ライルさんからの投稿小説第二部第六話

ＰＳ・マグナ・ドゥヘル　II
第六話

前回のあらすじ

「また無いのか・・・しょうがないな。俺がまたやるとするか・・・。」
「またやる気か？止めとけ。そんな事やっていると消されるぞ。」

隕石が落ちた場所へ到着したのは移動し始めてから約一時間後といったところだった。
今回も全員で行くわけにはいかないので誰かがガグナードに残り留守番をすることになったのだが、み
んな留守番を嫌がったため結局アルガイドがリーダーとして残る事になった。
だが、アルガイドも一人で残るのは嫌だったのでガルゼスとシーンを無理矢理留守番隊に加えたおかげ
で今回の潜入メンバーはカイナス、バフォグ、ガーランの３名となった。

隕石の入り口付近へやってきた３名は中の様子を覗いながら中に入っていった。
それは入ったと同時にトラップが発動して死ぬ可能性があるからなのだがこの隕石にはその類のものは
なかった。
「なんかさ・・・こんな隕石が沢山落ちてくるっていうのも怖いね。」
「あぁ・・・結構大きなクレーターとか出来るからな。」
「よく町の上には落ちないな・・・。」
などと話しながら奥へと進んで行った。

どういう訳かさっきから一度も戦闘をしていなかった。
と言うのも、敵が・・・防御システムが起動していないからなのだが彼等はそんな事は微塵にも思わず
警戒しながら先へと進みつづけていた。

やがて最深部へたどり着き、辺りの機械を調べようと近づくと防御システムが起動した。
彼等は油断をしていたため回避行動が遅れガーランが最初にその犠牲となった。
ガーランの体に１０万ボルトはあろうかという程の電流が流れ悲鳴をあげてのた打ち回り始める。
バフォグがレスタをかけようと近づくとガーランとは別のトラップ・・・上から飛来するものに直撃し
て、あたりには軽い音が響き渡りカイナスが笑い出した。
「おい、カイナス・・・。」
「あはははは・・・ごめんごめん、でもまさかタライが振ってくるなんてね。」
「馬鹿にされた気分だ・・・。」
バフォグがやり場の無い怒りを紛らわせるために盾を地面に叩きつけてから、ふと我に帰り盾を回収し
ようとしゃがんだ。
その間もガーランは悲鳴を上げつづけているのだが彼等には聞こえていない。
流石のガーランも黒焦げになり倒れたときにようやくガーランの存在を思い出して近づこうとすると何
処からか声が聞こえてきた。
「侵入者ニ告グ。即刻立チ去サルナラバコレ以上ノ攻撃ハシナイ。」
「これ以上って・・・ガーラン死んだみたいだけど・・・？」
「結構ひどいな。」
「・・・不可抗力デス。」
「おぉ！？答えてきたぞ！！以外と凄いのかもな。」
「そうだね。」
「イヤァ・・・照レルジャナイデスカ・・・ッテソウジャナクテ、立チ去レ。」
「・・・なんだかね。」
「あぁ・・・。」
突然何かが上から落ちてきた。
それは・・・デスアーマーという名のよく隕石の中にいる機械兵だった。
立ち去らないものと判断し投下してきたのだろう。
当然戦うしかないので二人は戦闘体勢に入る。

戦闘は、あまり時間がかからなかった。
カイナスが半分ふざけて撃ったプロセダンが決まったからなのだが、とりあえず勝った事には違いない
だろう。
と、ガーランが突然立ちあがった。
「痛い・・・。」
「あ、すまん・・・さっきデスアーマーと戦っている時に俺が蹴ったんだ。」
「そうか・・・。」
ガーランは武器を取りバフォグに向けて攻撃を開始した。
バフォグも難なく回避して反撃しているのだが、いくらガーランに当てても倒れる気配はなかった。
倒れる気配は無いが・・・立ったまま絶命したかのようなそぶりは見せているのにカイナスが気がつい
た。
「ガーランってさ・・・もしかして不死身？」
「だったらなんだっていうんだ。」
「・・・ギャグキャラなんだね。」
「ちがぁぁぁぁう！！！」
「でも・・・。」
と、ガーランがカイナスに気を取られている隙にバフォグがここに眠るマグナ・ドゥヘルを起動させ始
めた。
「アァ・・・モシカシテ忘レサラレテル・・・？」

そしてマグナ・ドゥヘル”ジナグル”を起動させてガグナードへと無事帰還した。

ジナグルは基本的には後方支援型で戦闘向きでは無いのだが、一応武器をもっていた。
ジェイドとジャムルの時には近くに武器なんて物はなかったのだが、ジナグルだけは近くに武器が有っ
たのでそれらを装備させておいた。
ジェイドとジャムルの武器が無いのは恐らく、誰かに持ち逃げされたのか・・・眠る時に近くに置き忘
れたかのどちらかだろう。
ジナグルの能力として他のマグナ・ドゥヘルの位置を調べるというものがあったので早速ジャムルの位
置を調べさせたのだが何処にいるのか全くわからなかった。
恐らく・・・妨害電波などにより電波の状況が悪いのだろう・・・。
アンテナが一本しか立ってないし・・・。
だが、ジェイドの位置はわかったので「早速行ってみます」とか言って出て行ってしまったがちゃんと
「大丈夫ですよ。帰ってきますから。」とも言っていたので安心して行かせた。
無論アルガイドは反対していたのだが・・・なぜかアルガイドの発言は却下された。
「俺がリーダーなのに・・・。」

この間ジナグルはジェイドの元へ行きホーク達と交戦していた。
詳しくはマグナ・ドゥヘルⅠ第参話参照。
なぜ、交戦したのかというとついでに彼等の戦闘能力を見ておきたかったからというのとショック療法
という古典的な手を使ってみたかったからなのだが、ジナグルも無傷ではすまなかった。
リカバーを使って回復してはいるものの武器のほうはそうもいかない。
という訳でガグナードの整備室をジナグルが占領して修理し続けていた。
ジナグルはどうしてもジェイドが気になるとかで、気がつくとホーク達の方へ行っている事が結構ある
らしくいつも居なことが多かった。
ホーク達も気がついていないけど実は結構ジナグルが様子を見に行っていたらしい。

それから数日後・・・再び隕石が落ちてきたのを確認したので早速その場へと向かう事にした。

続く
「さて、今回こそはまともに次回予告をやろうなっていう訳でマグナ・ドゥヘルのジナグルに来てもら
った。」
「あの・・・次回予告はいいんですけど・・・着たばかりなので何が何やら全くわからないんですが・
・・・どうすればいいでしょう？」
「・・・・そんな事だろうと思ったからな。ちゃんと別の人も呼んどいた。」
「じゃぁ、私は無意味・・・。」
「そんな事はないぞ。今回台詞なかったじゃないか。」
「そうですけど・・・。」
「ってことで、今回はガルデュークを呼んだんだ。」
「で、我になんのようだ？」
「いや、次回予告をやってもらおうと・・・。」
「断る。次回は出てこないしな・・・。」
「あのなぁ・・・・。」

続く

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