かつて、モンスターを操り世界の支配を目論んだ魔女・ライアと、それに対しロボット
それから千年の時が流れ、その月日の中で人々の生活レベルはようやく、地球で言う所の
中世レベルまで復興してきたが、千年前にオラキオの側にいた者の子孫は「オラキオの民」
と呼ばれ、ライアに与した者は「ライアの民」と呼ばれ、今も互いに憎みあっていた。
そんな日々が続いていた日、伝説の勇者オラキオの血を引くリーク王国の王子ケインは、
海辺で記憶を失い倒れていたマーリナと言う名の少女を救った。二人は間もなく恋に落ち、
ケインはマーリナとの結婚を決意、隣国であるサテラの姫との縁談を決めていた両親の
反対を押し切り、そして迎えた結婚式当日・・・
「アリサ三世」と呼ばれるこの世界ですが、シリーズの他の作品と違った、非常に印象的な
リークの世界：最初の主人公であるケインの住んでいる地域です。緑が多く気候も良く、
オラキオの民にとって中心となっている世界です。
水の世界：リークの世界がオラキオの民の中心なら、この水の世界がライアの民の中心と
言える地域です。また、その名の示す通り地域のほとんどが水で覆われています。初めて
たどり着いた時は雪に覆われていますが、本来は温暖な地域です。
砂漠の世界：その名の示す通り、一面を砂漠と岩山に覆われた不毛の地。基本的に人間は
ここに住んでおらず、ハサタカというロボットのみが住んでいる町がある。ゲームの展開
上は非常に重要な地域で、何度も来る事になります。
東の世界：水の世界同様、地域のほとんどを水に覆われた世界です。ただし住んでいる
人間はオラキオの民が中心で人々は高い工業技術力を持っています。また、ロケットの
発着場がこの世界のどこかにあると言われています。
西の世界：東の世界と対照的な名前を持つ世界。地域の大半が緑と森に覆われている
世界です。ここにもまた、東の世界とは別の地域へ行けるロケットの発着場があると
言われています。
雪の世界：一面を雪に覆われた、神秘的な世界。千年前の歴史が色濃く残っており、
当時の歴史の真実を知る語り部や、当時の技術を活かした空中浮遊都市が存在する
世界です。
聖なる世界：一切の町が存在しない世界。ただし唯一の例外が空中に浮かぶ浮遊都市、
「聖なる都」ラシュートです。しかし、その「聖なる都」の実態は・・・
第一世代
ケイン・サ・リーク：第一世代目の主人公、オラキオ直系のリーク王家の第一王子。
正義感に溢れ、臣民の信望も厚い。武器は短剣・長剣の他に針系統が装備可能。
髪の色はブルー。
上記のストーリーの後、結婚式でドラゴン（外見はガーゴイル？）にマーリナを拉致
され、国家軍隊を動かそうとするがその感情的な行動が父王の怒りを買い地下牢に
閉じこめられ、そこを謎の少女に助けられて冒険が始まるという、なかなかに情け
ないスタートを見せてくれるキャラ（笑）
ミューＴＹＰＥ-Ｓ２：かつての古代超文明により作られたアンドロイド。まばたきを
しない事を除けば外見上人間の女性と区別はつかず豊かな感情を持つ。髪の色は朱色。
スタート間もなく仲間になるキャラで武器はクローで装備可能なアイテムの名前はネイの
それと酷似している。また回復テクニックを使用可能。
シーレンＴＹＰＥ３８６：ミューと同じく、かつての古代超文明で作られたアンドロイド。
ミューと違い身体は多分に機械的で感情も存在しない（本人が否定しているだけで実際は
感情を持っているという説が有力）気象コントロールタワーの管理ユニットでもある。
顔は黒髪で男性的、可変パーツを装備すれば空も、海も自由に行き来する事ができる。
銃器類を扱う事のできる唯一の仲間で、他のステータスも高くパーティーの主力となる。
また、ミューとシーレンは全ての世代を通じて主人公達の脇を固める仲間として戦う。
ライル・ラ・ミラー：長い緑髪を後ろで束ねた青年。自然を愛し、束縛を嫌う。ちょっと
軽めでニヒルでシニカルだが騎士道を重んじ、戦い方にもこだわりを持つ。ちなみに武器は
片手杖。実はライアの民で国の一つ、シューソランの王子である。
リナ・ノ・サテラ：独房に閉じこめられていたケインを救出した謎の少女。その後しばらく
姿を消すが、再び出会った時に戦列に加わる。髪の毛は茶色の短髪で武器は短剣と針。
１回目のプレイ時はすぐ戦闘不能になるしテクニックが使えるわけでもない「使えない」
キャラの典型のような彼女ですが、実は隣国サテラの王女でケインの元許嫁、それなのに
ケインのマーリナ救出を全力で助けようとしているという事を知った途端イメージが変わる。
マーリナ救出の直後、ケインはリナとマーリナのいずれかと結婚するかの選択を迫られます。
マーリナ・ル・シール：記憶を失いリーク王国の沿岸に打ち上げられていた少女、髪の色は
スカイブルーで長髪、印象としては「典型的なＲＰＧ世界のお姫様」
自分を助けてくれたケインと恋に落ちるが結婚式で拉致される。そんな彼女の素性はライアの
民の王国、シールの王女であった。戦闘には一切出番が無い。ケインの花嫁候補
シール王：マーリナの父でシールの国王、マーリナを取り返そうとするケインの前に立ち
はだかる。戦闘終了後リナの素性を明かし、ケインに「それでもマーリナを連れて行きたい
のならば連れて行けばいい」と告げるが、ケインがマーリナを選んだ場合、ケインに居座ら
れる事になる。次の章では出番が一切無いが国を追われた、邪魔に見られたケイン達に毒殺
されたなどの諸説がある不幸な人。ケインの章のボスキャラ。
サイキ・サ・リーク：ケインの父親の本名、激昂した息子を怒鳴りつけ地下牢に閉じこめる
あたり、息子に負けず劣らず感情的と言える（笑）ちなみにゲーム開始直後に装備品を売り
イグザオカリナを購入、それを地下牢で使うと面白い事が・・・
アイン・ル・シール：ケインとマーリナの息子でシール王国の王子、髪の色は母親と同じ
スカイブルーで髪型はライルのそれに近い。
故国シールが謎のロボット軍団の襲撃を受け、国王のケインはこれ以上ここを維持するのは
不可能と判断、彼に伝説の「永遠の安住の地」サテライトの探索を命じたのが冒険の始まり。
ラン・ラ・ミラー：ライルの一人娘、父親に溺愛されて育った典型的なお嬢様。ロボットに
拉致されレンソルの城の地下牢に幽閉されるがアインに救出される。武器はスライサー系で
戦闘能力はかなり控え目、ストーリーを追うと分かるが、どのルートでも天寿を全うできない
という、ＰＳ３世界で恐らく最も不幸なキャラ。なお、彼女絡みのストーリーの中で、以前
マーリナを拉致したドラゴンの正体がライルであった事が判明する。アインの花嫁候補
リン・ノ・サテラ：リナの娘、父親に関してはケインの腹違いの兄であるともライルである
とも言われている。ケインが故郷を捨てたため跡継ぎのいなくなったリークの王位を継いだ。
気が強く体も大きく、ＰＳ３の中でおそらく最強の戦闘能力を誇る。武器はナイフだが単発の
攻撃力でアインの長剣を上回っている実力の持ち主。ケインと、その子であるアインを激しく
憎み、リーク城の地下で戦いを挑んで来るが戦闘終了後仲間に加わる。アインの花嫁候補
サイレン：かつてケインの片腕であったアンドロイド、顔はシーレンと同じだが赤髪で銀色の
顔のため、外見的にはよりロボット的。
千年前の戦争の後サテライト「青の月」に幽閉され、追放されていたがそこでライアの民への
復讐心を煮えたぎらせてきた。そして１世代目にケインが、月の潮力を利用してシールへの
橋をかけるためにと遠い宇宙の彼方にあったサテライトを再度引き寄せたために帰還を果たし、
ロボットを率いて大規模な戦争を仕掛ける事に成功する。アインの章のボスキャラ。
クイスト：「匠の村」ロットにいる青年。連れ去られるランに一目惚れをし、彼女の救出に
乗り出すが、レンソルの城門を開けた時点で怖じ気づいて撤退する。エリナという、自分を
想ってくれている幼なじみがおり、最終的には彼女と結婚して村長となる。幸福な人生かと。
レイン・サ・リーク：ケインとリナの息子、リナと結婚する事でケインは勘当を解かれて
リークの国王に就任したためリークの第一王子となる。最近になって発生したモンスター
による襲撃事件の調査をケインに命じられる。純粋なオラキオの民でありテクニックは
使用できない。髪の色は茶色（基本的に子供の髪の色は母親に準ずるらしい）
ダン・カ・シウム：ライアの民の男性で反ルーンレジスタンスのリーダー、しかしレインの
話も聞かず部下に彼を「吊しちまえ！」と命じるあたり、言動は山賊のそれと大差ない。
黒い髪でサングラス、「ミスターマ○ック」とも「マカロニほう○ん荘のトシちゃん」とも
言える外見をしている。ＰＳ３パーティーキャラで有数の影の薄さを誇る不幸な男。あ、
武器はライルと同じ片手杖で戦闘能力は高いです、念のため
二代目ライア：千年前の伝説の女性ライアの妹。砂漠のドームの地下世界に住み、７年に
１度、１ヶ月だけ目覚め年を取り、そして再びコールドスリープに入るという手法で千年
もの時を生きてきた。髪はブロンドで額に赤い宝石のような物がついている。
武器は姉から受け継いだ「ライアの弓」で弓系の武器を使うのは全シリーズで目下彼女
だけである。またテクニックレベルの高さは全キャラ随一。レインの花嫁候補。なお、
ゲーム中では初代ライアの「妹」となっているが、実は初代ライアとオラキオの「娘」で
あるという説も・・・
ルーン・ケイ・エシル：千年前、初代ライアの片腕だった男でエシル家の公子。強力な
力を持ち、かつてはオラキオさえも手こずらせた。
サテライト「紫の月」に幽閉され、コールドスリープに入っていたが、彼もサイレン同様
帰還を果たし、復讐のための戦争を仕掛けた。武器はスライサー、レインの章のボスキャラ。
ルイセ・ケイ・エシル：ルーンの妹、彼女もまた、コールドスリープで千年の時を超えた。
しかし戦争が本格化する前にコールドスリープに入ったらしく戦争の事はあまり知らない。
ゆえに深く考えず外の世界に出て歩いていたところをオラキオの民の国グランディレクタの
人々に掴まり幽閉され、その事がルーンをさらに怒らせる事になった。
髪の色は兄妹ともに淡い緑色、説明書にはスライサーを握っている姿が描かれているが、
戦闘には参加しない。レインの花嫁候補。
第二世代の冒険で、この世界の正体が明らかになります。その正体とは、複数のドームに
よる区分けされた巨大な宇宙船でした。ここで初めて、なぜどの世界も端が壁になって
いたのか、世界と世界をつなぐトンネルダンジョンが何だったのかが明らかになります。
そしてレインの場合二世代目で、アインの場合次の世代で、千年前の戦いの真実の姿が
初代ライアの遺言が封じられた「ライアペンダント」から明らかになります。
シーン・ル・シール：アインとランの息子、隔世遺伝のためか祖父（ライル）に似てるが
絵的にライルよりも神経質そうな印象を受ける。
シール王国が攻め滅ぼされた後、両親らとともにサテライト「青の月」に移住していたが
アリサ三世（と言うかラシュート）からの攻撃により「青の月」は爆発、同時に両親をも
失ってしまう。そして宇宙船が砂漠の世界に不時着した所から、彼の旅は始まる・・・
ルナ・ケイ・エシル：ルーンの一人娘、二代目がアインだった場合、ルーンの改心が
レインルートの場合よりも遅いため（この場合、改心の様子は描かれていない）父の
手により戦士として育てられており、「ファイタールナ」と言われる事が一般的。
「父上の過ちは、私の血で贖おう」は名言だがレベルアップが極端に遅く、最終的な
戦闘力は後述のプリンセスルナより大きく劣るのが難点。武器はスライサー。
なお、もう一人の仲間は二代目ライアとなります。
ノイン・ノ・サテラ：アインとリンの息子、「子の髪の色は母親の１００％遺伝」という
このゲームの法則に唯一当てはまらないのは染めているからだとか（金と茶が混じってる）
ライアの民５０％の父とオラキオの民１００％の母を持つため、直接攻撃力は三代目の
主人公中最強を誇るが、反面三代目で唯一、回復テクニックが使えない。故に彼のルートは
回復面がちょっと厳しい（ミューと二代目ライアしか回復テクニックを使えないので）
父アインとの戦いの後、姿を隠していたサイレンが突如「青の月」に出現、ランをはじめ
住人のほぼ全てを殺害し、さらにアリサ三世の進路を太陽に向けたという報告を聞き、
その阻止のために旅に出る。
なお、残るパーティーキャラは二代目ライアとファイタールナになります。
フイン・サ・リーク：レインと二代目ライアの息子でリークの王子。母親の血の影響か
歴代主人公で最も物静かそうな顔立ちをしている（額に赤い点も存在）
双子の妹のライアとともに旅に出る。
ライア・サ・リーク：レインと二代目ライアの娘でフインの双子の妹。予知能力があり
ここしばらく「暗い穴に落ちる夢」にうなされ続けている。その原因の調査のため、
兄とともに旅に出る。通称「三代目ライア」または「ライア三号」フインの花嫁候補（嘘）
ちなみに母より直接攻撃力は少し強いが、テクニックレベルの上がり方は強烈に遅い。
ルナ・ケイ・エシル：ルーンの一人娘。レインと出会った事でアインルートの場合より
早く己の過ちに気付かされ、争いをやめたためこの場合のルナは深窓の令嬢として
育てられており、そのため「プリンセスルナ」と呼ばれる。
武器はファイターと同じスライサー系。序盤は相当弱いがレベルアップが早く、回復の
テクニックも扱えるため総合的な能力は高い。
ルイン・サ・リーク：レインとルイセの息子、レインがサテライトに移住しているのに
「ルイン・ケイ・エシル」にならず「ルイン・サ・リーク」になるのかは少し謎。
アリサ三世と未知の同タイプの宇宙船が戦闘しているのを故郷の「紫の月」より目撃。
戦闘の結果未知の同タイプの宇宙船（ネオパルマ）は爆発・消滅をするが、ネオパルマを
攻撃したのは誰なのかを探るため、従妹のルナとともに探索の旅に出る。
なお、残るパーティーメンバーは再び眠りについていた二代目ライアとなります。
まず、雪の世界にある「ファウンダリの町」の語り部により、自分達が二千年前まで
パルマという名の星に住んでいた事、だが邪神の手により母星を破壊された事、その
時人々は４００艘の同型の宇宙船を使いパルマから脱出したが、それは次々と邪神の
手により滅ぼされ、二千年の時を生き延びたのはこの「アリサ三世」と「ネオパルマ」
のみであった事を告げられます（このイベントはＰＳ３と他のシリーズとの接点を語る
数少ないイベントなのですが、見なくてもゲームをクリアできてしまいます。この事が
ただでさえ雰囲気がシリーズの他の作品と違うＰＳ３をより関係を稀薄にしているかと）
そしてライア・オラキオ戦争の時に英雄達が愛用していた武器を集め、それら「伝説の
武器」を「ネイ」の名を冠する「最強の武器」へと進化させ、最終決戦へ赴く事に・・・
そして最終決戦の地「邪悪なる都・ラシュート」で主人公達は今回の、三代にわたる
旅の全てがこの地に住む人々の手によって引き起こされた物だという事を知ります。
マーリナをリークに送ったのは、ケインが彼女を追い求める中で二つの月を呼び戻し、
ルーンとサイレンを再び覚醒させ大戦争を起こさせる事が狙いでした。
そして、二代にわたる旅の中で主人公達が世界をつなぐ扉を開いた事で、戦乱は拡大
し続けました。そして、つもりにつもった邪念はついに伝説の邪神の復活の糧に・・・
ルラキル・サ・リーク：千年前の英雄オラキオの双子の兄。しかし戦乱の中で妻子を
失ったために世界に絶望し、邪神にその魂を売り渡してしまう。
ダーク・ファルス：千年ごとに甦る、伝説の邪神。ＰＳ２では中ボスとしての出演
でしたが、今回は再び、ラスボスとして君臨しています。個人的な見解ですが、戦闘
能力はともかく、ビジュアル的に一番怖いのがＰＳ３のダークファルスかと・・・
そして見事ダークファルスを倒すと、エンディングを迎えます。エンディングは主人公
シーンルート：戦闘終了後、もう一つの生き残りの宇宙船である「ネオパルマ」から
交信が入り、今後両者は共存共栄を約束する事になる。
ノインルート：戦いの後、宇宙船のパイロットが新たなる太陽系を発見、しかもその
中の星の一つは人類の生存に適しているという。そして、長い旅が終わりを告げる。
フインルート：三代目ライアの見ていた「穴に落ちる夢」の「穴」はブラックホールを
指していた。しかし、なんとかブラックホールの回避に成功、「幸福を妬む神のいない
ファンタシースター」を目指し、さらなる旅を続ける事になる。
ルインルート：ダークファルスには勝利したが、アリサ三世はブラックホールへと
吸い込まれてしまう。だが、その中でタイムスリップをおこし、一万年ほど前の
世界へと逆行してしまう。そして、そこに彼らを歓迎するという通信が入る。その
通信の発信元は、ロンドン宇宙センター・・・
上述のようにファンタシースター３は、シリーズの他の作品（１、２、千年紀）と
しかし良い所も多い作品なんですよね。独特な世界観とか結婚相手によって未来が
変わるシステムとか、それに音楽はシリーズ随一という評価もあります。個人的に
「リメイクしたら一番大化けする」と思っているのがこの作品なんですが・・・
ＧＢＡあたりでリメイクしてくれないかな？と切に思います。（なんでＧＢＡかと
言うと、単に自分が持っているからなんですが・・・）
あと余談ですが発売当時にはＷキャンペーンと銘打って早解きコンテストとクイズが
あり、なぜかクイズの賞品がディズニーランドペア招待券＋旅行券でした。当時何か
提携でもしていたのでしょうか？
ファンタシースター〜千年紀の終わりに〜の解説に行く
外伝の解説に行く。
ゲスト出演紹介に行く。
トップページに戻る。