ＰＳ・マグナ・ドゥヘル II
第五話
前回のあらすじ
「あらすじは相変わらず無いなって事で、俺がかわりにやるか・・・。前回はついに悪の秘密結社のア
ジトをつきとめた俺は他のみんなに邪魔をされたくなかった為、単身乗り込んだんだ。そして、ついに
敵の首領を追い詰めたその時だった。奴は俺の親友・・・ラグナドウを改造し戦闘怪人として俺に戦わ
せた。しかし、俺には奴を倒す事は出来ない・・・一体どうすれば・・・。」
「リーダー・・・それ、全然違う・・・。」
「ラグナドウ！いい加減目を覚ませ！俺だ、アルガイドだ！」
「ははは！無駄だ！今のそいつには貴様を倒す事だけしか頭に無い！おとなしく殺されるがいい！」
ラグナドウはアルガイドに攻撃すべく間合いを詰めてきていた。
しかし、アルガイドは今だ戦う気がないらしく後ろにさがり間合いを開けているうちにアルガイドは壁
際まで追い詰められラグナドウの攻撃を食らってしまう。
アルガイドはこのままでは殺られると判断しラグナドウと戦う決意をして反撃にでたがまだ少しためら
っているらしくその攻撃は鈍く簡単にかわされてしまった。
しかし、アルガイドは攻撃をやめないで続けて攻撃えをしている。
「ラグナドウ！もし、お前にまだ理性があるのなら聞いてくれ！俺はお前を倒したくない！だからここ
は退いてくれ！」
「だはははは！何を言っても無駄だ！」
首領の期待を裏切りラグナドウは攻撃をやめて何処かへ走り去り首領はラグナドウが先頭放棄したため
自分が戦うしかないと判断し戦闘態勢にはいった。
アルガイドが首領と戦い始めてから５分が過ぎようとしていた。
いくら攻撃を当てても倒れない首領を相手にアルガイドは苦戦を余儀なくされるはめにあった。
ただ、体力を消耗し続けているので直に倒れると思ったアルガイドは最後の勝負に出ることにし一旦首
領から離れて間合いを取り必殺技の構えにはいった。
「このままでは俺の敗北は確実だ・・・だから、俺はこの新必殺技に全てを賭ける！」
「なに！？新必殺技だと！？」
「そうだ！」
「そうか・・・。」
アルガイドは気合を込めなおすかのように再び構えにはいるが首領は”それがどうした”と言わんばか
りに堂々としはじめるがアルガイドは無視して技を放つことにした。
「いくぞ！」
「ふっ・・・無駄だ！貴様にその技は放てない！」
「何！？」
「その技には名前はあるのか？」
「そ・・・・・・それがどうした！」
「どうやら無いようだな・・・・その技を放つときに貴様はなんと叫んで技を出すつもりだ！！！」
アルガイドは愕然とし地面に両膝をついて頭を抱えて考え込み始めた。
「し・・・しまった！？俺にはこの技は撃てない・・・・。」
「はっはっはっはっは！新必殺技やぶれたり！」
「だが、俺には・・・・この技に賭けるしか方法が無いんだ！」
アルガイドが必殺技発動体勢に入ったため首領は驚きながらも防御体制にはいった。
「ば・・・馬鹿な！？正気かアルガイド！」
「俺は戦う・・・戦ってお前を倒すんだ！そうしなくては・・・ここにたどり着くまでに死んでいった
仲間に顔向けが出来ない・・・だからこの技でお前を倒す！」
「よくぞ言った！ならば貴様の新必殺技・・・受けてやろう！」
「必殺！新必殺技！」
アルガイドは拳に残った全ての力を集中させてから正拳突きをした。
すると拳から光がでて首領の体を貫いた。
「み・・・見事だ・・・・まさか・・・新必殺技と叫ぶとは・・・。」
「やった・・・・・ついに首領を倒したんだ・・・。」
「だが、これで終わったわけではないぞ！」
「何！？どう言う意味だ！」
アルガイドは首領が基地ごと自爆なんてしないだろうな、と感じ警戒をするが特に何かが起きる様子も
なくただのはったりだと判断した。
「ここまでやって収集がつかなくなってしまったではないか！この後の話はどうする気だ！」
「しまった！？」
「はっはっは！貴様もこれで終わりのようだな！」
「いや、まだ手はある・・・！」
「なんだと！？」
「それは・・・夢オチを使うんだ！」
「馬鹿な！そんな事をしたらお前と作者の今までの苦労は・・・。」
「かまうものか！」
「や・・・・やめろぉぉぉぉ！！！！」
首領は叫びながらアルガイドを止めようとするが遅かった・・・。
そこでアルガイドは目を覚ました。
全身汗で濡れていたが無事戻って来れた事を確認するのが先だった。
つまり、コクピットへ行き他のみんなが居るのを確認するという作業だ。
「なんだアルガイド・・・今ごろ起きたのか？」
「あ・・・あぁ・・・・。」
コクピットにはガーランとカイナスが暇そうにしていて他の連中は何処にいるのかはわからないが取り
合えず無事に戻ってこれた事を確認して一通り喜んでから現実に戻った。
「バフォグは大丈夫なのか？」
「自分で確かめろ。」
「・・・・・・・・・いや、俺リーダーなんだけど・・・。」
「なんだ、まだ居たのか？」
「いや・・・あぁ・・・今、行くさ・・・。」
少々悲しい気持ちになりながらもアルガイドはバフォグが居るところ・・・恐らく医務室へと移動する
ことにした。
予想通りそこにはバフォグが寝ていて他にはシーンとガルゼスが居た。
「ジャムルは？」
と思わず聞きそうになったが前回名誉の戦死をしたジャムルの事を今いうべきではないなと感じ取った
アルガイドはポケットからハンカチを取り出しバフォグの上に置いた。
「・・・リーダー・・・俺、まだ生きてる・・・。」
「そういう冗談は笑えないわ・・・。」
「いや、冗談じゃなくて本当に死んだんだと・・・・。」
とりあえず、バフォグは回復してきているようだった。
どうやらガルデュークの黒き波動は未完成だったらしくたいした事にはならなかったらしい。
・・・もともとガルデュークもダークファルスとは仲が悪いためそんなに力を貸してもらえなかったの
かもしれないが、とりあえずバフォグの無事を確認したアルガイドはコクピットへ移動し、ついでにシ
ーンもコクピットへ移動してしまったためバフォグはガルゼスと医務室に残された。
「なぁ、ガルゼス・・・お前ってまだ目を閉じてるな・・・まだ駄目なのか？」
しかしガルゼスは答える気がない・・・それどころか聞いていないような感じでただ座っていた。
「そうか・・・いや、悪かったな。」
相変わらずガルゼスは何も言わず座っているのでバフォグが独り言を言っているように聞こえるがバフ
ォグとガルゼスは会話しているようだった。
コクピットへ戻ってきたアルガイドとシーンは、その辺の席に座って被害状況を確認することにした。
被害はバフォグは全治２周間でその間は動けないという事とジャムルが行方不明という事だけだった。
「ジャムル・・・無事かな・・・。」
「大丈夫じゃないかな？」
「リーダー・・・なんか・・・隕石が落ちたみたいよ？」
アルガイドは席から立ちあがりポーズを取ってから台詞をいった。
「よし！早速その隕石を調べに行くぞ！マグナ・ドゥヘルがあるかもしれないからな！」
とアルガイドがいう前に・・・”早速その”のあたりでガグナードはすでに移動を始めていた。
アルガイドは台詞を言ったときのポーズのままただ硬直していた。
続く
「今度こそちゃんと次回予告をやろうな。って訳で今度はカイナスを呼んでみた。」
「へぇ・・・・それでおいらはこんな所に居るんだ。」
「で、次回はどんな話なんだ？」
「それは・・・・次回のお楽しみさ！！！」
「おい・・・・次回予告って意味わかるか？」
「モタビアンだからって馬鹿にするなー！それくらい知ってるさー！」
「ならちゃんとやろうな・・・。」
「まぁ、気にしない気にしない。」
「あのなぁ・・・。」
続く
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