なんだ？」
ルーン「お前達からは強力な力を感じる。どうだお前達、私の仲間にならないか？」
パイク「ふざけるな！ルディはアルゴルを救った英雄なんだぞ！お前のような侵略者の
仲間になるわけがないだろう！？」
ルーン「ふっ、そうか。ところでそこの後ろにいる子供。あれはお前の息子なのではないか？」
ルディ「だとしたらなんだって言うんだ！」
ドカッ！！！ルーンの強烈な膝蹴りがルディに突き刺さった。ルディは吹き飛んで悶え苦しむ。
そしてルーンはルディの息子ルイを掴み上げ、
ルーン「よく聞け！お前の息子を返してほしくばオレの仲間になることだ。まぁ、さしあたって
証拠を見せてもらおう。明日までにこの場に100人の死体を積んでおけ。」
ルディ「ルッ、ルイィーーー！！！」
ルイ 「うわぁーん、おとうさーん！」
そう言い残しルーンはルイを連れてこの場から立ち去った。
ルディ「ち、ちくしょう！フロームーバーを出せ！ルイを取り返しにいく！！！」
パイク「お、落ち着けルディ！悔しいがあいつは強すぎる。しっかり作戦を練っていかないと。」
ルディ「くっ・・・だけどあいつの強さは半端じゃねぇ。きっとオレ一人じゃ歯が立たないだろう。
・・・・・パイク、ハーン手を貸してくれないか？」
ハーン「も、もちろんだよ！ルディのためならいくらだって手を貸すよ！」
ハーン心の声「くすん、絶対死んだな・・・。ライラさんに結婚資金を巻き上げられて以来、
コツコツとお金を貯めてきたのに。僕も結婚したかった・・・。」
謎の声「お前達では相手にならん。代わりにこのオレが手を貸してやろう。」
そんな時、ふと後方から更に謎の声が聞こえてきた。明らかに聞いた事のない声だ。誰だ？と思い
ルディ達は声の聞こえてきた先を見ると、そこには全身が黒い服に覆われている男が立っていた。
ルディ達「お、お前はジオ！！！なんでここに！？」
ローク「オレはジオの隠し子ロークだ。何やら強大な力を持つ者がお前達の元へ向かっているのに
気付いたんでな。後を付けて来たってわけだ。（←臥龍さんの小説より勝手に友情出演ｗ）」
ルディ「ロ、ローク。それでオレに手を貸してくれるってことは、一緒にオレの息子を
取り戻しに行ってくれるってことか？」
ローク「ふん、勘違いするな。オレはあのルーンって奴が邪魔なだけだ。ルーンを倒したら次は
ルディ、お前の番だ・・・今から覚悟しとくがいい！」
ルディ「でもまぁ、あのジオの息子が手を貸してくれるっていうんなら、これほど心強いものはないぜ！」
ローク「ふん、そういうことだ。」
ルディ「よし、ローク！ルーンがどこに行ったかわかるか！？」
ローク「オレの力はお前達とはレベルが違うんだ。奴が今何処にいるのかくらい簡単にわかる。」
ルディ「じゃあ一緒にフロームーバーに乗り込んでくれ、ナビはまかせたぞ！」
こうしてルディとロークは侵略者ルーンを倒すべく旅立ったのだ！
数十分後、ルディとロークはルーンと接触した。
ルーン「ほう、つまり私の仲間になる気はないのだな？」
ルディ「当たり前だ！それよりオレの息子を返してもらうぞ！」
ローク「アルゴルを手に入れるのはこのオレだ。よそ者の貴様はこの場で葬り去ってやる。」
ルーン「くはははは！面白い、ならばアルゴルを手に入れる前にまずはお前達から片付けてやろう！」
ルディ＆ロークＶＳルーンの戦いが始まった。
だがしかしルーンの強さは圧倒的でルディとロークはあっという間に窮地に立たされた。
ルディ「うわぁぁぁぁぁ！！！」
ルーン「ふはははは！もっと苦しめ！そして私に逆らった事を後悔しながら死ねぃ！」
胸をルーンに踏みつけられながらルディは苦しむ。
するとなんと怒りの形相に満ちたルイがこちらに向かってつっこんできた！！！
ルイ 「ひっく、ふぅふう・・・お、おとーさんをいじめるなぁ！！！」
ルーン「ぐはぁっ！！！」
ルイの体当たりが直撃するとルーンはうめき声を上げてよろめいた。
そしてルディはそのスキを見逃さず瞬時にルーンの身体を羽交い締めにした。
ルディ「ロークッ！何かこいつを倒せるとっておきの技はないのかぁ！？」
ローク「くくくく、そうくるだろうと思って準備しておいたぜ！」
ルディ「さすがだぜローク・・・。ならば遠慮はいらない！オレもろともその技でこいつを打ちぬけぇ！！！」
ルーン「お、おまえ！私と一緒に死ぬつもりか！？このっ、放せ！」
ルディ「へへへへ、ここでお前を倒さないとアルゴルが大変なことになるんだ・・・。死んでも
放せないぜ・・・！」
ローク「くくくく。ルディもろとも葬り去れるなら願ったり叶ったりだぜ。貴様達覚悟はいいか？」
ルディ「やれーーーっ！ロークーーーーーーッ！！！！！」
ローク「くらえい！新・黒い波動！！！」（ネーミングセンス無くてスイマセン；）
ルーン「ち、ちくしょぉぉぉぉぉぉ！！！！！」
ロークの放った黒い波動がルディとルーンの身体を貫くとルディとルーンは
その場でバタリと力無く崩れ落ちた。
ルーン「ち、ちくしょう。まさかこの私がお前達などにやられようとは・・・。だがしかし１年だ。
１年後・・・私の仲間が二人、ここアルゴルにやってくる。その仲間の名はオラキオと
ライア。この私よりも遥かに強い最強の戦士達だ・・・。お前達は１年後確実に死ぬ・・。
ふはははははははっ！！！」
ズガッ！！！ロークは無言でルーンにとどめを刺した。
ルディ「う・・・く・・・死ぬってのはなかなかイヤなもんだな・・・。まいったぜ、またファルに
どやされちまうな・・・。な、なぁローク・・・頼みがあるんだ。１年後にやってくる
オラキオとライアを倒すためにルイを鍛えてやってくれないか・・？あいつはオレなんか
よりも遥かに強い力を秘めている・・・。ルイと一緒にアルゴルを守ってくれ・・・！」
ローク「あん？そんなのてめぇのカミさんに頼めばいいだろう？まぁ、オラキオとライアってやつは
言われるまでもなくオレがぶち倒してやるけどよ。」
ルディ「ファルは・・・オレの妻は戦士としては優秀だったけど武術の師匠としては向いてないさ。
あいつは優しすぎるからどうしても甘やかしちまう。」
ローク「ちっ・・・・・考えておく。」
ルディ「あぁ頼んだ・・・。へへ、オレにはわかるぜ・・・お前はロークよりもイイ奴だってな。」
この言葉を最後にルディは死んだ・・・。
その１ 終わり
その２を読む
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