ＰＳ・マグナ・ドゥヘル II
第八話
前回のあらすじ
「さて、前回俺はちょっと居なかったが今回はちゃんといるぞ！それで前回のあらすじだが・・・悪い
が前回を参照してくれ！」
「リーダー・・・・・。」
数週間後・・・突然ジナグルがガグナードへ帰ってきた。
なぜか傷ついたジャムルを持って・・・。
戻ってくるなり説明も無しでジャムルを持ってジェンドを引っ張って整備室へと駆け込んでしまったの
で何があったのかはわからない。
しばらく居なかったと思ったら突然帰ってきて・・・それも傷ついたジャムルを持って整備室へと駆け
込むのだから、何があったかは予想がつくと思う・・・。（詳しくはマグナ・ドゥヘルT第５話参照）
大体一時間くらいしたらようやくジナグル達が出てきてこれまでの説明をしはじめた。
ガルデュークに囚われたジャムルを救助し（ガルデューク本人は居なかったが・・・。）その際に怪我
をしていたので治療のため急いで帰ってきたと言うことだった。
ジャムルの修理が終わってから数日後・・・。
「やけに時間が飛んでるな・・・。」
「・・・気にしないほうがいいんじゃないかな？」
「だろうな・・・。」
ジェイドから通信が入り、なんでも最強のモンスターと戦うから手を貸して欲しいとの事だった。
当然ジナグルは行くと言い出してジャムルもそれにしたがったが、ジェンドだけは行かないと言い出し
た。
「同じマグナ・ドゥヘルのジェイドが困っているんですよ！」
「拙者はお主達には従わないでござる・・・拙者に命令できるのはアルガイド殿だけでござるよ。」
当然アルガイドは認めなかったので結局ジナグルとジャムルだけがジェイドの元へと移動した。
このジェンドは本当にアルガイド以外の命令を受け付けなかった。
このパーティのアルガイド以外に命令されてもまったく受け付けず何もしないがアルガイドの命令にだ
け過敏に反応し行動するのでアルガイドはこのパーティを作って数年間にして始めてリーダーとしての
実感を持ったらしい。
このガグナードをさらに調べてみると戦車が３機搭載されている事がわかった。
戦車といっても一人乗りで大きさも結構小さく人間の身長より数ｃｍは大きいかもしれないといった程
度の大きさしかないのだが、その装甲はガグナードなみに厚く接近戦から遠距離戦まで出きる優れもの
だった。
アルガイド達はこの戦車の性能の実験をするべく攻めてきたモンスターに対して戦車で応戦した。
結果はガグナードよりも小回りが効くので一撃もあたることなく敵を撃破する事ができた。
「これは随分強いな・・・。」
「あぁ・・・。」
アルガイド達は久々にアルガイドの家のあるテルミへと戻ってきていた。
「ここは相変わらず変わってないな・・・。」
「そう・・・・でござるか？」
アルガイドの家は埃まみれであちこちに蜘蛛の巣がはっていて数ヶ月も家に誰も入ってないと言う事が
わかるようなほどボロボロだった。
アルガイドが家の掃除をするのでしばらくテルミに居る事となったので他のメンバーも自分の家へと帰
りガグナードに必要なものを持ちこむ作業をしていた。
「最初にこうしていればよかったな・・・。」
などとバフォグは一人つぶやいていると、部屋に誰かが入ってきたのでバフォグは振り向いてみると歳
は大体３０代後半の男が立っていた。
「久々に帰ってきたと思ったら・・・何をやっているのだ？」
「親父か・・・見ての通り部屋を整理しているんだが・・・・？」
その男はバフォグの父親で名前をサーギナス・ソーンといい、テルミではこの名前を知らないものは居
ない程有名な人物だった。
「そうか・・・だが、長期間屋敷から抜けるのは良くないな・・・。」
「・・・・。」
「大人しく俺の跡を継げ。」
「断る・・・。」
「そうか・・・おい！」
サーギナスが指を鳴らすと部屋に黒服の男が入ってきてバフォグをロープで縛り付けた。
そして地下にある牢にいれた。
なぜ、この屋敷に地下牢があるのかは置いといてバフォグはこの牢の事を知り尽くしていたので簡単に
抜け出しアルガイドの家へ移動しようと思ったが目の前にサーギナスが立っていた。
「・・・そんなに俺の跡を継ぐのが嫌か？」
「嫌じゃないけど・・・俺にはまだやら無いと行けない事があるんだ！それが終わるまでは見逃してく
れ！頼む・・・親父！」
「そうか・・・わかった・・・。」
そしてバフォグは・・・地下牢弐号に放りこまれた。
「親父！？俺の話をわかってくれたんじゃないのか！」
「・・・さぁて、なんのことやら？」
「・・・フォイエ。」
「テクニックは封じた！諦めるんだな！」
バフォグは迷いのオカリナを取り出して使った。
「まさか、迷いのオカリナを持っていてとは・・・これは一本とられたわい。」
「という訳で見逃してくれ。」
「ふむ・・・なにが”と言う訳”だか知らんがいいだろう。だが、それが終わったら素直に俺の跡を継
げよ？」
「あぁ、わかったよ。」
それだけ言うとバフォグは部屋にあった必要なものをまとめてガグナードへと戻った。
特にテルミに自宅の無いメンバーはガグナード・・・もしくはアルガイドの家で待機していた。
ただ、アルガイドの家だと掃除を手伝わされそうなのでジェンド以外は誰もアルガイドの家には居ない
が・・・。
やがてアルガイド達もガグナードへ帰還したので移動をしてから約一時間後・・・。
「レーダーに反応・・・モンスターの群がテルミへ移動しているようね。」
「無視できそうだな。」
「あのなぁ、ガーラン・・・あそこには俺の家もあるんだぞ！」
「そうだっけ？」
「おぃ・・・。」
「冗談だよ。」
「ガグナードをテルミへ向けろ！」
「テルミへ行こうか？」
「そうね・・・テルミへ移動しましょ。」
なぜか、カイナスの命令でガグナードはテルミへ向けて移動を開始しはじめた。
アルガイドは少し悲しかったが、まだローンが残っている家を破壊されるわけには行かないので戦車で
先行しようしはじめた。
「うぉぉぉぉぉ！親父！待ってろよぉぉぉぉ！！！」
しかし、バフォグが先に戦車で出撃してしまってアルガイドは止めようとガグナードの通信機でバフォ
グの乗った戦車に「早まるな！」と呼びかけたが無視されていた。
「あぁ〜あ・・・行っちゃったよ・・・。」
「あの馬鹿！アルガイド、出るぜ！」
「え？」
何時の間にかシーンとガーランも戦車で出撃してしまい、アルガイドはもう戦車が無いのでガグナード
を最大戦速でテルミに向かわせる事しか出来なかった。
「アルガイドさん・・・本当にリーダーなのか？」
「俺をリーダーとしているのはディアスとジェンドくらいだよ・・・。」
「アルガイド殿・・・。」
一方テルミ付近の戦場では・・・。
最初についたのは、やはりバフォグだった。
バフォグは手当たり次第見かけた敵を攻撃し続けていたのだが、やがて大きなスライム状の物に取りこ
まれてしまった。
と、そこへシーンとガーランが到着した。
シーンとガーランはそんな事を知らないのでスライム状の敵に砲撃をし始めると通信が入った。
「撃つなぁー！俺だよ俺！」
「だぁれぇ？」
「てめぇってやつは！！！」
「これで貸し二つな。」
「うるへー！」
などとやっているうちにバフォグは救助されて３人で敵を撃破し続けて約１５分後にガグナードがあら
われ残った敵を一掃した。
「なぁ、バフォグ・・・お前妙に熱血してたな。」
「せっかくだからやってみたんだ。」
「そうか・・・だが、コレだけは言わせてもらうぞ。”せっかくだから”で行動してもろくな事がない
ぞ？」
「わかった・・・今後気をつける・・・。」
そして再びガグナードを移動しはじめた・・・。
続く
次回予告
「今回はなんだかよくわからない話だったな。それでは気合入れて次回予告をやろうか！」
「で、今回は俺が・・・。」
「俺じゃ誰かわからないって。」
「あぁ、そうか・・・俺はホークだ。で、今回は俺が次回予告をさせてもらう事になった。」
「そうか・・・で、次回はどんな話なんだ？」
「次回はマグナ・ドゥヘルについて調べる気でもあるのか、単なる気まぐれかピアタのアカデミーとか
言う所へ行くらしいな。でもって、そこで何かをやるらしいんだが・・・それは次回のお楽しみって事
で・・・。」
「おぉ！今回はまともに出来たぞ！」
「いや・・・これはジェイドの天候予測機能から予測したんであってこうなるかは知らないぞ？」
「あのなぁ・・・。」
続く
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