これはゲームギアで出され、Beep!メガドライブ（現ドリームキャスト
マガジン）の読者評点で初登場最下位を獲得した「ファンタシースター
アドベンチャー」のリプレイ（プレイ記録）です。
まず最初にシステムを説明しますと、いわゆるテキストタイプのアドベンチャー
で、ゲーム図書館で配信されていた、ファンタシースター２のキャラクターの
本編の少し前の物語である「ファンタシースター２ＴＡ」と同じです。あちこちに
移動し、人の話を聞いたりして情報収集、また戦闘はサイコロの目の数値でダメージが
決定するという独特の、バクチ要素がやたらと強いシステムを持っていました。
ではそろそろ本編に・・・ちなみに文章化にあたり多少感想等に誇張した物が入って
いますが、ウソは書いていない事をあらかじめ申し上げておきます（笑）
まずタイトル画面でスタートを押すと名前入力画面になります（六文字、濁点等は
ノーカウント、平仮名のみ）ここでとりあえず「がりゅう」と入力。ゲームスタート！
「私はモタビア星パセオのエージェントである。ＡＷ１２６８年、私の元に一通の手紙が
届いた。差出人の名はケン・ミラー、科学者であり私の古い友人である。たしかデゾリス
に移住し研究に没頭していると聞いたが・・・（ちなみにゲームでは固有名詞等一部を
除いて全文平仮名なので読みづらい）手紙の内容はこうだった。
「がりゅうよ、元気か？実は世紀の大発明に成功した。ぜひ見に来てくれ」
私は休暇を利用し、彼の住んでいるデゾリス星のカーソンビルの町に向かった。
そこでまずスペースポートに着き、受付の女性に話を聞くとパセオ行きの便は一週間先に
なるという事、どうやら戻るのは不可能らしい。そしてアイテムの欄を見ると・・・
何も無し ０メセタ
滞在費、泊まるところ等は全てその友人のミラー博士とやらにたかるつもりなのだろう。
んじゃとりあえずメシ代でもせびりに（目的が違う？）ミラー博士の所に行くとするか。
ひとまず表に出るとなんか人が一人いる。どうやら旅行者らしく治安の悪さやデゾリス人が
嘘つきだとかボヤいている。とりあえず無視して真っ直ぐ行くと、今度は地元の人らしい、
妙な恰好をした人がいて「この町には変人が二人いる。この先に住んでいるミラーってのと
荒野のほったて小屋に住んでいるルセロという男だ」
ったく・・・人の大事な出資者（パトロン）を変人呼ばわりとは酷いヤツだ。んで隣に店が
あるらしいので入ってみると・・・
デゾリアンが茶色！
「デゾリス人」だし・・・そうか！きっと彼らはデゾリアンとは違う種族なんだ！！決して
製作者の細かい部分への理解力不足とかじゃないんだ！！よし決定！・・・しっかしここの
売り物で「デゾリスソーダ」っていう飲み物（回復アイテム）があるんですが、このクソ寒い
環境でソーダってのもなぁ・・・できれば「デゾリスココア」や「デゾリス熱燗（筆者は日本酒
苦手ですが）」とかの方が良かった気が。
と、いうのはさておき、そこからもう一歩奥に踏み込むとようやくパトロンの家を発見！早速
中に入ってみるとまず最初に女の子（例えて言うなら若干グラフィックが歪んだミュー）が
います。んでとりあえず話しかけると・・・
「私はケンの妹のライラ（ブラングウェンに非ず）兄は奥の部屋にいますわ。もし何か必要な
物があったらこれで買ってください」
さすがパトロン
いう事で奥にはいると眼鏡をかけた青年がいた。どうやらコイツがミラー博士で昔と姿は全く
変わっていないらしい。そして何か奥に布をかぶせてある物がある。コイツがあんたの新作か、
じゃあ早く見せて・・・
ミラー博士：「久しぶり！早速発明品を・・・と言いたい所だが実は私はのどが渇いているのだ。
すまないが何か買ってきてくれないか？」
再会早々パシリかい！！
ついでに余った金で肉も買ったが腐っていた・・・ま、気づいて食わなかっただけユーシス達
よりマシか（笑）まずその肉をミラー博士に差し出したがあっさり拒絶、仕方ないので（外道）
デゾリスソーダを渡すと「ありがとう、おかげですっきりしたよ。このソーダには電気を止める
働きもあるから覚えておいた方がいいぞ」というやけに説明的なセリフを言った後、
フードを取ると妙な機械が現れた。
「これが私の大発明『ちから・もりもりん』だ」
『ちから・もりもりん』だ
ええ・・・凄いです、凄すぎます、涙が出るほど、しばらく放心状態になるほど凄いです
あなたのネーミングセンスが
もと来た道を戻り、さっきは行かなかった東の方に行くと急に荒涼とした場面になり、更に
東に進むとプログラムが面倒だったらしくクレバスのせいで先に東には進む
事ができない。やむなく北上すると小屋があり、その中にはサンタクロースみたいなヒゲを
生やした若い男がいて先に進ませてくれない、仕方ないのでパトロンの所に戻ると・・・
博士の家にはいるといきなりライラがすがりついてきた。
「あなたがいない隙に数人の男が押し掛けて兄と『ちから・もりもりん』を連れ去ってしまっ
たのです。お願いです、兄を助けて！」
更にライラに話を聞くとミラー博士の研究を買い取りたがっていた研究所、「バロン研究所」
というのがあり、しかし博士は悪用されるのを恐れ断り続けていたとの事。ま、名前は別と
してそんなドーピングマシンがあれば欲しい気持ちも一応分かる。で、仕方がないので町に
出て情報収集に出かけたのですが・・・
テレポートマシン受付嬢（金髪ショートの女性、「融通の効かなそう」と主人公は言って
いるものの、何をもって初対面で話しも全くしていない相手の事をこう言えるのか謎、
もしや主人公はニュータイプ？）にはバロン研究所の人間でないとマシンは使えないと
言われ、次に出くわした男は「バロン研究所ならテレポートマシンでひとっとび」と言う
のだが、「使わせてくれないんだよ！」とツッコミを入れたくなり、警察に駆け込んでも
デゾリス人の警官には相手にされず二階にいた浅黒い（主人公曰く「正義感の
かけらもなさそうな」）パルマ人の警官は人の話を全く聞かず「９０メセタ持ってきたら
いい物をやるぜ」としか言わない。何だかここにいてもらちがあかないようなので次の
場所に行くことにする。
そして南下して観光客の男に話しかけると「バロン研究所って兵器の開発をしている所
だろう？東の荒野を越えた山の中にあると聞いたけど？」との事。役に立つ情報の提供
ありがとう！・・・は、いいんですがなんでこんな旅行者が普通の観光客にはまず縁の
なさそうな場所を知っているのでしょうか？？とにかく言われたとおりにバロン研究所
とやらの方へと向かう事にしました。
「なにっ、ミラー博士が誘拐された？そういう事情なら仕方ない。バロン研究所はこの
先だ。気をつけて行けよ。おっと、俺の名前はルセロ。何かあった時はこれで連絡を
とってくれ。力になってやるぜ。」
どうやらコイツがミラー博士とならぶ「カーソンビルの変人二大巨頭」の一人、ルセロ
だったらしい事がここで判明、どうやらミラー博士とは面識があるらしく、プレイヤー
に無線機をくれました。そして再進行開始・・・
ここで道は東と北に分かれ、東の方に進むと行き止まりで一本の大木（高さは５０ｍ
くらいあるらしい）があり、北に進むとデゾリスキャットとかいう生き物（肉食で
凶暴らしい）が道を塞いでいます。本来ならここで戦闘になってもおかしくないのです
けど、戦闘シーンにならないので何やらアイテムを使えという事らしく、試しに腐った
肉（自分に使うと体力半減）を使うとそれを夢中で食い始め、先に進む事ができました。
そして東に進むと遠くに研究所が見えます。そこを目指して北上すると研究所があり
ますが、鉄条網があって先に進めません。ここでは結構迷いました。町に戻ったり、
ルセロに再び話をしたり・・・でも全然ラチがあかないのでこういう時のアドベンチャー
ゲームの鉄則「コマンド総当たり」をやると「遠くに研究所が見える」場所で「取る」
を選んだらいきなり「オノ」と表示されました（これに関してはこの場で「見る」→
「あたり」を選択しても「オノがある」と表示されます。なんでこんな所にオノが
落ちているのか、などという疑問はさておき、大木のある所に戻って木にオノを使う
と「木の枝」が手に入りました。
そして再び鉄条網の所に戻り、でもその前に西に行けるようなのでそっちに行くと
鉄条網のかわりに「高い壁」が「行く手を塞いで」おり、また「むきだしのコードが
複雑に絡み合った機械」があり、そこから鉄条網に電気が流れているようです。そこで
ミラー博士の言葉を思いだし「デゾリスソーダ」を「電源」に「使う」と電気が止まり
鉄条網に電気は流れなくなりました・・・ってそれってただ単に「ショートさせて
壊した」って言いませんか？（汗）
ともあれ電気を止めてから鉄条網の所で木の枝を使うと棒高跳びの要領でその壁を
飛び越えられます。（ちなみに電気を止める前に棒を使って壁を越そうとすると、
棒が黒こげになります。しかしなんでこれでプレイヤーは無事なのは謎ですが）
そして目の前に扉がありますが、ここはＩＤカードが必要らしく入れません。
そして西に行くと通風口があり、ここでさっきも使った木の枝を使うと入れる・・・
の、ですが、なんで「棒高跳びの要領」で鉄条網を越えたハズなのに、その時
使った棒がまだあるのでしょうか？（鉄条網の穴から通したのか？）
と、まあ、ツッコミが絶えないまま通風口の中を進んで行くとまず小さな穴があり、
とりあえずそれは無視して行くと今度は大きな穴があります。その穴のせいで先
へは進めませんがそこから下には降りて行けます。ここの棚を見るとモノメイト
がありますので（モノメイトですが体力は全快させてくれます。ちなみにモノメイト
は棚を見ないと手に入りません）取っておくと後々少し楽になります。そしてそこ
から東に進むとそこで行き止まりなのですが（IDカードが必要なドア）ここであたり
を見るとロープが落ちているのでこれも拾っておきます。
そしてまた通風口へと戻ると（この時に穴の向こう側へ行くという事はできなかった
のでしょうか？）やっぱり先に進めないので、引き返すと、まだ先程使った木の枝
が残っています。ここでもしばらくウロウロしたのですが、木の枝を回収して
今度は通風口に「ロープ」を「使う」とこれでもまた通風口に入れるようになり
ました。そしてさっきは通れなかった穴に木の枝を使うとそれが橋になって先に
進めるようになりました。
そして先に一歩進むと行き止まりで、また穴があります。その穴を降りるとそこ
には例の、恥ずかしい事この上ない名前のドーピングマシン「ちから・もりもりん」
が！！早速これを回収・・・と思ったら「特に何もない」の一言。いや、たぶん
大きすぎて回収できないのでしょうが、それならそうと言おうよ・・・プログラミング
面倒がらずにさあ・・・と、いうような愚痴はさておき東に進むと戦闘員に見つ
かって（逆に言うとよくここまで見つからなかったものだ）サイコロを使った戦闘
シーンになります。なお、こっちの武器はさっき手に入れたオノですが、この時
適当にボタンを連打していると使用武器に「無線機」を選択してしまい、１ターンを
フイにする事が多々ありますので注意が必要です。ちなみに筆者はこの失敗を何度も
やらかしました（汗）
そしてこいつを倒し、ここでもあたりを見ると「モジックハット」が落ちているので
取っておきましょう。そしてそこから東に行くと今度は機械兵が出現します。この
敵は攻撃時にサイコロ二つ使ってくるので（戦闘員＆オノを使った時の自分は一つ）
かなり手強いです。一応モノメイトを使って持久戦に持ち込めば勝てます。でも
そこから先も一歩歩くごとに戦闘員が出現し、それはプレイヤーのＨＰがゼロになる
まで続くので、モノメイト（と時間）をムダにしたくなければここらでさっさと
やられるのが賢明でしょう（鬼）そしてＨＰがゼロになると・・・
「もはやこれまで！激しい衝撃を受けて私は気を失った・・・」
「気がつくと私は、薄暗い部屋の床に横たわっていた。目の前に男が立っている。
『私はこの研究所の所長、バロンだ。ここに一人でのこのこやって来るとは君も愚か
な男だな。私の用心棒にお仕置きをしてもらうとしよう』」
「所長の後ろから不気味な男が現れ、無防備な私を蹴りつけてきた。『これに懲りたら
大人しくしている事だな。逃げようとしても無駄だぞ。お前がここに入ってくる時
使ったロープや木の枝は全て片付けておいたからな』所長と用心棒は部屋から出て
行った」（ゲーム中の文章そのまま）
なお、バロン所長というのは痩せ形の顔で眼鏡をかけた青髪の男、そしてその用心棒
というのは青黒い服を着たゴルゴ１３をかなり間抜けにしたような顔の男でした。
正直、あまり強そうに見えないんですが・・・（でも強いです。一応）この部屋は
ドアは全てIDカードが必要で移動は不可能、めぼしいアイテムもありません。そして
ただ一つ残った、戦闘シーンでは邪魔以外の何物でもなかった無線機を使うとルセロ
が応答してきました。
「無線機の向こうからルセロの声が聞こえてきた『奴らに捕まったのか。よし、俺が
助けに行くから安心して待ってな』ここから、プレイヤーはルセロに代わります！
ルセロを操作して囚われのがりゅうを助け出してください！」（文章そのまま）
と、いうワケでＰＳ２ＴＡのカインズの冒険よろしくプレイヤーの交代となります。
ただし、カインズの時はガールフレンドだったのが今回は野郎ですが（爆）次回は
「ルセロ編」をお届けします。
このセリフで「ルセロ編」はスタートします。とりあえず持ち物と状態をチェック
するとＨＰは主人公の５０に対して２０しかなくあまり戦闘には向かない様子。
そして持ち物を見ると「サイフ」（最初見たときはナイフかと思った）があり、
そのサイフを調べると９０メセタ入っています。９０メセタと言えば「正義感の
かけらも無さそう」な警官が要求していた金額とぴったり同じ！
何たる偶然！！（爆）
ないのでデゾリス人の店に行く事にします。レーザーガン（１００メセタ）
には手が届かないものの他の品物は買えるはず！そうなるとフラグが壊れるはず、
だったのですが・・・
「あんた、荒野の小屋に住んでる人だね。私、あんた嫌いだから売ってやらない」
・・・この一言で筆者の目論見は脆くも崩れ、やむなく警察署へ。そこで二階に
いる警察官にサイフを「使う」と・・・
「バロン研究所の所員バッジをやるぜ。裏のルートから手に入れたんだ。」
警官からバッジを貰った。
「警官の給料は安いんだ。アルバイトでもしなけりゃやってられねぇよ」
（以上原文のまま）
・・・この警官とバロン研究所にどーいうコネがあるのか知りませんが、身分や
素性の何の確認もせずにこんなモンやるってかなり不用心だぞバロン研究所・・・
とても後ろめたい事をやっている連中とは思えない情報管理の甘さ。しかしこれは
まだ序の口でした・・・
このバッジを身につけてテレポートセンターの女性に話しかけると所員と勘違い
してルセロはＩＤカードを入手。そしてこのカードを後ろにあるテレポートドア
に「使う」事によってテレポートドアのロックが解除されてバロン研究所に侵入
成功。しかしここは敵地、今し方ＩＤカードをイリーガルな手段で手に入れた
ルセロなんぞがウロウロしていたらどんな目に遭うか分かったもんじゃない。
そう考え慎重に行動を起こす事にしました。
そして迷う事しばし、警戒しながらあたりをうろつき、行くところが無くなった
ので正面ホールから真正面に進んだ所といういかにも「この先に何かあります」
というような所に入ると例の「所長の用心棒」が出現！すわ戦闘かと思いました
が、恐る恐る一応話しかけてみると・・・
「なんだ、バッジを付けている所を見るとうちの所員らしいな。所長なら部屋の
中にいるぞ。」
いいのか、これで？
しょう。こっちもこうなったら行くところまで行ってやれ、という感じになって
ＩＤカードでドアを開け所長室へと（真正面から）潜入します。すると目の前に
いるのはバロン所長、どうなる事かと思ったら・・・
「ドクター・ミラーから奪ったマシンは何故動かんのだ。さっさと原因を突き
止めろ」バッジのおかげで所長もルセロを研究所員と思いこんでいるようだ。
本当にいいのか、これで？
連絡手段である無線機を使用。するとルセロも事情が分かってきているのか
何の躊躇もなく
すぐに助けに行ってやるぞ！
ながらこちらを見ています。ここまで来るとこのバロンという男、よほどのバ○か
大物か、それともなければ自分がこの町を牛耳っている事に自信を持っているか、
のいずれかでしょう。
そんなお遊びも終わり、ガードロボットが「通せんぼ」している部分以外をあち
こち、（研究所の外も含め）探索していたのですが、ふとした事から主人公時に
潜入に使った通風口に行き、そこのさっきは全く気にもとめなかった小さな穴に
目がいきました。そしてその穴を「見る」と・・・
「拳くらいの小さな穴だ。目を凝らして覗いてみるとがりゅうの姿が見える。この
下の部屋に閉じこめられているのだ！何とか救いだしてやりたいが・・・」（原文）
そしてその穴にＩＤカードを「使う」と
ルセロは穴の中にＩＤカードを落とした。カードが下へと落ちていく・・・
ここから再び、プレイヤーはがりゅうに代わります！部屋から脱出し、博士を救い
出してください！（原文）
こうしてルセロの活躍（と何よりバロン研究所の皆様のボーンヘッドさ）に助けられて
脱出の糸口を掴んだ主人公！次回はＰＳＡＤリプレイ驚愕の最終回！君は刻の涙
を見る・・・・・・・・・・・・か？
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