ＰＳ・マグナ・ドゥヘル II
第四話
前回のあらすじ
「あれ？何も無いな・・・。」
「リーダーのせいだからね・・・。」
「くっ！攻撃間合いが以外と広い！みんな！大丈夫か！」
しかし、返事は返ってこなかった。
恐らく全員やられたのだろう。
ただ、死んだのか気絶したのかはわからないが・・・。
ガーランは敵がなんなのか確認するために相手をよく見たとき、それが自分のよく知る顔だという事に
気がついた。
「ハル・・・・ハルソーフか！お前、生きていたのか！」
「・・・・ラフォイエ！」
ガーランは思わず対応が遅れてラフォイエを直撃してしまったが、何事も無かったかのように再び立ち
あがった。
「いきなり何をするんだ！！！」
「ガー・・・ラン・・・逃げてくれ・・・・俺は・・・ガルデューク・・・・に・・体を・・支配され
ている・・・頼む・・・逃げ・・・・・て・・・・くれ・・・俺の意識が・・・持っている・・・・・
間・・・・・・・に・・。」
「ならば・・・・お前を殺して楽にしてやる！」
「・・・・無理だ。お前には・・・・奴は殺せない・・・・・。」
「だが、ガルデュークには俺を殺せない・・・・俺は、お前なら殺せる。」
「・・・・そう・・・だった・・・な・・・・だが・・・・。」
「わかってる・・・直に俺の仲間がここに来る。そいつらと一緒に・・・。」
「駄目だ！ガルデュークは・・・・・・・お前等を・・・・・ジャムルを狙って・・・いる・・・。」
「だから逃げろと？無理だな・・・せめてお前の意識が持っている間にお前を殺してやるよ。」
ガーランが剣を抜きハルソーフに切りかかるがハルソーフに当たる前に回避した。
「なに！？」
「危ない真似を・・・・。」
「貴様がガルデュークか・・・。」
答える変わりにラバータを放ったがガーランはこれを、なんとか回避して反撃すべく移動した。
「くらえ！」
攻撃したが、剣の間合い外だったためガルデュークは無視して次の攻撃の為に行動を取り始めていた。
だが、剣から放たれた真空刃がガルデュークの行動を妨害した。
「どうだ！必殺、エアスラッシュだ！」
「この程度で”必殺”なのか？」
ガルデュークがガーランが思ったほどダメージを受けていないのに驚いているとラフォイエをまともに
受けてしまった。
「なんか、交戦状態に入っているようね。」
「・・・・・・・盗賊かなんかか？」
「でも、盗賊が一人で来るのは変じゃないか？」
「とりあえず、行ってみましょう。」
ガグナードを動かしてガーラン達が交戦している場所へ移動をはじめた。
「馬鹿な！無傷だと！？」
「・・・・効かないね。」
ガーランが剣に渾身の力を込めて振り下ろしたがガルデュークに簡単に受け止められてしまい剣を引こ
うともがいていると至近距離からラフォイエを受けてしまい後ろに吹っ飛んだ。
ガーランは剣をガルデュークに取られたため次の武器を使う事にし折りたたみ式の弓を取り出して離れ
て攻撃することにした。
そして、矢を放った時についでに技を発動させる。
「くらえ！真空破！」
矢が真空をまとい一直線に飛んで行ったが同じ真空刃を生み出すテクニック・・・ザンで矢を弾いた。
ガーランはそれでもかまわずに、次々へと矢を放ったがことごとく吹き散らされる。
「弓じゃ無理か・・・・。」
そう言いつつも矢を放ちつづけてるとガルデュークが矢を吹き散らすのに飽きたらしくラフォイエで攻
撃してきたので直撃を食らいながらも必殺技を撃つために力を使い矢を引いた。
「超弾道！真空破！」
矢が先程とは違いさらに強力な真空刃をまとい飛んで行きガルデュークに直撃し一瞬勝ったと思った事
がガーランを油断させてギグラブドをまともに受けて倒れた。
「・・・所詮この程度か。」
と、そこにようやくアルガイド達が到着した。
「あ・・・あいつは！？」
「リーダー知っているの？」
「あぁ・・・俺の右腕を奪った奴だ・・・。」
「それって・・・・・・・誰？」
「・・・・・・・ガルデュークだよ。話してなかったっけ？」
「聞いてないわ。」
「・・・・・・・・俺も聞いてない。」
「そうか・・・・・それよりも、はやくみんなを助けるぞ！」
アルガイド達はガグナードを降りてガーラン達の元へと向かった。
ガグナードで攻撃してもいいのだが、攻撃があたらないというのと下手をすると近くにいる連中を巻き
込みかねないと判断したからだ。
アルガイドは近くへ行ってようやくわかった。
すでに３人ともやられているということに・・・。
「くっ・・・・遅かったか！？」
「・・・・誰かと思えば、アルガイド・・・とか言ったな。また貴様にあえるとはな。」
「覚えていたとは光栄だ・・・この腕の借り・・・かえすぜ！」
「リーダー・・・あまり熱血しないほうが・・・。」
「・・・・・・・・・これが、俺達・・・・マグナ・ドゥヘルの敵・・・・か・・・。」
シーンが倒れている奴の所へ言ってリバーサーを使い復活させはじめカイナスとバフォグを回復させて
からガーランを回復させようと近づくと何事も無かったようにガーランは立ちあがった。
「大丈夫なの？」
「あぁ、ちょっと倒れただけだ。」
「そう。」
それ以上何も言わずシーンは戦うために移動した。
後に残ったガーランは、もう少し心配してくれても・・・と思うがそれ以上特に何もしなかった。
ちなみに、ガルデュークはアルガイドとまだ会話し続けていた。
そこへジャムルが攻撃を仕掛けるために接近し剣を振り下ろして攻撃したが簡単にかわされてしまう。
体勢を立て直す隙を与えずにガルゼスが走りこみ攻撃をかけた。
流石によけきれず直撃するがたいしたことなさそうだった。
続けてアルガイドがナイフを投げるが関係無い方向へ飛んで行く。
「・・・・・何がやりたい？」
「いや、お前に当てるつもりだったんだけど・・・。」
リバーサーでカイナスとバフォグが回復して立ちあがっていた。
突然やられたお礼のつもりで二人とも技を使い攻撃した。
「ダブルト・マフォゥク・・・・ブゥメラン！」
「ダブルスラッシュ！」
カイナスの斧が弧を描いて飛んで行きバフォグが直線に走ってガルデュークに攻撃をかけた。
バフォグが後ろから来る何かに気がついてとっさにしゃがむと、その頭上を二つの斧が飛んで行った。
「危ねぇ・・・・あたるかと思った・・・。」
一瞬意表を突かれたせいか斧はガルデュークを直撃し続けてバフォグがダブルスラッシュをかける。
バフォグは無意識に体を横にすると目の前をガーランが放った矢が飛んでいった。
「俺にあてる気か！」
「かわしたんだからいいじゃないか！」
ガルデュークも矢がバフォグにあたると思い無視していたため思わず直撃してしまった。
「貴様等・・・！！！」
「な・・・なんか、怒っているみたいなんだけど・・・？」
「まずい！に・・・逃げろ！これは絶対命令だ！」
「リーダーが珍しく命令してくるなんて・・・。」
みんな一応警戒してガルデュークから離れた。
「これは、使いたくなかったが・・・・・止む得まい・・・・ナイトメア！」
ガルデュークの後ろに巨大な影が現れた。
その影は千年紀に蘇るといわれているダークファルスに似ていた。
「違った・・・あれじゃない・・・。」
「おい、リーダー・・・・何も起こらないじゃないか・・・。」
「あ・・・あぁ・・・・。」
続けざまにガルデュークはマジックバリアをはって防御体勢をとった。
アルガイド達はいろいろ攻撃したが全てがマジックバリアに妨害されてガルデュークの呪文の詠唱を止
める事が出来なかった。
「これで、終わりだ・・・・・。」
ガルデュークから黒き波動が放たれた。
それはみんなかわしたのだが、黒き波動があたった木は一瞬で枯れた。
「なんだアレは・・・。」
「食らわないほうがよさそうだな・・・。」
さらにアルガイド達が攻撃したもののすべてマジックバリアに阻まれて攻撃が届かなかった。
「く・・・近づくことさえできれば・・・・。」
「はははは！いくぞ！」
２発目の黒き波動が放たれアルガイドを目指して飛んでいった。
「くっ！？かわしきれない！！！」
アルガイドはとっさに自分の前にあったものを盾にしたおかげで防ぐ事ができた。
「あ・・・危なかった・・・・。」
「俺は・・・・直撃したけどな・・・・。」
その物体とはガーランだった。
「いや、すまん・・・つい。」
「ついって・・・あのなぁ・・・。」
「なんとも・・・ないのか？」
「あぁ、俺は頑丈だからな。」
再び詠唱状態に入ったガルデュークに全員で攻撃をかけたがまたマジックバリアに防がれてしまう。
そして３発目の黒き波動。
これは、よけようとして転んだバフォグに直撃してしまった。
「ぐあぁぁぁぁ！！！！！」
黒い何かがバフォグをまとわりついた。
バフォグは苦しみながら悲鳴を上げつづけている。
「やばいな・・・。」
「逃げるか？アルガイド。」
「逃がしてくれるかな？」
「さぁな・・・・。」
「まぁ、やるだけやってみるか・・・・みんな逃げるぞ！」
全員とりあえずガグナードへ乗り込もうと移動したが後ろからガルデュークが追ってきていた。
「ガグナードへ入っても逃げられんな・・・。」
「あぁ・・・・。」
「・・・・・・・俺ならあの黒き波動に耐えられる・・・・そんな気がするだけだが・・・俺が足止め
するからその隙に・・・。」
「あぁ、まかせたぜ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ジャムル以外全員がガグナードに乗り込んだ時のこと。
「ひょっとしてジャムルの奴・・・止めて欲しかったんじゃ・・・。」
「・・・そうなのか？」
「アルガイド・・・・気づいてやれよ・・・。」
「”そんな気がするだけであれを受ける気か！”とか言ってあげてもよかったんじゃないかな？」
「・・・・今更そんな事を言ってもなぁ・・・・それを言いに戻るのもなんだし・・・・。」
「確かに・・・。」
そしてガグナードは撤退を始めた。
「見捨てられたな。」
「・・・・・・・・・いや、いいんだ。」
「そうか・・・・どのみち我が目的は貴様の奪取だからな・・・・。」
「・・・・・・・なに？」
ガルデュークが放ったプロセダンをまともに受けてジャムルは倒れた。
「流石マグナ・ドゥヘルといったところか・・・バラバラにはならなかったな。」
ジャムルはプロセダンを受ける直前に回路を切断して一時的に冬眠状態にはいりこれを防いだ。
そしてガルデュークはジャムルを持って何処かへ消えてしまった。
続く
「さて、あらすじが無かったから予告でもやってみるかな？でも、一人でやるのもなんだなぁーって事
でガーランを呼んでみたんだが・・・。」
「それで俺がここに居ると・・・。」
「そうだ。で、次回はどんな話なんだ？」
「アルガイドが知ってるんじゃないのか？俺は知らん。」
「・・・予告にならないじゃないか！」
「お前、リーダーなんだから調べておけよ！」
「・・・・・俺が悪いのか？」
「そう言っているんだが・・・そう聞こえなかったか？」
「あのなぁ・・・。」
続く
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