ＰＳ・マグナ・ドゥヘル　II
第十二話

前回のあらすじ

「前回か・・・俺達何もしてなかったな・・・。」
「・・・そうだね。」

とりあえず適当に移動していると何かが飛んできた。
最初は鳥かと思ったんだけど近づくにつれて、それが鳥では無いという事がわかった。
戦闘機のような物が３つ並んで飛んできているのだ。
その戦闘機のようなものはガグナードの側までくると合体して１体の機械兵となった。
機械兵はそのままガグナードに攻撃をはじめた。
アルガイド達は応戦するためにガグナードを降りる事にした・・・ガグナードでは小さな物体に攻撃するの
はできないのでこうする事にした。
「やっと降りてきたな。」
その機械兵はアルガイド達が出てきたのを確認すると同時に攻撃を開始した。
「一体なんだってんだ！！！」
アルガイドは叫びつつも回避し反撃に転じた。
「くらえ！プロセダン！」
アルガイドが放った光は機械兵にあたる前に消滅してしまった。
何かのバリアが張られているのか・・・それとも、即死系のテクニックが効かないのか・・・。
そのことを確認するためにガーランがフォイエを放った。
この火の玉は機械兵に切り払われてしまい有効打にはならなかったが、これでテクニックは通用するらしい
ということが確認できた。
「貴様何者だ！」
今頃になってアルガイドが攻撃を仕掛けてきた機械兵に向かって言った。
「Ｊ－ゼッカー。それが俺の名だ・・・。」
「変な名前・・・。」
「・・・・・・。」
Ｊ－ゼッカーは何も言わずカイナスにハンドガンを撃った。
自分でも気にしているのかもしれない。
カイナスは斧を盾の代わりとして鉛弾を受け止めた。
再びＪ－ゼッカーが攻撃体制に入ったと同時にアルガイドがナガージを放って阻止した。
「リーダーって”ガージ”とかも使えるんだ・・・。」
「”ガージ”って・・・聞いたこと無いテクニックだな。」
「数年前に使う者が居なくなって滅んだテクニックらしいぞ？それで、この”ガージ”ってのは・・・詳し
くは知らないが機械にとても有効なテクニックだそうだ。」
「へー。」
「バフォグ！ディアス！感心してないで戦えよ！」
アルガイドに怒鳴られ渋々戦闘に参加しようと武器を手にとるがＪ－ゼッカーが銃を乱射しはじめたので近
づくに近づけなかったので武器を収めて再び観戦モードに入った。
銃弾の雨の中ではガーランらしき人物が踊っているようにも見える。
ジェンドが盾を出してＪ－ゼッカーに向かって走り、体当たりをかけて乱射を止めた。
バランスを崩して倒れたＪ－ゼッカーにハンドキャノンを突きつけて止めを刺そうとしたが・・・。
「オープンＺ！」
Ｊ－ゼッカーは訳の解らない言葉を叫ぶと同時に３つの飛行機らしきものに分離しジェンドから離れ間合い
をあけた。
「チェーンジ！ゼッカー１！」
再びよく解らない事を叫ぶと飛行機が合体をはじめＪ－ゼッカーへと姿を変えた。
「なんだあれは・・・。」
「これぞロボットって感じだね。」
「カイナス殿・・・それは拙者がロボットらしく無いというようにも聞こえるでござるよ。」
「気のせいだよ。」
合体した直後にアルガイドがラサガージを放つが、当たる直前でＪ－ゼッカーは再び分離して回避した。
「おぉー便利だなー。」
「拙者にもあれくらい・・・・できるでござるよ。」
「じゃ、やってみせて。」
カイナスとガーランとジェンドが突然隠し芸大会をはじめて何やら盛り上がっていた。

アルガイドは一人でＪ－ゼッカーと戦っていた。
Ｊ－ゼッカーは攻撃が当たりそうになると分離して回避し反撃にでる。
アルガイドは攻撃を回避又は防御して反撃しているので、徐々にアルガイドの体力が奪われていった。
「・・・はぁはぁはぁ。このままだとまずいな。」
アルガイドが隙を見て休憩しはじめた所を狙ってＪ－ゼッカーが”ゼッカービーム”とかいう熱線を放った
がアルガイドはデバンドでこれを防いだが防ぎきれず盾を貫き鎧を焦がした。
「・・・マジかよ！次は防げそうにないな。」
Ｊ－ゼッカーが再びゼッカービームと叫んで熱線を放とうとしたその時だった。
何時の間にかガルゼスがＪ－ゼッカーの後ろから切りかかった。
「・・・ガルゼス！？そういえばあんなのが居たよな。」
Ｊ－ゼッカーは咄嗟に分離して回避しようとするが間に合わなかったらしくガルゼスの剣が３つめの飛行機
を破壊していた。
残った２機はガルゼスから間合いをとり何かしようとするが、シーンのスピアが２つめの飛行機を破壊して
いた。
「シーンか・・・・忘れてたぜ。」
「リーダー・・・自分の仲間くらい覚えてよ。」
「仕方ないだろ・・・ほとんど出番ない奴等なんだから・・・。」
そこまでいうとアルガイドは突然倒れた。
そのすぐ横には、なぜかガルゼスが立っていた。
などとやっていると、ガーランが何かの芸をやろうとして失敗したらしく宙を舞っていた。
そして離れて見ていたディアスとバフォグは参加しなくてよかったと思っていた。
一体何があったのだろうか・・・？
それはともかく・・・。
Ｊ－ゼッカーの残った１つは変形して人型になり辺りに煙幕をはり逃げていった。
「そんなタコみたいな逃げかた・・・。」
「イカだろ、今の逃げかたは。」
「タコだって！！！」
「イカだぁぁぁ！！！！」
「どっちでもいいだろぅ、そんなのは・・・。」
「「よくない！！！」」

とりあえずガグナードへ帰還した。
「さて、あいつＪ－ゼッカーとか言ったな・・・。何者なんだろうな。」
「暇つぶしで襲ってきたのでは無いとは思うが・・・。」
「甘いなグランドラインってのはそういう所なんだよ！」
次の瞬間バフォグはその場に居た全員から突っ込みを受けて退場していった。
いや、正確には医務室へ行ったというべきだろう。
「確か、ゼッカーって古代語があったようなきがするぞ。」
「そうか、で意味は？」
「意味は・・・確か、壊すとか切るとか・・・そういう破壊系の意味だったと思うぞ。」
「じゃぁ、この”Ｊ”ってのは？」
「あぁ、それは多分”マグナ・ドゥヘル”の事だろう。」
「なんで？」
「マグナ・ドゥヘルの名前ってみんな”Ｊ”から始まってるからだよ。そんな事も知らなかったのか？」
「ジナグルは”Ｚ”じゃないのか？」
「”Ｚ”でも”ジ”になるけど”Ｊ”なんだよ！」
「俺は”Ｚ”だと思うな。」
「いいか！あの時はこの設定は無かったんだ！だから”ジ”・・・ＪＩだかＺＩだか解らない名前になっ
ているが他のマグナ・ドゥヘルはみんな”Ｊ”からだろうが！」
「でも、”Ｚ”の方が有力だな・・・多数決で決めるか？」
などとやっているとジナグルとジャムルがホークの元から帰ってきた。
彼らはホークがマグナ・ドゥヘルを入手したという事を報告しにきたのだが、この騒ぎに驚いていた。
騒ぎの原因を聞いたジナグルは自分の名前は”Ｊ”から始まるという事を告げると後はジャムルに任せて整
備室へと向かった。
一人残されたジャムルはとりあえず報告すべきことを報告すると整備室へ向かった。
「まぁ・・・これでＪ－ゼッカーは”マグナ・ドゥヘル”を破壊する者だってことがわかったな。」
「あぁ・・・。」

数日後・・・。
天気が悪く太陽が見えない程曇っていて嵐になる事を告げるかのように静まり返った雰囲気をさせる日の事
だった。
突然、空の一部・・・・雲が落ちてきたかのような錯覚をさせるようにして最後の隕石が降ってきた。
当然この隕石はアルガイド達はもちろん、ホークやギゾフォスト・・・そしてガルデュークまでもが気がつ
いていた。
そして彼らは、それぞれ隕石に向かい移動を開始したのだった・・・。

次回予告
「なんか、そろそろ終わりそうな感じだが・・・これが最後の次回予告になるかもしれんからちゃんとやろ
う・・・という事で今回はＪ－ゼッカーに来てもらった。」
「次回ねぇ・・・俺さ、体おまえらに壊されて困ってるんだよね・・・。」
「・・・いや、それはいいから次回予告を・・・。」
「まぁ、予備があるからいいんだけどさ・・・けど一体いくらすると思ってるんだ？」
「・・・ひょっとして酔ってないか？」
「機械兵が酒飲んで何が悪い！」
「・・・機械兵って物を食べたり飲んだりできるのか？」
「できないでござるよ。」
「・・・・いたのか。それはともかく、どうやって酒を飲んだんだ？」
「・・・・・・・オープンＺ！」
「逃がさんでござる！」
「がんばれよー。」
「返り討ちにあったでござるよ。」
「あのなぁ・・・。」

続く