ＰＳ・マグナ・ドゥヘル II
第七話
前回のあらすじ
「あれ？リーダーも居ない・・・どうしたのかな？」
・・・という訳で、入り口にガグナードを止めて前に入っていかなかった人達で行く事になった。
「脱出に苦労したからちゃんと迷いのオカリナを持って行かないと。」
「いや、俺ヒーナスできるんだが・・・。」
「あと、モノメイトとかディメイトとかも沢山必要ね。」
「・・・俺、ラサレスタできるんだが・・・。」
「あと何が必要かしら？」
「聞いてるのか？」
カイナスとバフォグとガーランの３名はガグナードで待機となりそれ以外のガルゼスとシーンとアルガ
イドの３名が行く事になった。
中に入ると同じ目的で入ってきたのだろう人に攻撃されそうになった。
どうやら機械兵と間違えたそうなのだがアルガイドが軽傷を負うほどダメージを受けていた。
お詫びのつもりか彼は手を貸してくれると言ってきたので素直にその好意を受けることにした。
・・・彼の名はディアス・ブルーグ。
少しは名の知れたハンターで並大抵の相手でなくては彼にかすり傷一つ負わせる事すらできないだろう
という噂があるくらいの強さなのだが、彼はコレと言った技が無くテクニックも使えないので通常戦に
おいてさほどの強さを発揮できない。
そして、奥に進み機械兵をある程度破壊している時に・・・道に迷った事に気がついた。
「ここってさっきも通らなかったっけ？」
「あぁ・・・確か通った気がする。」
「迷ったな・・・これは・・・。」
一度ヒーナスで帰ってからとも思ったのだがもう少しくらいさまよっていてもいいんじゃないかという
事でまだ、歩き回っていることにした。
ある程度歩いていると他のハンター達が歩いているのを見かけたのでその人達に奥へ行く道を聞いたの
で同じ所にまた出ることなく先に進めた。
それから数分歩いているとようやく最深部へやってこれた。
最深部には機械兵が一体だけいて他には特に何もない様子だった。
「なんのようでござるか？」
「なんだ、お前は・・・？」
「・・・拙者の名はジェンド・・・マグナ・ドゥヘルにおいて隠密行動を得意とする者でござる。」
「そうか、お前がジェンドか・・・一緒に着てくれないか？」
「いきなりそんな事を言われても困るでござるよ・・・。」
アルガイド達は状況をジェンドに説明すると納得したらしく一緒に行く事にしたらしかった。
「だが、拙者は己より弱いものに仕える気はないでござるよ・・・という訳で拙者と戦うでござる。そ
して勝ったなら、おとなしく仲間になるでござる。」
「よし！みんな、やるぞ！」
「って、リーダー！？正気ですか！」
「あぁ。そうしないと仲間になりそうにないからな。」
という訳でアルガイド達はジェンドと戦う事になった。
アルガイドは相変わらず邪魔にならないように後ろで待機してシーンと巻き込まれたディアスが直接ジ
ェンドと戦う事になりガルゼスは最初からやる気が無いらしく後ろで見ているだけで特に何かをする様
子はない。
シーンが攻撃をかけたがかわされ、さらにディアスが仕掛けた所にジェンドがカウンターをかけたがさ
らにカウンターをかけてジェンドをふっ飛ばした。
だが、たいしたダメージも無く簡単に立ちあがり再び戦闘体勢に入るかと思いきや突然ジェンドの姿が
沢山増えて見えた。
恐らく、幻を見せてきたのだろうと思われるが彼等は幻に向かってひたすら攻撃をしかけ続けた。
ただ、アルガイドはその幻影にかかっていなかったのでみんなが何をやっているのかわからなく取り合
えず援護射撃を兼ねてラグラブドをジェンドにかけた。
ジェンドはシーンに攻撃しようとしていた所だったので思わず直撃を受けてしまいひるんだので、さら
にアルガイドは追加でラバータとラフォイエを当てた。
するとジェンドは両手を挙げて降参したような態度を見せたがアルガイドには見えていなかった。
続けてラフォイエを３連打してさらに追い詰める。
「ま・・・待つでござるよ！」
「・・・・・・・・・・・・・・ラザン！」
しかし、無視するかのようにアルガイドはラザンをジェンドに放った。
「待てと言ったでござる！」
「２秒も待ったじゃないか！」
「そう言う意味では無いでござる！降参するからもう止めでござるよ！」
「・・・そうか。」
おとなしくなったアルガイドを見てジェンドもほっとしたらしく回避体勢を解除してアルガイドに接近
し、アルガイドの右腕が無い事に気がついた。
アルガイドも自分の右腕について軽く説明するとジェンドは自分の予備の腕をくっつけると言い始めた
のでアルガイドは「遠慮しとく。」と断ったのだが「主が思っているほど痛くは無いでござるよ。」と
言い無理矢理アルガイドを奥へ引っ張っていってしまった。
この間、他のメンバーは「面白そうだから黙っていよう。」と思い引っ張られているアルガイドを助け
ようとは思わなかった。
数分後・・・アルガイドの悲鳴が無くなり、ようやく静かになった時・・・。
奥からアルガイドとジェンドが出てきた。
アルガイドの右腕にはしっかりとジェンドの予備の腕・・・機械の腕がくっついていた。
「大丈夫なの？」
「あぁ・・・なんとかな。」
「この腕を使えば銃も使えると思うでござる。」
この世界の銃は撃ったときの反動で手が破損するため、生身の人間は撃てないとなっているのだがアル
ガイドの場合は右腕が機械の腕なので銃を撃っても破損をする危険性が無いため扱えるということにな
ったのだ。
とはいえ、威力の低い物で無くては結果は生身と同じになる・・・というのもアルガイドは腕だけが機
械なので反動が大きい物になると体にも影響が出るので扱えないのだが、彼等はそんなことは知らなか
った・・・。
無事に帰還して・・・。
ディアスも何故か一緒にきていて共にガルデュークと戦いたいとか言い出した。
とりあえず強いので仲間にしておいたが・・・彼は噂では強いのだが実際の強さはいかほどなのだろう
か？
「アルガイド・・・なんだ？その腕・・・。」
「あぁ、これか？これはな・・・さっきジェンドに無理矢理くっつけられたんだ。」
「使えるのか？」
「さぁ・・・まだ使ってないから・・・。」
アルガイドは適当に剣を右手でとってガーランに向けた。
「おい、何をする気だ？」
「訓練をしようと思ってな・・・。」
「そうか・・・相手になるぜ！勿論俺は手加減しないぞ！」
ガーランは元々アルガイドが剣を使えないものと思いコレなら勝てる！と確信してアルガイドを叩きの
めそうと思って訓練の相手になったのだが、実際訓練がはじまってみるとガーランはアルガイドに押さ
れ続けて反撃すら出来なかった。
無論ガーランは本気を出している。
「いまだ・・・死ねぇぇぇ！！！」
アルガイドは回避し続けてバランスを崩したガーランに渾身の力をこめて剣を振り下ろしたが、ガーラ
ンはなんとかこれを回避した。
「あ・・・アルガイド！今のは殺気がこもっていたぞ！」
「気のせいだって・・・・・ラフォイエ！」
「ごわぁっ！！！テクニックはやめろ！少し痛いから！」
「少し・・・か・・・。」
「何やってんだか・・・。」
少し離れたところでカイナスがこの光景を見てそうつぶやいた。
続く
次回予告
「さて、今度こそまともに次回予告をやろう！ってことで今回は・・・ガルゼスを呼んでみた！おい、
ガルゼス・・・次回はどんな話なんだ？・・・・頼むからなんか言ってくれ！これじゃ俺一人で馬鹿み
たいじゃないか！ガルゼス？おーい、何処に行くんだぁー！あ・・・行ってしまった・・・しょうがな
い・・・他のを呼ぶか・・・ジェンドでも呼ぶかな？」
「お呼びでござるか？」
「いつの間に！？」
「先程からずっとここに・・・。」
「気がつかなかった・・・。」
「拙者、隠密行動が得意でござるから。」
「そうか・・・で、次回予告なんだが。」
「はっ・・・この巻物に記しておいたでござる。」
「なんだこれ！？一体なんて書いてあるんだよ、おい！」
「密書でござるから暗号化しておいたでござるよ。」
「あのなぁ・・・・。」
続く
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