〜本編その３ 南の大地編〜
というワケでかなり短いこのゲーム、この時点で全体の三割近くは終わっています。
このレビューも、今回をふくめてあと三回もてばいい方でしょう（汗）ともあれ外伝の
リプレイ第三回、『南の大地編（相も変わらず勝手に命名）』スタートです。
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サンドマスターを手に入れたアレックとミニナ、二人は一度テドの村に戻り、身体を
休めることにしました。いつもと変わらぬ笑顔で二人を迎えるアレックの母、自宅で
英気を十分に養い、出かける前にロブじいさんの所へ。と、そこでロブじいさんは二
人に興味深い情報を教えてくれました。
このアレサランドのどこかに、わしの兄のドロムがおる筈じゃ。
あいつなら、きっとお前達の力になってくれるだろう。
ともあれここから先、何らかの形でストーリーに関わってくるのは間違いなさそうな
名前です。二人はロブに別れを告げ、砂漠へと向かうことにしました。
※上の文章九行ほどは、単なる自分の『演出』です。ロブの言っていることは
ゲームそのままですが、別にテドの村に一度戻る必要は一切ありません。
い状態で入ると無限に続く砂漠に迷い込まされます（南へは永遠に移動可能。でも
一度北に歩くと抜けられます。ちなみに低レベルで足を踏み入れて敵と遭遇すると、
確実に瞬殺されます）。
しかしサンドマスターを持っていると砂漠に入った途端、キャラチップが自動的にサ
ンドマスター（灰色の自動車のようなもの）に変わり、普通の画面と同じように移動が
可能に。しかし砂漠を越える前に、砂漠の入り口にある村へと入ることにしました。
（以下、住人のセリフ箇条書き）
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「ここは、ジプシーのキャンプです」（最初に話しかけた相手）
「歩いて砂漠を渡るのは、無理だね」（杖をついた白髪の老人）
「砂漠を越えるとプリムの平原があるよ」（黄色い服の子供）
「モーグさんなら、砂漠を越えて南に行きましたよ」（茶色い服の老婆）
「ラコニアの剣は、どんな物でも斬れるんだ」（白い服で長髪ヒゲつきの男性）
「最近は、ちっとも雨が降らないから、雨乞いでもしましょうか」
（家の中、中年の主婦）
「おや、テドの村から来なさったのか。ロブ老人はお元気ですか」
（家の中、ネクタイをしめた太ってチョビヒゲの中年男性）
「ラコニアの盾は、どんな剣でも、傷つかないそうだ」
（家の中、浅黒い肌の若い男性）
「占い師の婆さんの占いは、とてもよく当たるよ」
（家の中、オーバーオールの中年男性）
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…とりあえず、『矛盾』という言葉についてここの人にはじっくりと教えてあげたいです。
て言うか開発の人、テキスト書いてる時点で気づかなかったのかと。あとモーグは砂
漠を越えて南に行ったとのことですが、サンドマスターがないと砂漠は渡れないハズ。
でもこのゲームには、リューカーや旅のオカリナなんてアイテムもないし…
訂正：一応トランスカーフという瞬間移動アイテムがあります。でもそれにしたって効果
は『最後に寄った町に戻る』なのでここで砂漠を越えるのには使えません。
第一お前ら、ジプシーと言いつつ一度も移動しないじゃないかと。シャイニングフォー
スに出てくるパオ列車あたりを見習えと。
しかし、そんな細かいツッコミや戯言よりもはるかに重要な存在がここにはいます。そ
れが、占い師の婆さんです。ジプシーキャンプの一番奥に住み、モスグリーンの衣装を
着た、『いかにも』な感じのおばあさん、アレック達が来ると挨拶なしで
「占いをしていきなさるかね？」
と聞いてくるので、まずはハイと答えましょう、すると価格表を提示してくれます。価格は
霊感占いが１０Ｇ、水晶球占いが３０Ｇ、タロットが１２０Ｇ、どれもゲームの攻略に重要
なヒントをくれます。
〜霊感占いを選択した場合〜
「水門を閉じると川はなくなる」
〜水晶球占いを選択した場合〜
「右に三回左に二回。ドロムの知恵は迷いの森に」
〜タロットを選択した場合〜
「小さな敵は味方になる、大きな敵への道案内。主人を探せば船が出る。これを
あげよう」
「クラの腕輪を手に入れた」
…まあ、後になれば『ひょうたんエイド』よりはマシなものの『ヒント』というには、かなり
あからさまなんですが（第一どれも、水晶やタロット関係ないし）
そして占いの館を出たアレックとミニナはサンドマスターに乗って砂漠越え。砂漠では
ワーム系の敵が出てきます。このゲームでほぼ唯一と言っていい、劇画調な敵キャラ
であるワーム系、なんかここのだけ、キャラデザさんが違うような気もするんですが。
とりあえずここでしばらく戦い、レベル１８くらいまで上げてから南の大地へ。橋を渡る
とすぐに洞窟がありますが、何のイベントとも関係ない、さして使い道のないアイテムが
いくつか入っているだけの洞窟なので、無視して全然問題ないです。そして川沿いに道
を東に進むと町が二つありました。しかし片方の町は川に遮られて入ることができない
ので、とりあえず南にある町の方へ。
（以下、住人のセリフ箇条書き）
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「ここは、プリムの町です」（最初に話しかけた相手）
「私は、タリムの町のドーナッツが食べたいわ」（麦藁帽子の少女）
「川を越えて、ずーっと北へ行くと、恐ろしい山賊がいるよ」（青い服の中年男性）
「娘が、川の向こうに行ったきり戻れないの」（若い女性）
「昔、北の山の中には、鉱山があったんだよ」（シルクハットに蝶ネクタイの男性）
「ドロムなら、きっと水門を操作できるさ」
（家の中、オーバーオールネクタイをしめた太ってチョビヒゲの中年男性）
「迷いの森に行って、生きて帰ってきたものはいないそうよ」
（家の中、金髪の若い女性）
「南の方の、ミズリナの丘の麓には、迷いの森という不思議な森があるのさ」
（家の中、浅黒い肌の若い男性）
「水門は川の上流にあるんだ」（家の中、オーバーオールの中年男性）
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たしかに、町の一番北、真ん中のあたりに橋の残骸のようなものがあります。これが
どうやら、山賊に壊された橋の様子。とりあえず小船の一つでも作っとけという気が
しないでもないのですが、おそらく川の流れがとてつもなく急なんでしょう。橋をがない
状態で北へ行くには水門を閉じて流れを止める必要が。そのためアレックとミニナは
水門を操作できるロブの兄、ドロムを探しに南にある、迷いの森へと向かいました。
…が、このあたりからまた敵が急に強くなります。プリムの町から西の方はレベル１８
で装備も更新しなくてもなんとかなるんですが、プリムを中心にそれ以外の方角へ行
こうとすると、まず歯が立ちません。幸いプリムの町は比較的装備品が豊富なので装
備再調整、レーザーバリア２つ（購入品では最強の盾）と物干し竿（名前はアレですが
作中三番目に強い武器です。おそらく『物干し竿のように長い剣』なんじゃないかと。
佐々木小次郎の愛刀もこう呼ばれていたそうですし）を購入しました（物干し竿は高い
ので一本のみ）。その資金繰りでレベルも２０に上昇です。
しかしプリムの町周辺に出てくる敵の名前が『デスリアン』、『ダロズ』、『マンチコロ』等
異常にパチモンくさいのは何とかならんでしょうか？
ちなみにアドバイス：
単純な対費用効果だと盾のレーザーバリアより鎧のジルコニアメイルを買った方が
安いし現状装備からの防御力上昇も同じなのでお得なのですが、このゲーム、結構
お金が貯まりづらいので最強装備だけを効率よくそろえるようにしています。て言うか
本編のボリュームの割りに装備品の種類が無駄に豊富ですこのゲーム。
そうして装備を整えたアレックとミニナ、しかしこのレベルと装備でも、迷いの森の敵
キャラを相手にするのは結構厳しかったりします。（攻撃力の高い武器を持っている
のがミニナだけですし）なので迷いの森ではひたすら逃走、森自体は名前の割にそん
なに複雑ではないのですが（でもこのゲームじゃ複雑な方）、エンカウント率の高さも
あり進むのは結構面倒。そして森の南西のあたりで、二頭身サイズなディズニー映画
の小人のような老人がうろついていました。
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ドロム：
「変だな、どうしても道が分からなくなった」
「おじいさん、ドロムさんって知りませんか」
「ワシがそのドロムじゃよ。何か用かね」
「お願いがあるのです。水門を閉めてほしいのです」
「その前に、ワシの願いを聞いてくれないか。魔法を使い果たして、家に帰れな
くなったんじゃ。この森の真ん中にあるのじゃが、連れて行ってくれんかのう」
「では、一緒に行きましょう」
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上の文章を見ただけでは何てことのないイベントですが、事前にロブ爺さんから
ドロムはロブの兄、という情報を聞いているとかなりイメージが変わります。なぜ
かと言うとドロム、ロブと全然身長が違いますので…
ロブ（弟）：普通の人間サイズ
ドロム（兄）：ミニナの膝くらいまでの身長
なんか
複雑な家庭事情でもあったんじゃないか
とか思いたくなる身長差です。
ミニナが初見で気づかなかったのも無理はありません。またどうでもいいですが、
しゃがんで笑顔でドロムに話しかけるミニナはなかなか可愛いです。そしてドロム
を連れて森の真ん中にある彼の家に戻ってくると…
ドロム：
「お前さん達のおかげで、家に帰ってこれたぞい。今度は、お前さん達の願
いを聞く番じゃ。では、水門を開けに行こうかのう」
えっと…おじいさん、あなた人の話を聞いていましたか？アレックはあなたに水門を
閉めてほしい
と言っていたのですが。そもそも家の近くで迷子になるあたり、ボケ
が入っているとしか思え（略）
ちなみに仲間になった時点でドロムのレベルはたったの９（アレック＆ミニナは２０）、
装備品も一切な、丸腰の状態です。普段どうやって生き延びているんでしょうかこの
人は。実際、ここらの敵に一撃喰らっただけで確実に戦闘不能になりますし。そして、
ドロムが戦闘不能になったことで気づいたのですが、このゲームで気絶（戦闘不能）
のキャラは
ピンクのハートで表示されます
でした。ええ、せめてハートマークをアレックとミニナの間にでも挟むことができれば
絵的にはもう少し楽しいのですが（←バカ）、順序コマンドでも残念ながらアレックと
ミニナの並び順しか変更できません。
でもちょっと遊んでみました。クレームがついたら即削除いたします
すがそれは水門の鍵（これもまた、ドラ○エちっくなアイテムですが）で開錠します。
入り口は洞窟と同じですがダンジョンではなく、入るとすぐに十字型のハンドルだけ
が表示されます。
ドロム：
「ハンドルを何回か回せばよいのじゃが、はて、どうじゃったかな…」
忘却の彼方、お前はどっかの名誉職に就いた、天下り元官僚かと突っ込みたくなり
ます。しかも適当にいじってそれが間違っていると
ドロム：
「ワシも、物覚えが悪くなったようだ。占いにでも頼らないと、いかんかのう」
実際水晶球占いで出てきた“右に三回、左に二回”がこれの回答そのものではある
んですが、それにしてもヒドすぎですこの人。こんなんだから彼を連れてロブ爺さん
に会っても
「全部で３つあるといわれている、ラコニアの武器を探しなさい」
しか言わないんです。きっとロブ爺さんもドロムのことを兄だと口を滑らせたことを内
心後悔しているのでしょう。だから当人が来ても他人面で知らん顔、アレックとミニナ
に装備品のアドバイスなどをしてお茶を濁しているのです。
「ようロブ、久しぶりじゃのう」
「ラコニアの武器を探しなさい」
「聞こえておらんのか？おいロブ」
「ラコニアの武器を探しなさい」
「いや、だから」
「ラコニアの武器を（略）」
「ロブじいさん、やっぱり…」
「認めたくないのね…あれが自分のお兄さんだって…」
ゲーム中の会話文はだいぶ省略されていますが、実際の会話はきっとこうだったに
違いありません。寒い空気に晒されるアレックとミニナの気苦労がしのばれます。
ただ、そんな彼にも、レベルが低く丸腰で加入した上にボケているとしか思えない彼
にも長所はあります。それは、初期から気絶マジックであるビンドワが使えること。
このビンドワ、かなりの高確率で成功する上にボスにも有効、これで相手の動きを止
めてさえしまえば、あとはアレック＆ミニナで「ずっと俺のターン」状態です。気絶から
立ち直ったら直後にかけ直してしまえば敵は沈黙したままです。
訂正：ボスには効かないっぽいです（汗）記憶違いだったのかなあ…
閑話休題
水晶占いで出たとおり、ハンドルを右に三回左に二回まわすと水門は閉じ、川は一
瞬で干上がります。結果、アレック達は北の方角、唯一残された土地である東の大
地（相変らず勝手に命名）にも移動ができるように！あっさりクライマックスが近づい
てきたこのリプレイ、上であと三回とか言っていますが、次回更新でたぶん最終回であと二回で終了です。
す（汗）
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